【完璧主義者向け】生産性を高めたいなら、ともかく『100点』と『合格点』を切り分けよう
こんにちは。アイスコーヒーに激ハマリ中のあーるんです。
「頑張っているのになかなか仕事が終わらない」
こういう人ってたまにいますよね。
というか、私がまさにそんな人でした。
私はいわゆる「完璧主義者」です。
仕事は最後まで終わらせないと、気が済まないタイプ。
なので、仕事は次々に振ってくるものの、1つの仕事でいちいち止まってしまう。
パソコンの前でうんうん考えて、気づけば終電間際。
結局睡眠時間を削って、締め切り直前になんとか帳尻を合わせる。
こういう生活をしていたのですが、毎回余裕がないので、頑張っているのに達成感を感じられなかったのです。むしろ「なんでこんなに仕事できないんだろう」と自己肯定感が下がる一方でした。
こういう、完璧主義者あるある状態にハマっている人は、必ずしも「仕事が出来ない人」ではありません。むしろ、誰よりも質を追究しようとしている、実はプロ意識が高い人が陥りがちな罠なのです。
なので、仕事の仕方をほんの少し変えるだけで、劇的に生産性が上がるケースが多いんです。
そこで今回は「頑張っているのになかなか進まない!!!」という頑張り屋さん(完璧主義者)に是非取り入れてほしい「生産性を上げる基本的な考え方」をご紹介します。
この考え方を取り入れると、自分を追い詰めずに済むばかりか、かえって質が上がります。
この辺はお約束できます。
なので、何から手をつけていいか分からないのであれば、手前味噌ですが、是非この記事に書いてあることを取り入れてみてください。
生産性が高まるだけでなく、もっと楽しみながら仕事できるようになるでしょう。
盲目的に品質を追究することが諸悪の根源
頑張っても仕事が終わらない人は、盲目的に品質を追究する傾向にあります。
依頼相手からすればここまでで良いのに、それ以上のレベルをやらないといけない、と思い込んでいるんですよね。
そして、自分が考えるレベルまでに到達しないと、とてつもない罪悪感を感じるんです。その結果、ますますその仕事にこだわってしまい、他の仕事を全て止めてしまう…。
終電ギリギリまで、心と睡眠時間をすり減らしながら仕事をしているため、いつも余裕をもてないし、もちろん達成感もなかなか感じられません。
しかし、悲劇はここで終わりません。下がった自己肯定感を取り戻そうとして、余計に質を追究してしまい、さらに仕事が終わらない…という悲しい悪循環に陥りがちなのです。
この諸悪の根源は「盲目的に品質を追究する」という癖です。生産性を高める第1歩は、仕事ハックに逃げることではなく、この癖を断つことです。
まずは「100点」と「合格点」を切り分ける
盲目的な品質追究を止める、とはどういうことでしょうか。
よく、生産性を高めるコツとして『「そもそもその仕事はやる必要があるのか?」を考える』、といったような話があります。このそもそも論に立ち返ることは確かに重要です。しかし、上司命令の仕事だとそういうわけにもいかない、というのが実情ではないでしょうか。
フリーランスでもない限り、仕事をえり好みするという行為は、ある一定以上の立場や権限があって初めて出来ることです。
なので、もしあなたが相応の立場ないしは権限をもっていないにもかかわらず、上司の指示命令に対していちいち「それはやる必要があるのか」と考えていたら、ただの「扱いにくい社員」になるだけです。
もちろん思考停止でいいと言っているのではなく、その時点で全てを理解していないくても、ともかくやらなくてはいけない仕事もある、ということですね。
ここでお勧めなのは、「100点」と「合格点」を切り分けること。
100点とは「これができたら最高!」というレベル。一方で合格点とは「ここまでは最低限やってほしい」という最低品質レベル。この2つの基準は、天と地ほどの差があります。にもかかわらず、仕事を抱え込む人は無意識にこの2つをごっちゃにしがちです。
ごっちゃになったままだと、なんだか難しそう、大変そうと感じてしまい、着手するのも億劫になります。かくして、その仕事は先延ばしにされます。
先延ばしにする癖がある人は、「ズボラな性格」とか「豆腐メンタル」とかの問題じゃなくて、そもそも「切り分けができていない」ことが非常に多いんですね。
逆に、切り分けることができれば、「ここまでやればOKなんだ」と分かります。裏を返せば、やらなくていいことが理解できます。だからこそ必要以上のプレッシャーを感じないし、終わりも見えているので終わらせることに抵抗感がないんです。
どうですか、なんだか、めちゃくちゃフットワーク軽くなる感じがしませんか?
