ココカラゲンキ!

20代営業ウーマン。仕事スキル、生産性向上、営業・コミュニケーションのコツ、仕事観など役に立つ情報をお届けします。

ココカラゲンキ!

【読者の方へ】はじめにお読みください

 

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はじめまして。ココカラゲンキ!運営者のkakikoと申します。

 

 

読者の皆様にとって、このブログで有意義な時間を過ごしていただくため、こちらのページでは、「このブログはどういうものなのか?」についてご紹介していきます。

 

 

ココカラゲンキ!の想定読者は誰か?

・アラサー世代(20代後半~30代前後)の男女でホワイトカラー系の仕事をされている方

・知的刺激を得て、視野をひろげていきたい人

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ココカラゲンキ!が扱うテーマ

コミュニケーション能力はなぜ重要なのか?

どんな価値があるのか?

どうすれば身につけることができるのか?

飛躍的な成長を遂げるには?

社会や、人間の本質とは何か?

扱っていきたい記事のジャンル

・営業

・メンタルケア

・コミュニケーション力

・教育学(インストラクショナルデザイン

リベラルアーツ

-人文系:歴史/哲学/宗教/文学/心理学/

-社会系:経済学/経営学

-科学系:脳科学/物理学/生物学

 

ココカラゲンキ!の運営ポリシー

はてなアカウントの有無にかかわらず、読者の皆様と積極的に交流していきたいと思います。いただいたコメントには全て目を通し、必ず返信します。また、取り上げてほしいトピックがあれば是非お声掛けください。

・現段階では、収益化は考えていません。なので、ブログで紹介する全ての商品は広告のためではなく、kaakikoが本当に心の底から「知ってほしい!」と思うもののみ表示しています。

 

ココカラゲンキ!がやりたいこと

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読者の皆様に対して、「パラダイムシフトを与え、行動を変える」ようなコンテンツを配信していきます。

 

 ・ニュースサイトのように、ただ事実を羅列して「ふーん」で終わるものではなく、

・キュレーションサイトのように、自分の価値観・関心に合う領域だけに限定されているのでもなく、

・バラエティ番組雑学ネタサイトのように、飲み会ネタとしては面白いけれども、「だから何?」と思ってしまうような一過性のコンテンツでもありません。

・かといって、企業のオウンドメディアのように、非常にためにはなるけど人間味にやや欠けているものでもありません。

 

キレイゴトを抜きにした、kaakikoが人生経験を通して感じた本心本音をお伝えします。

そして、読者の皆様がkaakikoの主張を通して、

「そうか!これまで〇〇だと思っていたけど、△△という見方もあるのか!そういうふうに考えると、なんだかとても面白く見えてくる!」」

と自分自身の固定概念が壊され、知的興奮をかき立てられる。

その結果、「だったらこれをやってみよう」と、これまでの自分からは想像もしなかったような新しいことにチャレンジして行動を変えていく

 

そんな、読者の皆様にエネルギーを与え、人生の転機となるような場所でありたいと思います。

 

ココカラゲンキ!の原点

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原点は、kaakikoが上司から言われた一言でした。

私は、ビジネスコミュニケーション能力を養成する研修の営業をしているのですが、その私がまだ数字を全然かけていなかった頃の話です。当時の私は、仕事に対するモチベーションも低く、商談がNGでも「まあ仕方ないですよね。だって私能力低いし」と言い訳ばかり言っていました。

 

ある日、そんな私を見かねた上司がミーティングをとってくれました。

 

上司は、ふてくされていた私に対して、こう問いかけました。

「kaakiko、お前が売っている『褒めるスキル』ってどういうものか知っているか」

「え、あれですよね、人間関係を良好にするスキルですよね」

何を当たり前のことを聴いているんだろう、という私の表情をみて、上司はこう言いました。

 

「それもそうだが、それだけじゃない。今後の日本経済における競争力なんだよ

いいかい、今の時代で必要とされているのはイノベーションであり、創造性なんだ。

昔日本が発展途上国だったころは、アメリカという明確な目標があって、それに追いつき追い越せで頑張っているだけでよかった。だからトヨタカイゼンみたいに、理想と現実のギャップを論理的に突き詰めていくことが求められた時代だったね。

しかし、成熟社会になった今、ここから求められるのは、いかに既成概念を壊してイノベーションを起こせるかなんだ。

そして、創造するために必要な手段がいわゆるブレスト会議ってやつなんだ。ブレストで一番重要なことは”褒める”ことなんだ。いいねいいねと言って良い雰囲気をつくることで、人間の思考がどんどん拡張されて、いろんなアイディアが出てくる。ここで難癖をつけていたり否定するとだめなんだ。

だから、物事の良さを見つける褒めるスキルは、みんなが思っているような、単に人間関係をよくするためだけのものじゃない。本当は、イノベーションを起こすうえで必須の能力なんだよ。それをちゃんとお客さんに教えてあげなさい」

 

それを聞いた瞬間、私の頭の中で電撃が走りました。

「そうか!そういう見方ができるのか!」と目の前がぱっと開けたのです。

 

そこから私は、商材(講座)に対して180度目線を変えました。「ただのコミュニケーション能力ではなく、ビジネスパーソンに対しての競争力を売っているんだ」と思うようになりました。その1か月後、最底辺の成績だった私は、それまでの月間成約率の2.5倍という自分史上過去最高の成約率をたたき出し、社内2位の成績を残しました。

そのきっかけとなったのが、上記でご紹介した上司の一言でした。

 

私は、その時の感動と興奮を今でも忘れません。

そして、その気持ちを今度は他人にも与えられるようになりたい、そう思うようになりました。

その一環が、この「ココカラゲンキ!」です。

 

免責事項

記載しております情報等の正確性には十分考慮しておりますが、万が一問題が合った場合、速やかに修正・削除を行います。また、当ブログの情報を用いて行う一切の行為、被った損害・損失に対しては、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。 また、このブログでの意見や情報については、すべて管理人であるkaakikoの個人的見解であり、所属組織とは無関係です。

 

読者の皆様にとって、お役に立てるよう頑張っていきます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

管理者:kaakiko

 

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【完璧主義者向け】生産性を高めたいなら、ともかく『100点』と『合格点』を切り分けよう

こんにちは。アイスコーヒーに激ハマリ中のあーるんです。

 

「頑張っているのになかなか仕事が終わらない」

こういう人ってたまにいますよね。

 

というか、私がまさにそんな人でした。

私はいわゆる「完璧主義者」です。

 

仕事は最後まで終わらせないと、気が済まないタイプ。

 

なので、仕事は次々に振ってくるものの、1つの仕事でいちいち止まってしまう。

パソコンの前でうんうん考えて、気づけば終電間際。

 

結局睡眠時間を削って、締め切り直前になんとか帳尻を合わせる。

 

こういう生活をしていたのですが、毎回余裕がないので、頑張っているのに達成感を感じられなかったのです。むしろ「なんでこんなに仕事できないんだろう」と自己肯定感が下がる一方でした。

 

こういう、完璧主義者あるある状態にハマっている人は、必ずしも「仕事が出来ない人」ではありません。むしろ、誰よりも質を追究しようとしている、実はプロ意識が高い人が陥りがちな罠なのです。

 

なので、仕事の仕方をほんの少し変えるだけで、劇的に生産性が上がるケースが多いんです。

 

