ココカラゲンキ!

20代営業ウーマン。仕事スキル、生産性向上、営業・コミュニケーションのコツ、仕事観など役に立つ情報をお届けします。

ココカラゲンキ!

他人と自分を比べて惨めな気持ちになったときに回復する術

f:id:kaakiko:20180921172954j:plain

 

こんにちは。kaakikoです。

 

私は、小さいころから何かと周囲の人と自分を比べては、自己嫌悪感に陥ったり劣等感に苛まれることがよくありました。

 

自分ひとりの世界だったら、それなりに誇れることはあります。

親の影響で小学校3年生~中学校3年生までの6年間、毎日NHKラジオ英会話を聴いて暗唱していたので英語の発音はネイティブの先生からも褒められていましたし、美術の授業では小1~中3までの9年間、必ず何かしら入賞していました。勉強も、苦手な方ではありませんでした。

 

しかし、高校に入ると、周りは各中学校でトップの成績をとってきた人材ばかり。

私が自信をもっていた分野でも、それをはるかに凌駕する実力をもった人もたくさんいました。その人たちと接するうちに、自分の小さな自信は木っ端微塵に打ち砕かれました。

 

私の20年数間の人生は、まさに劣等感との闘いだったと思います。もちろん、今も完全に払しょくできてはいません。

 

そこで、今回は他人と自分を比べて惨めな気持ちになったとき、そこから回復するためにできることを書いていきたいと思います。

 

 

やるべきことに本気になって、全力疾走で取り組む

結局、ここが本質だと思います。

営業マンであれば、売上を上げることに本気になる。開発者であれば、良い製品を開発することに没頭する。事務仕事をするときであれば、全力で効率を追い求める。

という感じです。

 

中途半端にやるということは、車でいうところのアイドリング状態と同じで、エネルギーを出し惜しみしています。目の前のことに集中しきれていないので、「自分は相手からどう見られているのか」「自分は相手よりも上か下か」と余計な雑音が目についてしまいます。

だから愚痴が出てきますし、劣等感も一層強くなります。

 

やるときは、中途半端ではなく全力疾走しましょう。

イメージでいえば、目の前で急に人が倒れて、あわてて救急車を呼んだり応急処置を施しているような感じですね。1分1秒を争う緊張感の中では、とにかく目の前の人のことだけを考えています。「あの上司がむかつく」とか「なんで私ってこんなダメなんだろう」なんて余計なことは考えていません。

そういう状態が全力疾走している状態です。

 

全力疾走していると、目の前のことに没頭しているので、思考が活性化していきます。頭が急速に回転するようになります。自我がなくなるので、自分が人と比べてどうかなどの考えが吹っ飛びます。

 

※仕事に着手するための具体的な方法は、こちらもぜひご覧ください。

 

同じようなことをホリエモンも言っていますので、よかったらどうぞご覧ください。

彼は「つまらない仕事を楽しむための工夫」について言及していますが、とても簡単なことで、こんなシンプルなことでいいんだと勇気づけられます。

 

才能と結果を切り離す

自分の才能と結果は切り離して考えましょう。

自分の才能とは、幼いころから培われてきた自分の資質という意味です。

 

才能は、人格形成期から今にいたるまでの数十年間をかけて蓄積してきたものなので、一朝一夕で大きく変えることはできません。

なので、自分には「才能がない」と考えると、相手と自分の差は二度と埋まらないものに感じてしまいます。だから絶望しますし、惨めな気持ちにもなります。

 

そうではなく、才能と目の前の結果は切り離して考えましょう。

今現在うまくいっていないことがあったり、相手よりも出来ていないことがあったとしても、相手はその分だけ時間をかけて形成してきたのです。そもそも生きている世界が違っているので、比べようがありません。

 

自分には才能がないという幻想は捨てて、一歩一歩スキルアップのための行動を積み重ねていきましょう。 

 

快活に振舞う

自分に自信がない、心が沈んでいるときは、思いっきり快活に振舞いましょう。

 

具体的には、以下の3つを徹底していきましょう。

  1. 笑顔を絶やさない
  2. ポジティブな言葉を使いまくる
  3. きびきび動く

 

私たちは通常、嬉しいことがあると身体が軽くなったように感じ、一方でつらいことがあると行動が鈍くなると考えがちです。

しかし、実際は行動が感情を制御しているのです。

 

