【社会人1年目が終わる前に】仕事の失敗を成長につなげる反省とは?
こんにちは。kaakikoです。
先日、こんな相談文を見かけました。
仕事上で同じミスを何回も繰り返してしまいます。 何回も上司に怒られ、チェック表なども作ったのですが、2つ以上やることが重なったりするとテンパってしまい、結局同じ間違いをしてしまいます。
停止して、確認しようと頭ではわかっているつもりなんですが、つもり。だけで実行にうつせません。。仕事に対しての覚悟が足りないからなのでしょうか。
うわあ、かなりつらそうですね。
これ、そのうち会社に行くのもいやになるっていうパターンじゃないでしょうか。
とはいえ、kaakikoも新人のときはミスが超多かったので、あまり他人事には思えません。
たとえば、1年目の7月に、お客さんとの早朝アポに遅刻したことがあります。そのときは、商談が白紙になっただけじゃなくて、ネガティブな口コミまで書かれてしまい、上司にとんでもなく叱られました。今でも苦い思い出の一つです。。。
社会人1年目をどうすごすかで仕事人生が決まる
社会人1年目って、長い社会人人生のなかで周囲からの期待値が一番低い時期です。
だからこそ、社会人としての土台を作るうえでものすごくクリティカルな時期でして、この時期に上司から高く評価されたり、ある一定の信頼をとれないと、2年目以降はかなり劣勢状態に置かれます。
まず、重要な仕事が回ってこなくなりますし、ひとつ下の世代(新入社員)からも一目置かれることはないですよね。そうなると、職場での居心地もあまり良くはないでしょう。
社会人1年目のときに頑張りきれなかった人が、2年目以降にさらにキツい状態で頑張れる根拠はありません。筋トレでも、5kgのウェイトを持ち上げることができない人が、10kgのウェイトを持ち上げることは不可能であると一緒です*1
そう考えると、1年目にどんな土台を身につけたかで仕事人生が決まるといっても過言ではありません。
社会人1年目の必修科目・「反省の技法」
ちょっと脅しっぽくなりましたが、それくらい「社会人1年目」って重要なんですよね。
そしてその時期にどうしても身につけておきたいスキルは、なんといっても「ミスしたときに成長につなげる技法」です。
ということで、今回は社会人1年目が終わる前にモノにしておきたい「失敗を成長につなげる反省の仕方について紹介していこうと思います。
正しい反省の仕方をマスターすれば、ミスした分だけ強くなります。
要するに、この先の人生、怖いものなしになります。
「上司からちゃんと反省しろ!って言われるけど、ぶっちゃけ反省って何をするのか今いちよく理解していないなあ」と感じる社会人1年目の方は、この1年が終わる前までにぜひ参考にしてみてください。
(もちろん、2年目以降の方にとってもお役に立てるはずです!)
- 「もし知識レベルが最初と同じ状態だったら、どう考えて動くべきだったか?」
- 知識そのものではなく、知識の本質をつかむような反省をする
- 上司や教育役から本当に学ぶべきは、知識ではなく「頭の使い方」
- まとめ:1年目のうちに、上司先輩の「頭の仕方」を積極的に盗もう!