そこで今回は「頑張っているのになかなか進まない!!!」という頑張り屋さん(完璧主義者)に是非取り入れてほしい「生産性を上げる基本的な考え方」をご紹介します。

この考え方を取り入れると、自分を追い詰めずに済むばかりか、かえって質が上がります。

この辺はお約束できます。

 

なので、何から手をつけていいか分からないのであれば、手前味噌ですが、是非この記事に書いてあることを取り入れてみてください。

生産性が高まるだけでなく、もっと楽しみながら仕事できるようになるでしょう。

 

盲目的に品質を追究することが諸悪の根源

頑張っても仕事が終わらない人は、盲目的に品質を追究する傾向にあります。

依頼相手からすればここまでで良いのに、それ以上のレベルをやらないといけない、と思い込んでいるんですよね。

 

そして、自分が考えるレベルまでに到達しないと、とてつもない罪悪感を感じるんです。その結果、ますますその仕事にこだわってしまい、他の仕事を全て止めてしまう…。

終電ギリギリまで、心と睡眠時間をすり減らしながら仕事をしているため、いつも余裕をもてないし、もちろん達成感もなかなか感じられません。

 

しかし、悲劇はここで終わりません。下がった自己肯定感を取り戻そうとして、余計に質を追究してしまい、さらに仕事が終わらない…という悲しい悪循環に陥りがちなのです。

 

この諸悪の根源は「盲目的に品質を追究する」という癖です。生産性を高める第1歩は、仕事ハックに逃げることではなく、この癖を断つことです。


まずは「100点」と「合格点」を切り分ける

盲目的な品質追究を止める、とはどういうことでしょうか。

 

よく、生産性を高めるコツとして『「そもそもその仕事はやる必要があるのか?」を考える』、といったような話があります。このそもそも論に立ち返ることは確かに重要です。しかし、上司命令の仕事だとそういうわけにもいかない、というのが実情ではないでしょうか。

 

フリーランスでもない限り、仕事をえり好みするという行為は、ある一定以上の立場や権限があって初めて出来ることです。


なので、もしあなたが相応の立場ないしは権限をもっていないにもかかわらず、上司の指示命令に対していちいち「それはやる必要があるのか」と考えていたら、ただの「扱いにくい社員」になるだけです。


もちろん思考停止でいいと言っているのではなく、その時点で全てを理解していないくても、ともかくやらなくてはいけない仕事もある、ということですね。

 

ここでお勧めなのは、「100点」と「合格点」を切り分けること。


100点とは「これができたら最高!」というレベル。一方で合格点とは「ここまでは最低限やってほしい」という最低品質レベル。この2つの基準は、天と地ほどの差があります。にもかかわらず、仕事を抱え込む人は無意識にこの2つをごっちゃにしがちです。


ごっちゃになったままだと、なんだか難しそう、大変そうと感じてしまい、着手するのも億劫になります。かくして、その仕事は先延ばしにされます。


先延ばしにする癖がある人は、「ズボラな性格」とか「豆腐メンタル」とかの問題じゃなくて、そもそも「切り分けができていない」ことが非常に多いんですね。

 

逆に、切り分けることができれば、「ここまでやればOKなんだ」と分かります。裏を返せば、やらなくていいことが理解できます。だからこそ必要以上のプレッシャーを感じないし、終わりも見えているので終わらせることに抵抗感がないんです。

 

どうですか、なんだか、めちゃくちゃフットワーク軽くなる感じがしませんか?


100点と合格点を切り分ける実例

ここで、私の実体験を例としてご紹介します。


私は普段、企業ブログの記事構成(骨組み)を作成してライターに依頼する、という仕事をしているのですが、今まではそれがどうにも重かったのです。


下手すると、1日の8割の時間を使っているにもかかわらず、何一つ成果が出ていないこともザラにありました。

 

その理由は簡単で、「その日中に何が何でも完璧に仕上げないといけない」と思っていたから。つまり、「ほころびがある(下図の灰色部分)」ことが許せなかったのです。


なので、業務時間を度外視してでも完璧にやろうとしていました。

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しかし、いつまで経っても終わりが見えず、他にやりたいことが何一つできないまま時間だけが過ぎていくので、とてもストレスでした。

 

そこで、「自分が求める最高レベル=100点」と「ここまでやればいい=合格点」を切り分けてみました。


具体的には、ライターが作業に使える持ち時間、納期、自分が引き続き使える時間という諸々の観点から、今日のゴールを見直してみたのです。


その結果、私が「今日中にやらなきゃ」と思っていた箇所は、明日でも問題ないことが分かったのです。

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そのため、後ろ髪を一切引かれることなく、すんなりとその業務を終えることができました。もちろん定時に仕事を終えて、そのあとは余裕をもってご飯を食べたりお風呂に入ったりすることができました。


また、今までやりたくてもできなかった「今日1日を振り返ってブログにまとめる」ということも出来たので、個人的に大変満足できる夜を過ごせたのです。

 

このように、


100点と合格点を切り分けて、合格点はどこなのかを見極める

そして、合格点を徹底的にとりにいく。

 

それが、業務の生産効率を高めるだけでなく、生活の質をも上げるうえで非常におすすめな考え方です。

 

本物の完璧主義は「今やらなくていいこと」を知っている

合格点を見極めるという話を聴くと、完璧主義と自負する方にとっては「妥協している」ようにも見えるかもしれません。というか、私がそうでした。

 

よく「完璧主義を捨てよう」なんて気軽に言われますが、当の本人からすれば、捨てようと思ってすぐ捨てられるほど簡単な話ではありません。なぜなら、「未完了」に生理的な不快感を感じているからです。ましてや妥協なんて、もってのほか。

これはもはや、理屈ではなく感情レベルの問題ですね。

 

良いんです、妥協なんてする必要はありません。

品質を追究するのは大いに結構。どんどんやりましょう。

それがプロ意識というものじゃないですか。

 

だた、問題はその追究プロセスです。

 

盲目的に、とりあえず自分が思う品質を追究することと、相手を満足させることは別のお話です。

 

私のような「完璧主義」だからこそ知ってほしいのが、「今はやらなくていいことを知ると、かえって品質が上がる」ということ。

 

私の場合、「今は必要ないこと」と「今死守すること」を切り分けることで、エンドレスに仕事するという地獄から抜け出すことができました。

その結果、何が起こったか?

 

「もうちょっとやってみよう」と自然にノってきたのです。やめようと思えばいつでもやめられるからこそ、妙なプレッシャーを感じることなく、作業に没頭することができました。

 

一方で「まだまだやらなきゃ」と仕事に追われているときを思い出してみてください。


それは自分がやりたくてやっていることでしょうか?むしろ「やらなきゃいけない」と義務感に駆られていませんか?