ハーバード大学の教授で、プラグマティズム(哲学の一派)研究の第一人者である故ウィリアム・ジェームズ氏によれば、「感情は動作を通じて間接的に統制できる」とのこと。

我々が悲しみを感じるのは泣くからである。怒りを感じるのは殴るからである。怖いのは震えるからである。(略)

動作は感情に従って起こるように見えるが、実際は、動作と感情は並行するものなのである。動作のほうは意思によって直接に統制することができるが、感情はそうはできない。

ところが、感情は、動作を調整することによって、間接に調整することができる。したがって、快活さを失った場合、それを取り戻す最善の方法は、いかにも快活そうにふるまい、快活そうにしゃべることだ。

出典:「情動とは何か?」(ウィリアム・ジェームズ著)http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/81001554.pdf

 

実際私自身も、営業成績があまりにも悪すぎて劣等感に苛まれていたときに、上司にすすめられて「出来る」という言葉をノートにひたすら書いたことがあります。

そうすると、ある瞬間からポンッと、一瞬にしてネガティブ感情が抜けたことがあります。さっきまで一体何に悩んでいたのかすらも、あまり思い出せなくなったという感じですね。だいたいノート2/3(170回前後)くらい書いたあたりからです。

 

    f:id:kaakiko:20180921164344j:plain

 

惨めな気持ちになったときこそ、快活に積極的に振舞いましょう。

感情を理性で頑張って抑えるのではなく、行動から変えていくのです。

それだけで、自分に対する自信は戻ってきます。

 

人生を映画ととらえて、目の前の出来事に意味付けをする

今目の前で起きている事実に対して、自分なりの意味づけをしていきましょう。

自分の人生は、「再生時間が80年間ある1つの映画」だと考えましょう。

「山もあれば谷もあるストーリーだ」ととらえることです。

山も谷もなければ、その映画は1ミクロンも面白くない駄作になるでしょう。

山も谷もあり、そしてその落差が激しいからこそ名作になるのです。

もっというと、映画では「谷」のシーンも全て意味を持つようになります。

 

私たちの人生は、起こった出来事をどう捉えたのかによって形成されていきます。

なぜなら、私たちが日々感じる感情は、事実の解釈の仕方によって変わるからです。

これを裏付ける理論として有名なものに、アルバート・エリス氏のABC理論があります。

ABC理論は、アルバート・エリス(Albert Ellis)が1955年に提唱した「論理療法」の中心概念です。出来事(A)信念(B)結果(C)からなる認知に焦点をあてた考え方で、ABCDE理論とも呼ばれます。(略)

「人は見えている世界をどう受けとっているか、その受けとり方で見ている世界は違う」と考えます。

まったく同じ場所で同じ経験をしても、人はそれぞれ異なった受け取り方や感じ方をしているため、ある人は喜び、ある人は悲しむといった違いが生まれます。

出典:ABC理論とは|論理療法(ABCDE理論) | カウンセラーWEB:心理学・カウンセリングの基礎知識

 

うまくいかないことがあっても大丈夫。今惨めな気持ちになってしまっても大丈夫。

数か月後経過したときに、「あの時のあの苦労があったからこそ今がある」と言えるように、また頑張ればいいのです。

そういう山あり谷ありの人生の方が絶対面白いし、人に対して説得力のあることを言えるようにもなります。

 

例えば、自己啓発本ってだいたい著者の手痛い失敗談から入るじゃないですか。失敗談があるからこそ、人はその人の言葉に共感するようになりますし、説得力も感じますよね。

2018年に全米オープンで優勝した大坂なおみも、以前はメンタルコントロールが下手で、試合中にミスするとそこから立ち直れずに自滅するタイプでした。そういう苦難を乗り越えてきたからこそ、優勝するとカッコいい!ともてはやされるのです。

 

今は惨めな気持ちを味わっていても、数年後に「あの惨めさを味わったからこそ今がある」といえる自分になっていると思うと、ちょっとだけワクワクしてきませんか?

 

最後に:劣等感は向上心の裏返し

劣等感は向上心の裏返しです。

私たちは、自分よりもデキる人がいるから自分と比べてしまうのではありません。

「自分にもできるはず」と知っているからこそ、自分に劣等感を感じるのです。

逆に、自分には到底できないとハナから諦めていれば、称賛の言葉しか出てこないでしょう。

劣勢におかれたときほど目の前の出来事に振り回されることなく、コツコツと出来ることをやっていきましょう。