100点と合格点を切り分ける実例
ここで、私の実体験を例としてご紹介します。
私は普段、企業ブログの記事構成(骨組み)を作成してライターに依頼する、という仕事をしているのですが、今まではそれがどうにも重かったのです。
下手すると、1日の8割の時間を使っているにもかかわらず、何一つ成果が出ていないこともザラにありました。
その理由は簡単で、「その日中に何が何でも完璧に仕上げないといけない」と思っていたから。つまり、「ほころびがある(下図の灰色部分)」ことが許せなかったのです。
なので、業務時間を度外視してでも完璧にやろうとしていました。
しかし、いつまで経っても終わりが見えず、他にやりたいことが何一つできないまま時間だけが過ぎていくので、とてもストレスでした。
そこで、「自分が求める最高レベル=100点」と「ここまでやればいい=合格点」を切り分けてみました。
具体的には、ライターが作業に使える持ち時間、納期、自分が引き続き使える時間という諸々の観点から、今日のゴールを見直してみたのです。
その結果、私が「今日中にやらなきゃ」と思っていた箇所は、明日でも問題ないことが分かったのです。
そのため、後ろ髪を一切引かれることなく、すんなりとその業務を終えることができました。もちろん定時に仕事を終えて、そのあとは余裕をもってご飯を食べたりお風呂に入ったりすることができました。
また、今までやりたくてもできなかった「今日1日を振り返ってブログにまとめる」ということも出来たので、個人的に大変満足できる夜を過ごせたのです。
このように、
100点と合格点を切り分けて、合格点はどこなのかを見極める。
そして、合格点を徹底的にとりにいく。
それが、業務の生産効率を高めるだけでなく、生活の質をも上げるうえで非常におすすめな考え方です。
本物の完璧主義は「今やらなくていいこと」を知っている
合格点を見極めるという話を聴くと、完璧主義と自負する方にとっては「妥協している」ようにも見えるかもしれません。というか、私がそうでした。
よく「完璧主義を捨てよう」なんて気軽に言われますが、当の本人からすれば、捨てようと思ってすぐ捨てられるほど簡単な話ではありません。なぜなら、「未完了」に生理的な不快感を感じているからです。ましてや妥協なんて、もってのほか。
これはもはや、理屈ではなく感情レベルの問題ですね。
良いんです、妥協なんてする必要はありません。
品質を追究するのは大いに結構。どんどんやりましょう。
それがプロ意識というものじゃないですか。
だた、問題はその追究プロセスです。
盲目的に、とりあえず自分が思う品質を追究することと、相手を満足させることは別のお話です。
私のような「完璧主義」だからこそ知ってほしいのが、「今はやらなくていいことを知ると、かえって品質が上がる」ということ。
私の場合、「今は必要ないこと」と「今死守すること」を切り分けることで、エンドレスに仕事するという地獄から抜け出すことができました。
その結果、何が起こったか?
「もうちょっとやってみよう」と自然にノってきたのです。やめようと思えばいつでもやめられるからこそ、妙なプレッシャーを感じることなく、作業に没頭することができました。
一方で「まだまだやらなきゃ」と仕事に追われているときを思い出してみてください。
それは自分がやりたくてやっていることでしょうか?むしろ「やらなきゃいけない」と義務感に駆られていませんか?
義務感に駆られながらやる仕事は、身も心もすり減らすので、まったくお勧めできません。
そうではなく「自分がやりたいからやっている」と自主的に動く状態を作ることが、品質を上げるコツです。
品質を極めるうえで、義務感は害悪でしかありません。
完璧に到達するまえに、自分自身が壊れてしまいます。
そうではなく、品質を極めるためには、「やりたいからやっている」という状態を築くことが必須です。そうすれば、心も時間もゆとりがあるので、集中力も高まるし何度も見直して修正できます。
そのためには、逆説的ですが「合格点」を見極める、つまり「今やらなくていいこと」を知ることが不可欠です。
本物の完璧主義になるのであれば、「今やらなくていいこと」を知りましょう。
まとめ:100点と合格点を切り分けると、かえって品質が上がる
いかがでしたでしょうか。
今回は、完璧主義者による完璧主義者のための、生産性を高める考え方をご紹介してきました。
とにかくお伝えしたいことは、
独りよがりの100点を目指すのではなく、
相手がどこまでを求めているか、何は必要ないのかという合格点を見極めるということです。
合格点をとった瞬間に、その仕事は「やらなきゃ...」ではなく「やりたい!」に変わります。そうすれば、放っておいても生産性も品質も自然に上がります。
是非、盲目的に手を動かす前に、まず100点と合格点を切り分けてみてくださいね♪
もっともっと、仕事が面白くなっていくこと請け合いです^^
今回書きたいのはそれくらいです。