義務感に駆られながらやる仕事は、身も心もすり減らすので、まったくお勧めできません。

そうではなく「自分がやりたいからやっている」と自主的に動く状態を作ることが、品質を上げるコツです。

 

品質を極めるうえで、義務感は害悪でしかありません。

完璧に到達するまえに、自分自身が壊れてしまいます。

 

そうではなく、品質を極めるためには、「やりたいからやっている」という状態を築くことが必須です。そうすれば、心も時間もゆとりがあるので、集中力も高まるし何度も見直して修正できます。


そのためには、逆説的ですが「合格点」を見極める、つまり「今やらなくていいこと」を知ることが不可欠です。

 

本物の完璧主義になるのであれば、「今やらなくていいこと」を知りましょう。

 

まとめ:100点と合格点を切り分けると、かえって品質が上がる

いかがでしたでしょうか。

今回は、完璧主義者による完璧主義者のための、生産性を高める考え方をご紹介してきました。

 

とにかくお伝えしたいことは、


独りよがりの100点を目指すのではなく、


相手がどこまでを求めているか、何は必要ないのかという合格点を見極めるということです。

 

合格点をとった瞬間に、その仕事は「やらなきゃ...」ではなく「やりたい!」に変わります。そうすれば、放っておいても生産性も品質も自然に上がります。

 

是非、盲目的に手を動かす前に、まず100点と合格点を切り分けてみてくださいね♪

もっともっと、仕事が面白くなっていくこと請け合いです^^

 

今回書きたいのはそれくらいです。

 

 

 

 

 

『知る』こととは、すなわち『自由』を得ることである。

どうも、最近WiMAXデビューをしたkaakikoです。
  
 
最近、リベラルアーツという言葉を聴きます。
 
日本語だと「教養」なんていう訳語が充てられて、
なんだか哲学や歴史を学ぶことであると同一視されていますが、
 
本来は「リベラル(自由にする)」「アーツ(技術)」のことを指します。

リベラルアーツとは元来、人間を良い意味で束縛から解放するための知識や、生きるための力を身につけるための手法を指します。 

出典:桜美林大学

 

つまり「哲学や歴史の本を読むこと=リベラルアーツ」とは、一概に言えません。
 最も広く言えば、リベラルアーツとは「自分を自由にしてくれる物事全て」を指します。
 
昨今、新型コロナの影響で閉塞感が高まっている方も多いかと思います。
 
そこで今回は、「自由には責任が伴うんだぜ」なんて議論は一旦わきに置いて、
どうすれば自分自身を自由にできるのか?について語ってみたいと思います。

思い込みから脱却して「自由」になる 

 自由になる方法を考える前に、まずは「何から自由になるのか?」を明確にしましょう。

色々ありますが、その一つは「自分の思い込み」です。
あなたは今までに、
「どうしてあの人はいつもああなの」
こんなふうに、周りの人に対して怒り・憤りを
感じたことはないでしょうか。


あるいは、
「この人はなんだかウマが合わない」
「どうして自分はいつもこうなんだ」
こんな息苦しさを感じたことはないでしょうか。


こういった、レモンサワーのレモンのように、
強い外圧によって心がぎゅっとつぶれされ、自分の大事なものが搾り取られていっているようなそんな気持ちになっているならば、

言い換えれば「物事をある方向からしか見れず、
その認識によって苦しい閉塞感が生まれている」状態になっているなら、

その瞬間の私たちは「思い込み」に囚われ、「自由」を失っています。

思い込みによって閉塞感が生まれているならば、思い込みを外せば「自由」を取り戻せます。
何にもとらわれない、のびのびとした平常心が舞い戻ります。

自由になるコツは「物事のメカニズムを知る」こと

よく「マイナスの作用が働く類の思い込みは外せ」と言われますが、気合根性では残念ながら外すことはできません。

なぜなら、思い込みは「それしか見えていない」状態であり、思い込みの外にあるモノは「視界にない=存在していない」に等しいからです。
人間は、存在を認識しているものしか基本的には信じないので、存在していないと思っているものをがんばって「実は存在している」と認識しようとするのは、幽霊の存在をむりやり信じるのと論理的に一緒で、けっこう大変です。

ではどうやってなるべく抵抗なく、思い込みから自然に脱却していけるのか?

この命題については、様々な心理学者や哲学者が議論しているので、詳しくはそちらも参照していただきたいのですが、
 
私の経験でいえば「もっともっと、知ること」。
 これに尽きるんじゃないかな、と思います。
 
コツを1つ挙げるとすれば、物事のメカニズムを知るということ。
思い込みから自由になるために手軽に実践できる、おすすめな手段の1つです。

私が経験した、「メカニズムを知る威力」

では、物事のメカニズムを知るとどうなるのか?
 
一つ、私自身の例を挙げましょう。

以前、私の職場にBさんという人がいました。
若手社員だったころの私は、そのBさんが嫌で仕方ありませんでした。
(今はかなり改善されていますが)

なぜなら、なんでもソツなく、器用にやれているから。 
資料作成も速く正確だし、文章も理路整然としていて、マネージャーから称賛される。
相談・確認すべきことをきっちり押さえていて無駄な自己判断がなく、やるべきことをいとわずに淡々とやり抜く。
 その一方で、褒めると非常に謙遜する。決しておごらない。

で、極めつけは、私より何年も年下である、ということ。

こんな、年下なのに、能力も人格も完璧で周りから可愛がられているBさんが褒められるたびに、
心の底からBさんに嫌悪感を感じるときがありました。

Bさんを見るたびに、自分自身がとても惨めに思えたからです。

この感情がいわゆる「嫉妬」であることはすぐわかりました。
しかし、同時にそのような感情をもつことは「社会人として、大人として恥ずかしい、幼稚だ」という気持ちもありました。

Bさんに対する嫉妬と、その気持ちを打ち消そうとする理性の2つに挟まれた私は、
「生きるとはこうも苦しいものなのか」と、
なんともいえない気持ちに窒息しそうになっていまいた。
 
このようにもんもんとしていたのですが、
あるとき、心理学用語で投影という概念に出会いました。

「何か、あいつを見ているとイライラ来る!」などという時に、この投影が働いているわけです。それは無意識的なものですから「何だか虫が好かない」などというように本当の理由はすぐにはわかりません。この時、無意識に蠢いた心をあえて言葉にしてみると「せっかく私が我慢したり押さえこんだりしていることを、なんでお前は平気でやっているのだ!」などといえるでしょう。自分は真面目に「こういうことは我慢しないと」と頑張って我慢していることを、あからさまに体現されてしまっているのでは確かに腹も立ってきます。

 

 苦手な人や馬が合わない人との関係で苦しんだり、家族関係でのいざこざなどの背景に、この「投影」と名付られた心の動きがあるのです。

cocorocarada.com


語弊を恐れずに簡潔に言うと、投影とは、
自分に内在している「受け入れがたい欲求や感情」を他者に映し出し、
場合によっては攻撃することで、心の安定を保とうとする心理メカニズムです。
 
投影には色々な事例がありますが、
 
私の場合は、
「本当はBさんのように可愛がられたい」
という感情が自分に内在していることを認めたくないがゆえに、
その感情を発生させる原因としてBさんを攻撃していたのです。
(Bさんからしたら、たまったものではありません。。。><)

私がBさんと同じ年次だったときは、
上司と折り合いが合わずに喧嘩し、同僚とうまくなじめずに距離を置かれ、どこにいくにも何をするにもずっと独りでした。
その結果、いつの間にか「人からの愛情を求めてはならない」という抑圧的な価値観が、私の中で強化されていました。

そんな私が望んでも得られなかったものを全て持っているBさんを見るたびに、
「私も愛されたい」という「受け入れがたい欲求」がむくむくとわいてしまい、
それによって自分自身の価値観が否定されているような気がしていたのです。
だからこそ、Bさんを攻撃することで心の安定を得ようとしていたのです。
(Bさん、本当にすみません。。。)