「もし知識レベルが最初と同じ状態だったら、どう考えて動くべきだったか?」
失敗を成長につなげる反省は、ずばりこの問いに答えることです。
よくプロジェクトの反省会などで、
「今回の経験を通じて○○が大事であると知ったので、次回同じ経験をしたら絶対うまくいきます!」
と堂々と述べている人がいますが、
それ、当り前です。その「もう1歩先」が重要なんです。
たとえば、1年目のAさんがお客さんと商談中に、不用意な発言によってお客さんを列火のごとく怒らせたとしましょう。
そこで通常は、上司がフォローに入ってお客さんを宥めるわけですが、そのやり方をみてAさんは
「ふむふむ、相手を怒らせた時は、自分の言い分はいったん脇において、まずはちゃんと話を聴いて共感することが大事なんだな。よし、次はしっかり話を聴くようにしよう」
と学んだとします。
ここまでは普通の反省ですよね。でも、これでは全く足りません。
そもそも仕事は、「今は知識も経験も足りない」状態からスタートすることなんてザラです。いやむしろ、だからこそ給与を払う価値があるといえるでしょう。
それなのに、「知識も経験も最初から持っている」ことを前提にしてしまうと、かなり現実からズレた反省にしかなりません。
なので、本当に反省すべきは「もう一度知識も経験も同じレベルだったら、自分はどう動けばよかったのか?」です。
知識そのものではなく、知識の本質をつかむような反省をする
反省して成長につなげるときは、「違うケースにいかに応用させるか?」を考える、つまり本質をつかむことが重要です。
例えば、先のAさんが、今度はこのような状態に置かれたらどうでしょうか。
A「しまった!!!取引先に送った請求書の宛先を間違えてた・・・あ~でももう郵送しちゃった。どうしよう!?」
この場合、取引先はこの失態をまだ知りませんし、上司も知りません。
Aさんにとっては、今回のケースと、先に述べた「商談中にお客さんを怒らせた」ケースは全く別の事象に思えるでしょう。*2
しかし、失敗から知識だけを学んだAさんは、「お客さんを怒らせたときの対応法は学んだけれども、まだお客さんに気づかれていないトラブルに対処する方法は学んでいない。どうしよう」とあたふたするだけです。
それでもとりあえず何かやるでしょうが、正しいかどうか分らないうえ、失敗すると火に油を注いで「自分で勝手に動くな!!」と叱られるのがオチです。
したがって、せっかく痛い思いをして前のケースから学んだことも、一見して全く異なる(でも本質的には同じ)ケースになると適用できず、またゼロから学びなおす羽目になるわけです。
非常に効率悪いですよね。
知識は、ある限定的な前提条件のもとでしか使えません。前提条件が変わると、使う知識も一気に変わります。
つまり、「知識がついたので次は失敗しない」という反省は、応用が利かない反省なんです。
本当に成長に直結する反省を行うためには、さらに一歩踏み込んで、知識の本質をつかむ必要があります。
上司や教育役から本当に学ぶべきは、知識ではなく「頭の使い方」
1年目のうちは、上司や教育係(メンター的な人)がつきっきりで指導してくれることが多いと思います。
失敗したときに、彼らが話す葉だけをせっせとメモして、反省した気になっているとしたらかなり要注意です。
本当に学ぶべきは、彼らが話す「知識」ではなく、その奥にある「頭の使い方」です。
先のAさんの事例に戻って説明します。
Aさんはお客さんを怒らせたときに、上司がフォローに入ってなんとか丸く収めてくれました。上司はまず黙ってお客さんの言い分を聞き、徹底的に共感しているということを観察しました。
そこから先、今回の失敗を次につなげたいAさんは、本来は上司に対して、以下のように質問するべきでした。
- もし○○さんが私の立場だったら、どう考えて動いていましたか?それはなぜですか?
- なんであのタイミングで、まず話を聴いていたんですか?
- 話を聴くときに、何に注目して聴いていましたか?それはなぜですか?
- 今回のような聴き方は、あのタイプのお客さんだったからですか?
- 話し始めるタイミングをどのように見極めていましたか?
これらの質問は全て「なぜ?」=「頭の使い方」=「判断の仕方」を聴いています。
この回答を得ることで、Aさんは単なる知識以上に、上司の頭の使い方を真似ることができます。
その結果、別のお客さんを対応したり、あるいは全く別のケースに遭遇しても、だんだん自力で筋良く対応できるようになります。
それが「失敗を成長につなげる反省」の仕方です。
まとめ:1年目のうちに、上司先輩の「頭の仕方」を積極的に盗もう!
どこの会社も、「反省から学ぶこと」は重要だと認識しています。
社会人1年目のうちは、かなりの頻度で聞く言葉ではないでしょうか。
しかし、「反省とは何か」について、実は曖昧な理解のまま1年目を終えてしまう人も少なくありません。
だからこそ、長い社会人人生のスタート地点である1年目のうちに「反省の技術」をしっかりマスターし、上司の思考をコピーしてしまえば、2年目以降も飛躍的に成長していけるでしょう。