ココカラゲンキ!

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【実例で解説】ゼロ秒思考メモを使って仕事の失敗から立ち直ろう

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こんにちは。kaakikoです。

 

仕事をすると、失敗して問題が起きることはよくありますよね。

とくに、他人が見ている前で失敗すると、

「恥ずかしくて、もう思い出したくない!」「いっそのこと消えてしまいたい!」

と自己嫌悪感を感じて、心のどこかでずっとその失敗を引きずってしまうこともあるのではないでしょうか。

 

そこで役立つのが「ゼロ秒思考メモ」です。

頭を整理してもやもやを晴らすためには、「頭の中にあることを高速で書きだす(吐き出す)こと」が最も簡単かつ効果的です。

具体的には、1分間で、A4用紙にガーッと思いつくまま書きだす=ゼロ秒思考メモです。

 

私たちが何かを考えるとき、頭の中だけで沈思黙考することはできません。

考えを前に進めるためには、今自分が何を考えているのかを可視化することが一番重要です。可視化することで、自分でもびっくりするほど状況を客観視できるので、問題の本質を見極めたり新たな発想が思い浮かぶようになります。

 失敗したときに即座に心のもやもやを晴らし、解決策を見出すうえで、ゼロ秒思考メモは非常に有効です。

下手に数十万円払ってカウンセリングやコーチングを受けるよりも手軽なうえ、日常で生じるたいていの問題はすぐ解決できるようになるので、一生涯の武器になると個人的には感じています。

 

そこで今回は、実際のゼロ秒思考メモを使って、仕事で失敗したときに立ち直るためのメモ使用例をご紹介していきたいと思います。

これからゼロ秒思考メモを実践しようという方、ゼロ秒思考メモがなかなか継続できない方にとって、大きな気づきになれば幸いです。

 

 

失敗事例:仕事のプレゼンテーションで失敗してしまいました

私は都内某企業で講師をしているのですが、今回自分が担当した講義でのプレゼンテーション(参加者40名)が普段と比べてあまり盛り上がらず、内心ショックを受けてしまったことがあります。

 

講義後30分くらいずっともやもやしていたのですが、ふとゼロ秒思考メモを思い出して、A4用紙に1分ずつ思いつくままに書き出してみました。

 全部で7枚、所要時間は7分+αでした。①→②→③という順番で書いています。

 

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①:現状認識のメモ ②:問題分析のメモ ③:解決策のメモ

以下、順番に見ていきます。 

 

①現状を認識するゼロ秒思考メモ

まずは、今自分が何にもやもやしているのかを正確に把握するメモを書きました。

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ゼロ秒思考メモの題名:

・今日の○○の講義がうまくいかなかった

・何にもやもやしているのか?

・一番懸念していることは?

 

特に3番目の「一番懸念していることは?」のメモを書いたら、自分が最も恐れていることを可視化することができました。

・他の講師(××さん ※実際は実名が入っています)と自分を比較されること

・「あの人の説明下手だよね、講師なのに」と思われること

・もし受講生を迷わせていたらどうしようと思った

・△△さんががっかりしていたらどうしよう、せっかく期待をもって来てくれていたのに

・■■さん私のことを信頼しているのに、気持ちが離れたらどうしよう

改めてみると、

 相手の評価をものすごく気にしていますね(^^;)自意識過剰感が半端ない。笑

 

このメモを書き終わったときの心境をたとえていうなら、「引っ越しで運ぶべき全荷物のリストを作った」という感じでしょうか。

問題は片づけていませんが、考えるべきことを限定しました。そうすると、不思議と心がすこーしだけ落ち着いてきました。

 

②問題のありかを分析するゼロ秒思考メモ

次は、問題の本質を見極めるための分析をしていきます。

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ゼロ秒思考メモの題名:

・どういうときにあせるのか?

・プレゼンがスムーズにいっているときはどんなとき?

・プレゼンがうまくいくときといかないときの差は?

 

この3枚のメモから見えてきたことは、

・うまくいくときは、直前まで余裕を持っていること。バタバタしていないこと。

・自分の中でどうしても伝えたい!というパッションがその都度不十分だと、慣れているプレゼンでも口が回らない。

 といった学びでした。

 

以前は、何か失敗したり問題が起きたりしたら、まずはgoogle検索して答えを探すことが多かったのですが、今はゼロ秒思考メモを書きながら自分と対話するようにしています。そうすると、今の自分にとって納得感の高い糸口が見つかることが増えてきました。

 

③解決策を考えだすゼロ秒思考メモ

最後は、次につながるように解決策を明文化していきます。

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ゼロ秒思考メモの題名:

・今度の講義でうまくプレゼンするためには?

答え:

 ・鉄板ネタだけでなく、最新のネタもはさんでいく

・自分が教えているネタを日々意識して実行する

・そうすれば、生きた実践事例を手に入れられる

 

ここで出てきた答えは、これまで見たこともない斬新な答えではなく、むしろ「そりゃそうだよね」と思えるものばかりです。たぶん、google検索すれば似たような情報が手に入るかもしれません。

しかし、自分の頭と手を使って生み出した答えだと、不思議と納得感が高いように思えます。

 

しかも、その境地にいたるまでの時間はたったの7分。その前の30分を返してほしいと思ってしまうくらいのスピードです。

 

まとめ:失敗から立ち直るには、「自分の手を動かす」

ゼロ秒思考メモをしていてよく思うのですが、私たちが何か仕事で失敗してそこから立ち直るときは、解決策自体が斬新かどうかよりも、「そのプロセスにおいて、いかに自分自身で能動的に考えたのか」がより重要のように思います。買ってきた料理も美味しいですが、自分で試行錯誤しながら作った料理はもっと美味しいのと同じ理屈ですね。

 

そのためには、自分の手を積極的に動かしてメモを書くことがポイントです。

皆さんも、ぜひ仕事で失敗したときはゼロ秒思考を書いてみてくださいね!