強い嫉妬心の正体は、この投影というメカニズムによるものでした。

で、この事例のポイントは、投影という「心のメカニズム」を知ることです。
カニズムとは、文字通り「仕組み」なので、個人に依存しません。
「全てに通ずる普遍的なもの」を指します。
 
今までは「個人的な嫉妬心」という説明で済ませていたこの感情を、改めて「人間が皆持つ心のメカニズム」の一端としてとらえなおす。

それによって、 
あ、このようなもやもやは、私個人というより、人間だから生じているものなんだ
「だから、同じような葛藤を感じている人は、私以外にも普通にいるんだ」
と思えるようになりました。
 
今の自分の心理状態が決して異常ではないと分かると、「愛情を求めてはいけない」という頑なな価値観が少しずつ融け始め、
もっと素直に自分の本音を受け入れるようになりました。
それと同時に、Bさんに対して感じていた強い嫌悪感も、以前と比べるとかなり和らいでいったのです。
 
このように、1つの価値観に囚われていた私は、心の「メカニズム」を知ることで視野が広がり、少しずつ「自由」になっているように思います。
 

世の中には様々な知識が流通していますが、
そのうち「物事のメカニズム」に関する知識は汎用性が高いので、より視野を広げやすく応用が効きやすいという意味で、コツとして取り上げました。

ただ、物事のメカニズムに関する知識に限らず、単純に今まで知らなかった一面を知ることで見方が変わり、それによって自分の気持ちも変化するという現象は、わりと日常的ではないでしょうか。

たとえば、普段は厳しい上司が実は大の甘党だと知ると親近感が増す、
商品の開発秘話を知ると、その商品への愛着が高まる、
なんていうのもその好例だといえます。
 
もちろん、知ることによってかえって不快感を感じることもありますが、
その場合はさらに別の一面を知ればいいだけです。
いずれにせよ、知ることによって確実に、自分の見ている世界は変化していきます。
 

知ることによって、閉塞感を打ち破ろう

知ることは、ちょうど山登りに似ています。
ふもとにいる段階では、目の前にそびえたつ岩肌か、1本1本の樹しか見えません。
目の前にある樹が「世界の全て」に見えている状態です。

しかし、知識という山をどんどん高く上っていくことで、目の前の1本の樹がだんだん小さくなり、代わりに「今まで見えなかった別の樹」も見えるようになります。
「樹には、実はいろんな種類があるんだ」ということが分かるようになるのです。

この瞬間こそ、「世の中にはこの樹しか存在しない」という思い込みから脱却した瞬間です。
ふもとにいながらにして森全体を把握するのは困難ですが、高く上れば簡単に把握できますよね。それこそまさに本記事でお伝えした「自由」な状態そのものです。

自由になることで、自分の短所を受け入れたり、好印象をもったり、感動したりと、自分の世界はどんどん広がります。今まで見えなかった新たな風景が見えるようになっていきます。

なので、もし今現在何か閉塞感を感じているのであれば、無理やり脱却しようとするより、もっと知の大海に飛び出してみるのも一つの手かもしれません。

 
今回書きたいのはそれくらいです。
 

会社の公式イベント告知文章を、イラストにしました!

こんにちは。kaakikoです。


自社が運営するオンラインサロンを盛り上げるために、
今度サロン内で全国版のコンテストをやることになりました。
   
 
企画者から
「サロン内のグループの顧問として、
各メンバーに周知・エントリーを促してください」
と言われ、周知文のテンプレを渡されましたが、
 
 
大変素晴らしい企画なのに、
エントリーすることの価値を書いていなかったり、
そもそも文章だらけでちょっとだけ
読みにくい印象をもってしまい、もったいないなあ、感じていました。

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一番最初の告知文章。文字ばかり…

 

 

ということで、

勝手に図にしました。

 

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①企画の背景

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①企画の背景

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②企画の概要


  
自分は長い文章を書くことに向いていない
(というか疲れる)と気づいてからは、
 
要点を1枚にまとめればいいという発想で
何でも図にしてしまっています。
  
  
図にするほうが、書く方も読むほうもラクです。
  


※ただ、図はあくまでも印象に残したり
興味を引くためのものなので、
精緻な情報を求めるなら
やはり文章に勝るものはありません。

 

 

【思考スピード爆上げ】通勤電車を「精神と時の部屋」に変える3つのヒント

 

 こんにちは、kaakikoです。

今回は「通勤時間を有効活用することで思考力が上がり、『精神と時の部屋』よろしく時間がめちゃくちゃ短く感じるようになる」という話をしたいと思います。

 

社会人になると、毎朝晩通勤電車に乗ると思います。私は片道30分程度で、往復すると1日あたり1時間電車に乗り続けていることになります。

人によっては、もっと長い方もいるでしょう。

 

で、最近気づいたのですが、この通勤電車の時間って意外に馬鹿にできないなと思うんですね。なぜなら、1日分はたかだか1時間ですが、1週間(稼働日は実質5日)でみるともう5時間になります。

この5時間って、忙しい私たち社会人からすると、死ぬほど貴重な時間ですよね。映画だったら2本は見れます。資料作成も読書も5時間あったらかなり捗りますよね。

 

にもかかわらず、私は電車に乗ると、ついつい漫画を見たりゲームをやったりと、個人的には生産性ゼロと感じることに時間を費やしていました

 

非常にもったいない。。。!ということで、通勤電車に乗っている時間をもっと有効活用できる方法を試行錯誤していたのですが、時間に対する考え方と行動をちょっと変えることで、思考スピードがめちゃくちゃ上がることに気づいたのです。

 

相当集中しているので、体感的にはあっという間に目的地に着いていることになります。まさに、ドラゴンボールでいうところの『精神と時の部屋』に入ったような感じです。なので、電車から降りたあともテンションがちょっと高かったりします。

 

電車に乗っている時間が長くてつまらない、という方は是非ご覧ください。

 

 

時間を何のために使うのかを「決める」

前提としてまずお伝えしたいのは、時間をなんとなく使うのではなく、自分の意志によって「この時間は〇〇タイムにする」と決めてしまいましょうということです。

 

私には「空き時間を無目的に使ってしまう」という悪い癖がありました。

例えば電車に乗ると条件反射的に漫画ページを開いたり、SNSのタイムラインをボーッと眺めていました。

なんでそうするの?と聞いても「なんとなく。」としかいいようのない時間でした。

だから、その時間から何かを得たり、変化が生じたことはありませんでした。

 

ゲームでも漫画でも、それ自体がダメというわけではありません。ストレス解消になりますし、それらから気づきを得ることだって十分にあります。

一番よくないのは「何のためなのか自分で分かっていない時間を使う」ことです。

ピントがぼやけたカメラを使ってもぼやけた風景しか映らないのと同じで、狙いがぼやけた時間を過ごしてもあいまいな結果しか得られません。

 

一方、「時間の使い方を決める」人は、自分が得たいものが明確です。

  • この10分間は体をリラックスさせる時間にしよう→リラックスした感情を得たい
  • この30分間は資料を仕上げる時間にしよう→情報が過不足なく入った資料を得たい
  • この1時間はブログを書いて自分の経験を整理する時間にしよう→自分の経験を整理して形に残したい

というような感じですね。

私たちの脳は不思議と、得たいものが明確になるとそれを得るために集中するという習性をもちます。なので、集中力も必然的に高まります。集中力が上がると、思考スピードも必然的に速くなります。

 

単位時間あたりの思考スピードを上げるためには、「今何のためにこの時間を使うのか」を先に決めておきましょう。

 

通勤電車内の時間はアウトプットに徹する

では、通勤電車に乗っている時間は何の時間にするのか?

おすすめは「アウトプットをしまくる時間」にすることです。

この場合のアウトプットとは「言葉を生み出す」、つまり文字を書くということですね。

例えば、

  • 手帳に1日のスケジュールを書き込む
  • 今考えたことをノートに書き込む
  • 本を読んで感じたことを書き込む

という感じです。

 

私たちは、何かをインプットするよりもアウトプットしているほうが遥かに脳に負担がかかります。例えば、本を読むという行為と、その本から得られた気づきを自分なりの言葉にまとめ直す行為とでは、後者のほうが圧倒的に大変ですよね。

だからこそ、アウトプットの時間を意図的に設けることで脳に適度な負担がかかり、結果的に思考スピードが上がっていきます。

 

さらに言うと、電車の時間は数分~数十分という短い時間に限定されています。よく「テスト前夜はいつもの倍くらい集中できた」という話がありますが、与えられた時間が短いほど集中力が研ぎ澄まされ、思考スピードが上がります。

 

そう考えると、毎日乗る通勤電車は、集中力を上げる条件が整っているといえる環境です。だからこそ、それに乗っている時間を「アウトプットタイム」と決めることで、体感時間が何倍にもなる「精神と時の部屋」状態を再現できるのです。

 

帰りの電車内で1日の振り返りをやる

では、電車内でどんなアウトプットをするのか。

おすすめは「1日の振り返りをやる」です。

 

例えば、

  • 今日仕事で書いたノートを見直し、そこから考えたことや気づきを書き出す
  • 今日得た情報のうち、疑問に感じたことや考えたことを書き出す
  • 今日やってみてうまくいったこと、失敗したことを思い出して書き出す
  • 明日につなげること、ルール化できることを書き出す

という感じです。

 

朝は満員すぎて、たぶん何かを書く余地はないでしょう。

しかし夜であれば、手帳とペンを取り出す余地は多少なりともあります。

 

なので、まずは帰りの電車やってみました。

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ちなみに、バッグを背負っていると人にぶつかられるので、アウトプットに集中しているときはバッグを床に置いておきました。

 

これを試しに1週間ほどやってみたのですが、今までぼーっと電車に乗っていたときよりも100倍くらい、濃密な時間が過ごせました。例えば、

  • コカコーラのボトルに自分の名前が入っているとつい買いたくなる。→一般向け商品が自分だけの特殊な商品に変わると、一気に価値が上がるということ?
  • 現在のPCウイルスは非常に巧妙になっている。感染されないように注意すると同時に、感染されたことにいち早く気づく仕組みづくりが重要である→人間も同じ。メンタルがへこむことは避けられないが、へこんだ時に素早くそれを察知し回復させる術を身につけていくほうが、ポジティブさが保たれるのでは?

というように、今日1日を通じて得た情報や事実を回想して、そこから自分なりの気づきをどんどん生み出すことができました。

そして気づいたら「もう目的地だ」という感じでした。自分でもびっくりです。。。

 

このように、帰りの電車時間を「1日を振り返ってひたすら言語化する」と決めると、めちゃくちゃ思考スピードが上がります。めちゃくちゃおすすめです。

 

まとめ:通勤電車時間は黄金タイムである

今回は、ただ長くてつまらないだけの通勤時間を、思考スピードを爆上げさせる黄金タイムに変える方法についてお伝えしました。

最後にまとめると、

  • 時間の使い方を自ら決めるというスタンスに立つ
  • 電車内ではアウトプットに徹する
  • 帰りの電車内を1日の振り返り時間にする

という点を踏まえていただければ、思考スピードはみるみる上がります。

電車に乗るのが楽しみになるはず♪ ぜひやってみてくださいネ^▽^ノ

 

それではまた今度~♪

人間関係に疲れた?だったら「気を遣う」から「気を配る」へ方向転換しよう

 

こんにちは。kaakikoです。

 

普段は、ビジネスコミュニケーションを教えるスクールで、営業と講師をしています。

 

人間関係はどこの世界に行っても重要で、円滑な人間関係を構築できる能力があれば、人生勝ち組といっても過言じゃありません。

学歴や年収といった物理的要素以上に、人生の幸福度に直結します。

 

人間関係が長く続かないことが私のコンプレックスだった

これまでの人生で経験したどのコミュニティをとっても、人間関係が長く続かないことが私のコンプレックスでした。

 

はじめは仲良くなるのですが、次第に疎遠になり、最後は自然消滅もしくはケンカ別れをしてしまう、という人生を歩んできました。

お恥ずかしながら、小学校・中学校・高校・大学という約15年間の中で、今もつながっている友人はほとんどいません。

 

そんな私が今やその「人間関係」という分野でご飯を食べているので、人生はいったいどう転ぶかわかりません。

 

自分なりに周囲の人とのかかわり方を見直すうちに、あるコツに気付きました。

それを意図的に実践するうちに、少しずつ自分とタイプが違う人とも人間関係を構築できるようになってきました。

 

そのコツは、ズバリ「気を配る」です。

対義語は「気を遣う」です。

 

はっきり言いましょう。

人間関係に疲れる、つまり他人と衝突してしまう人は、気を配っているのではなく気を遣っています。

 

ギクシャクした人間関係で苦しい思いをしているならば、いますぐ「気を遣う」ではなく「気を配る」へ方向転換すべきです。

 

なんで人間関係に疲れるの?

超絶シンプルです。

 

他人はこちらと異なる価値観をもっており、その人自身の価値観中心に動いています。

なので、めったにこちらの思い通りには動いてくれません

 

それがストレスの元凶です。

 

私たちは、他人に対して無意識に何かを期待します。

「これだけの仕事をしたのだから、ほめてくれるだろう」

「これだけやってあげたのだから、喜んでくれるだろう」

「こんなに正しいことを述べているのだから、きっと納得して動いてくれるだろう」

 

そしてその期待は、その人と接するうちにことごとく打ち砕かれていきます。

「これだけの仕事をしたのに、逆に叱られた」

「これだけやってあげたのに、あんまり喜んでくれなかった」

「自分としては正しいことを述べたはずなのに、バカにされた」

 

期待と現実のギャップを突き付けられ、しかもそれを解消する方法がわからない。

だからとても苦しくて、疲れてしまうのです。

 

気を遣うと余計に距離が生まれる

私たちは、社会に出て自分と異なる価値観(世代、立場)の人に触れていく中で、何度も傷つきます。痛い目をみます。

 

そこで、私たちの脳は「もう二度と傷つきたくない」と考え、優秀な学習機能を働かせます。相手の感情や考えを察するようになります。

 

しかし、相手の考えることはそう簡単には分かりません。

(自分の親ですらも、ツーカーの仲になることって結構難しいですよね!?)

 

その結果生まれる行為が、「気を遣う」です。

 

気を遣っているときは、相手を腫れ物に触るように扱っています

相手が自分に対してネガティブな考えを持っているだろう、と実にネガティブに考え始めます。特に、まだあまり親しくなっていないと感じる人に対しては顕著に、その思考を働かせます。

 

「こんなことを言っても、きっとこの人から面白くないって思われてるんじゃないか」

「こんな資料を作っても、また突っ込まれるんじゃないか」

「今自分は、この目の前のお客さんから『あ、営業してきているぞ』って思われているんじゃないか」

「こんな指導をしても、また反発されるんじゃないか」

 

相手と接して傷つきたくないと強く思っている人は、常に心の奥で最悪のケースを予想し、それに備えようとしています。それはある種、生物のDNAに刻まれた防衛本能といっても過言ではありません。

相手の一挙手一投足を観察し、心理を解釈し、未来を予想し、対策まで講じようとしています。

脳はフル回転です。1秒たりとも余裕がありませんので、めっちゃ疲れます。それがいわゆる気疲れってやつです。

 

しかし、それが仇となって、逆に相手は「この人は、自分に対してよそよそしくしているぞ」と肌感覚で感じ取ってしまうのです。

 

よそよそしい態度をとられたら人はどうなるか?そう、今度は自分も相手に対してよそよそしくなるんです!そしてお互いになんとなくギクシャクし、会話が一瞬で終わったり、ちょっとした行き違いで口論になったり、「あの人は私をバカにしている」という被害妄想を抱いて攻撃的になったりします。その結果、一緒にいることがストレスに感じて自然と距離が生まれます。

 

その起点は相手ではなく、自分自身です。

相手との距離感・よそよそしさ・気疲れする人間関係は、他の何でもなく、すべて自分自身の防衛本能が生んだものである、と私は気づきました。

 

では、どうすべきか?

 

気を配りましょう。

 

自身の限界を認め、気を配ることで距離が縮まる

気配りとは、

「今の自分の限界を認めながらも、今できる精一杯のことをして相手に役立つ行為」

だと思います(長くてすいません)。

 

スタート地点は「自分の限界を認める」ことです。

 

「自分はあまり知識がないから…」

「自分はあまり面白い話ができないから…」

「自分はデブで不格好だから…」

「自分はあまり営業成果が上がっていないから…」

 

自分をよく見せたいと思えば思うほど、人には知られたくないコンプレックスが気になって気になって仕方なくなりますよね。

私たち人間は、面白いことに防衛本能を働かせるとさらに傷つくというパラドックスを孕んでいます。

 

だったら、そんな防衛本能は捨てましょう。

 

相手に対する期待はどうしても持ってしまいますので、それはデフォルトとして考えてOKです。

 

しかし、もし期待外れだったとしてもいい。

そういう前提をもちましょう。

 

今頭の回転が良くないと思っていてもいいんです。

➡︎相手に教えてもらえばいいんです!ついでに仲良くなれます。

 

面白い話ができなくてもいいじゃないですか。

相手の話をふんふん興味深く聞けばいいんです!人は、相手の話を聞くよりも自分の話をすることが大好きですからね。興味をもって聞いてくれる人には間違いなく好感をもちます。

 

デブで不格好でもいいじゃないですか。

身なりを清潔にすればいいんです!ついでに、相手にファッションのアドバイスをもらうことで、会話のきっかけを作れますよ。

(ちなみに女性は、イケメンだけど不潔な人よりも、ブサメンだけど清潔感たっぷりの人のほうに100倍好感を持ちます)

 

営業成果が上がっていなくてもいいんです。

相手の良さをみつけて、片っ端からパクりまくりましょう。「成果が上がっていない」という負い目を感じているときこそ、既にできている相手から盗むタイミングです。

(ちなみに、人の良いところを見れる人は、組織運営が上手くなります*1。 )

 

私の周りで「気が利く」と思われている後輩は、「だれがやってもいい仕事」「先輩の仕事」も積極的に手伝って、小さなところで貢献しようとしています。

 うちの会社では、講義に来られた受講生の受付をチーム交代制で担当するのですが、先日の日曜日はたまたま私のチームの人がほとんど出払っていて、私が受付を行う予定になっていました。

しかし、ちょうど別の受講生の対応が長引いていて、予定よりも5分ほど遅れて受付に来たのですが、そのとき彼は、だれにも頼まれていないのに受付をやってくれていたのです。

 

そして「あ、私やるからもう大丈夫よ」と言ったら、彼は

「あ、そうですか。すみません、お願いします」と申し訳なさそうな顔で返してきたんですね。

 

あれ、彼は「僕が受付をやる」という意識になっていたのか....?!とその時私は感じました。

 

相手に貢献したり役に立つ上で、高尚な能力は必ずしも必要ではありません。あるに越したことはないですが、今の自分でもできることはたくさんあるのです。

 

今の自分の限界値を認めたうえで、それでも「何かできることはないかな」と探す。

こういった気配りが、人間関係をストレスフリーで良好にする秘訣です。

 

せっかく気を配ったのに、相手が思うように喜んでくれなかったらどうしよう…

いえいえ、その発想は必要ナシです。

想定外の反応を返されて失敗したら「ごめん~テヘペロ☆♪」の一言で片づけてください。

で、糧にして成長していきましょう。

 

傷つきたくないという防衛本能を捨てましょう。

 

正直なところ、相手の考えていることは結果論でしか分かりません。相手との価値観の差は埋められませんし、埋める必要もありません。

相違がある限りは、防衛本能を働かせようと働かせまいと関係なく、失敗するときはするんです。

 

なので、 相手の反応がどうであろうとかまわず、こちらは相手にできる最善を尽くしましょう。

 

私も営業では、初対面のお客様に対して丁寧語に加えて、あえて「〇〇さん、それ本当ですかぁ~・o・めっちゃ面白いですね!!^◇^」とフランクな言葉を混ぜています。

もし「〇〇さん、それは本当ですか。とても面白いと感じます」なんて堅苦しく言ったら、それこそ「営業」されているように感じるでしょう。

一歩間違えると馴れ馴れしく思われて不快感を与えかねないのですが、それを気にしすぎていると逆効果になります。

 

ストレスフリーな人生の第1歩は「小さな気配り」

 この記事は、他の誰でもなく、かつての自分に言ってやりたい内容です。

 

ざっと挙げただけでも、人間関係をストレスフリーにする行為はたくさんあります。

  • 「朝、元気よく挨拶する」
  • 「笑顔で相手の話を聞く」
  • 「相手と目を合わせる」
  • 「自分から話しかける」
  • 「相手の良いところを見つける」
  • 「相手の話に興味を持つ」

相手に対する気配りは、小さな行為で十分です。

小さな気配りの重要性を小学生のうちから知っていれば、きっと私の人生は変わっていたと思います(もちろん今の環境にも非常に感謝しているので、自分の過去に対して後悔はしていませんが)。

 

アドラー心理学によれば、「人生におけるストレスの9割は対人関係から生ずる」そうです。

 

なので、自分の限界値を受け入れたうえで気配りを日々実行することによって、今日から死ぬまでの何十年かは、今よりも100倍ストレスフリーになることでしょう。

ぜひ、毎日意図的に実行してみてくださいね!

 

*1:ドラッカー経営者の条件にて「他人の短所が目につきすぎる人は、経営者には向いていない。長所を効果的に発揮させるのが自分の仕事だと考える人が、有能な経営者になれる」と言っています。

気が利く後輩が実践している3つのシンプルな習慣をこっそり暴露する

こんにちは。kaakikoです。

 

うちの会社には「気が利くなあ~」と先輩からみられている後輩が入っています。

彼はまだ若手ですが、任せられている仕事が1年もたたないうちに格段に増えており、同期の中で一番早く出世しました。また、先輩の輪の中にもなんら抵抗感をもたず、スムーズに入り込めています。

 

そんな彼を観察していった結果、驚くほどシンプルで小さな習慣を実行していたことに気付きました。

 

そこで今回は、「気が利く後輩」が行っている習慣を3つご紹介します。

今すぐできることばかりなので、ぜひみなさんもやってみてください!

 

習慣1:全てに「1テンポ」速く反応する

彼は、とにかく反応が速い。パンパーン!という感じで反応します。

たとえば、

  • 電話が鳴った時は、ワンコール鳴りおわらないうちに出ている。
  • 他部署から「すみません」と呼びかけがあった時は一番速く返事している。
  • 誰かがペンを落とした時に、サッと立ち上がって、本人よりも速く拾っている。

速い。とにかくはええええ!!!

 

普通の人だったら「あれ、これ私がいくのかな?誰かやってくれないかな」と考え込んで1テンポ出だしが遅くなるところが、彼の場合はとにかく初動が人よりも速いんです。

 

たぶん、身の回りで起こる全てのことに気をまわして、何かが起きたらいつでも出動できる心の準備をしているんだと思います。

いわゆるフットワークが軽い人ってこういう思考をしているんですね。

 

こういう人は見ていても気持ちいいし、ちょっとしたタスクを頼みやすいと感じます。

雑務も含めて「任せやすい、頼みやすい」と感じてもらえると、どんどん仕事が回ってきます。必然的に周囲の人との会話量が増えて、心理的距離感も近くなります。

そうすると、もう好循環に入ります。

 

速く反応することで私が感じた変化

私は彼を真似して、自分が真っ先に動いてみました。

 

例えば、

  • 朝の掃除の時間になったら一番最初に掃除場に行ってみた。
  • 外部からの電話が鳴ったら即座にとってみた。
  • 内線電話が鳴っても即座にとってみた。
  • 先輩の講義用アンケートを他部署が渡す前に、自分でコピー機に行って先輩に渡してみた。

このように、「誰がやってもいい仕事」を中心に、いつもより1テンポ速く反応してみました。

 

結果はどうだったか?

  • 「kaakikoさん、これちょっと聴きたいんだけど…」と人から話しかけられる回数が増えた
  • 活発に動くことで、「自分が役立っている」という安心感を得られた
  • なぜか落ち込まずに済んだ
  • 頭の回転数が気持ち上がった

という結果を得られました。

 

とくに、「頭の回転数が上がった」は個人的に非常に大きいと感じています。

じっと座っていたときは思考も停滞していたのですが、やれ電話やれ顧客対応とくるくる動き回っていると、いつの間にかリズムに乗っていることを実感しました。

ちょうど、ランニングでいうところの「ランナーズハイ」のように、心も体も勢いに乗っていてとても軽いな!と感じました。

 

習慣2:自分の仕事じゃなくても積極的に手伝う

彼は、自分以外の人がやっている仕事にも意識を張り巡らせて、手伝おうとしています。

 

うちの会社では、講義に来られた受講生の受付をチーム交代制で担当するのですが、先日の日曜日はたまたま私のチームの人がほとんど出払っていて、私が受付を行う予定でした。

 

しかし、ちょうど別の受講生の対応が長引いていて、予定よりも5分遅れて受付に行きました。

そのとき彼は、だれにも頼まれていないのに受付をやってくれていたのです。

 

そして「あ、私やるからもう大丈夫よ」と言ったら、彼は

「あ、そうですか。すみません、お願いします」と申し訳なさそうな顔で返してきたんですね。

あれ、彼は「僕が受付をやる」という意識になっていたのか....?!とその時私は感じました。

 

別に自分がやらなくていい他人の仕事も自分の仕事とみなして、積極的に手伝おうとする習慣がありました。

 

習慣3:リアクションが大きい

 彼は、会話でのリアクションが大きいです。

表情が非常に豊かという点が特徴的です。

 

例えば、私と彼が花粉症について雑談していたときの話です。

彼の「僕、花粉症がひどいんですよ」という言葉に、私は「そうなんだあ、でも私花粉症に1度もなったことないんだよねw」と返したら、

 「まじですか(チッチッ)」と、あえて(舌打ちしているような)嫌そうな表情と態度でコミカルにリアクションしたのです。

私がさらに「でも私は副鼻腔炎だから、夜しんどいんだよね」と付け足したら、

「ああ、そうなんですね(^▽^)」と妙にうれしそうな顔をしたんです。

 なんだかおもしろくなって、「なんで嬉しそうにしてるのよ」とツッコミをいれたら、彼は大笑いしました。

その会話はもう1か月も前に行われたものですが、今でも鮮明に覚えています。

 

ちょっとした会話に生真面目に返すだけではなく、大きなリアクションをとってきちんと拾ってくれます。話していて気持ち良いですね。

なので、よく先輩との会話も盛り上がっています。

 

まとめ:気が利く人は細部がすごい

今回は、私の職場にいる「気が利く後輩」が実践している習慣を挙げてみました。

「気が利く人」というと、なんだかすごい才能をもっているように感じてしまいますよね。

 

しかし、その後輩を観察するうちに、細部のちょっとした工夫の積み重ねが「気が利く人」という印象になっているのだとわかりました。

 

どれも今すぐにできることばかりですし、やってみるとすぐに周囲からみられる目が変わります。

ぜひやってみてください!

 

伝えたいことがまとまらない!と悩んだときの本質的解決法

【この記事を読んでほしい人】

・伝えたいことを人に伝えるのが苦手だと思っている人

自分の気持ちや考えを頭の中でまとめることが苦手だと感じる人

 

 

 

こんにちは。kaakikoです。

 

先日、とある30代男性のお客様から、弊社のビジネスコミュニケーションスクールあてに以下のような相談メールをいただきました。

私は、簡潔に物事を説明することが苦手です。自身の考え方や感覚を言語化することが苦手で、うまく説明しようと思っても時々何を行っているか自分でもわからなくなる時があるります。

また、細かく時系列に話してしまったり、理由や例などを含めて冗長に話してしまい、伝えたいことの要点がまとまらないことがあります。どうしたらいいでしょうか?

このようなお悩み、実はよくお受けするんですよね。

私も、今でこそブログをよく書いていますが、最初のころは一つの記事(3000字レベル)に4時間もかけるほど、考えをまとめることに苦労していました。

 

もっと早く考えられるようになるために、いろいろなビジネス書(あの歴史的名著である考える技術・書く技術も!)を読み漁りましたが、まったくうまくいきませんでした。

ロジックツリーとかピラミッドストラクチャーとか、ずいぶん勉強しましたが、結局それらの高尚なツールは、朝礼で話すスピーチにすら応用が利きませんでした。

 

それもそのはず、単なるテクニックだけでは、話をまとめることなど到底無理だからです。

では、どう解決していけばよいのか。この記事で(勝手に)回答していきます。

 

本当は「伝えたいことがない」のでは?

意見だったり考えをまとめることは、なんだか頭の良い人がやることのように思えますが、全く違います。

自分が伝えたいことがまとまらない人は、頭の良しあしの問題ではなく、実は伝えたいことがないからという原因が9割を占めます。

 

少なくとも義務教育を終えた大人に、「伝えたいことをまとめる力がゼロ」という人はいません。

 

 みなさんも、自分が興味あることだったり身近なこと(例えば友人から恋愛相談を受けているときとか)だったりすれば、頑張らなくても何かしら考えは浮かんでくるのではないでしょうか。

就職活動でも、面接官に対して自己PRや志望動機を(入社可能なレベルで)述べられたはずです。

会社に入っても上司に報告するなど、1日最低1回は人に自分の考えを伝える行為を行っていますよね。

ましてや子供ですらも、「このおもちゃ買って!!」などという(自分勝手ではありますが)意見を言えますよね。

 

つまり私たちは、自分の考えをまとめて人に伝えるという行為を何千回・何万回と繰り返しながら、今日この日まで生きているのです。回数だけでいえば、もはや達人級ですよね。

 

だからこそ、問題は「伝えたいことをまとめる」技術というよりも「そもそも伝えたいことがあるか?」が重要なのです。

 

「考えをまとめる力」は情報量に比例する

伝えたいことがまとまらない現象を、自分の頭の回転が遅いせいにしたくなるときってありますよね。

しかし、頭の良しあしは関係ありません。

 

ポイントは、そのテーマに対してもっている情報量です。

 

考えを人に伝えることは、食材を調理して人に提供することに似ています。

調理技術以前に、そもそも食材がなければ調理は不可能ですよね。カレーを作りたいのに、冷蔵庫にはキャベツしかない!では、逆立ちしてもカレーはできませんよね。

 

マッキンゼーで14年間活躍した赤羽雄二氏は言います。

「ゼロ秒思考」といっても、情報が不足していればもちろん最小限の調査・情報収集が必要となる。そうでなければ考えるベース、枠組みがなく、当てずっぽうになる。問題や解決策に関してある程度の背景知識がなければ、自己流すぎる判断となり、場合によって大きく見誤ることになる。

 普段からアンテナを立てておくこと、感度を高く持っていろいろなことに関心を持っておくことが大切だが、それでも足りない場合は、さらに調べたり、詳しい人に聞いたりすることになる。

出典:思考力を確実にアップさせる「メモ書き」の方法 | 「ゼロ秒思考」のつくり方 | ダイヤモンド・オンライン

 

ロジカルシンキング・ブームを巻き起こしたマッキンゼーですらも、ロジカルシンキングそれ自体というよりも、情報量を重視しているわけです。

 

もちろん、情報量が多ければ無条件に良いというわけでもありませんが*1、普段からどのくらいその問題なりテーマについて情報を集めているか、によって出てくる意見の質は事実変わります。

 

私も、いきなり「向こう5年間で日本がとるべき経済戦略について意見を述べよ」と言われたらポカーンとなります。経済に関する知識がないからです。

逆に、コミュニケーションや教育、営業については語れます。なぜなら、これまで経験を通じて蓄積してきた知識があるからです。

 

もし皆さんの中で「会議で意見を求められても、考えがまとまらない」とか、

「急に上司から質問されても答えがまとまらない」と感じるのであれば、

そもそも、自分はその物事に対してどれだけの知識を持っているのか?

と自問してみましょう。

 

たとえば会議で「来期の新卒採用戦略を考えてきて」というお題を出されたのであれば、少なくとも以下のポイントについて情報を集める必要があります。

 

  •  社長や人事部長が考える来期の採用方針は?
  •  向こう5年間の中期経営計画はどうなっているのか?
  • 会社の企業理念・ミッション・ビジョンは何か?
  • 今の会社は拡大路線に進んでいるのか?それとも緊縮路線に進んでいるのか?
  • 人材ニーズがある部署では、どんな人材を求めているのか?
  • 今の就職市場の状況はどうなっているのか?
  • うちの会社とライバルになりそうな企業はどのような方向性で採用活動を行っているのか?
  • 営団連の方針はどう変わりそうか?

 

逆に、これだけ情報が集まってきたら、伝えたいことの骨子は概ね見えてくるのではないでしょうか。

 

つまり、伝えたいことをまとめるための大前提として重要なのは、

どれだけ泥臭く、めんどくさがらずに情報をかき集めてきているのか?

ということです。

 

言い換えれば、伝えたいことをまとめる力は、これまで「どんな問題意識をもって、どう時間を使ってきたのか」が全て影響してくるということです。

もはやこれは、自分の人生の生き方にもつながる話ですね。

 

小さなプライドはゴミ箱に捨てる

プライドとは「相手からよく思われたい」という気持ちです。このプライドが活発な思考を阻害してしまうことは往々にしてあります。

 

例えば私の場合、同じ会社内の5~6人でディスカッションをしていると、

  • 「これを発言したら、相手になんて思われるかな」
  • 「この発言をしても、相手からあまり良い反応は得られないんじゃないかな」
  • 「この発言をしても、どうせ一蹴されるんじゃないかな」
  • 「自分がしゃべったって、結局相手にうまく伝わらないんじゃないかな」

と、「相手に悪く思われたくない、否定されたくない、傷つきたくない」といったプライドでガチガチになっていました。

まさに頭の一時停止ボタンを押してしまったような、もう「思考停止しているぞ」と自分でもはっきりと分かるくらい、思考がうまく働きませんでした。

 

以前話が理解できないと感じてしまう原因を全部挙げてみた【メンタル編】 - ココカラゲンキ!でも述べましたが、

ネガティブ感情に支配されるときは、脳が「今生命の危険に脅かされている」と判断しています。したがって、一刻も早く身の安全を確保することが最優先事項になり、そこに全てのエベルギーが回されます。理性的な思考は二の次になります。

 

 自分のプライドにとらわれていると、相手からの評価を異常なほど気にしてしまい、ちょっとした表情や言葉にも敏感に反応してしまいます。それだけで疲れますよね。

 

さらに言うと、自分に自信がないときほどプライドを守ろうとするので、被害者意識が強くなります。ひどいときには、相手のちょっとした言葉や態度のすべてが自分に否定的な評価を下しているように感じてしまうこともあります

そうなると、ますます話す内容をまとめるという高度な知的作業には気が回らなくなります。「はやくこの場から逃げたい!!!」という気持ちでいっぱいになります。

 

なので、プライドは丸めて生ごみと一緒に捨てる!とい覚悟が重要です。

馬鹿だと思われてもいい。相手と勝手に張り合っていると勝手に疲れます。

知らないことは知らないと認めて、その場で聞いてしまったほうが100倍賢いです。

 

「伝えたいことをまとめる本」は捨てていい

考えがまとまらないからと感じると、それに関連したビジネス書を買って勉強しようと

思う方もいるかもしれません。しかし断言します。話をまとめるテクニックを得るために本を読んでも、その9割は無駄になると思っていただいて構いません。

 

なぜならば、これまで述べてきたように、伝えたいことをまとめるためには、

  • 今の仕事の文脈で常に問題意識を働かせながら泥臭く情報をかき集めたり、
  • 自分のプライドを捨てるという心の葛藤を乗り越える

ことが必要になるからです。

その結果はじめて、本来もっていた「話をまとめる能力」を発揮することができます。

 

伝えたいことをまとめる努力とは、すなわち人間力の鍛錬と言い換えても決して大げさではないでしょう。 

この2点を念頭において、また明日から仕事を頑張っていきましょう!

*1:とはいえ、実際は「結論を出さずに、いつまでも情報を集めることに終始してしまうケース」もあります。しかし、今回の記事は「最低限の情報すらもっていない人」を対象に書いていますので、このケースについては別の機会で扱います。