職場で良好な人間関係を築くのって、実はそんなに難しくない
こんにちは。kaakikoです。
職場の人間関係って、仕事のパフォーマンスやモチベーションに大きな影響を与える因子ですよね。
私がまだ20代中盤だったころは先輩や上司との関係性がとても悪くて、毎日会社に行くのが憂鬱でした。飲み会に自分だけ呼ばれなかったり、ランチに行くときも自分だけ誘われないこともよくありました。
「どうして自分は嫌われているんだろう?」と、家に帰ってもずっと心の中でもやもやしていました。
そこで今回は、職場の人間関係を良好にするポイントについて紹介していきます。
小さなポイントをしっかり押さえることによって、今の職場では非常に居心地の良い関係性をつくることができました。
人間関係を築くのはさほど難しいことではなく、小さな当たり前のことを習慣化していけば十分うまくやっていけます。
- 感じ良く挨拶をする
- 話しかけられたら感じ良く返事する
- 何かやってもらったらその都度感謝の言葉を伝える
- 相手の良いところを見る
- 仕事で結果を出す
- まとめ:職場の人間関係を良好にできれば、どこでもやっていける
感じ良く挨拶をする
まずは挨拶ですね。以前の私は、上司だけに挨拶をしていました。
しかし、挨拶の声が小さく、目をそらしていましたね。
そんな挨拶をされたら、誰だって感じ悪いと思います。
芸能界でも、挨拶が出来ない芸人は嫌われるようです。
オリラジ中田、態度の悪さ暴露され… テレビ関係者から「扱いづらい」の声も
オリエンタルラジオの中田敦彦が、先輩芸人・スリムクラブの2人に、態度の悪さを暴露されてしまった。
7月29日放送の「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)に出演したスリムクラブは司会の上沼恵美子から嫌いな芸人を聞かれ、しばらく迷っていたが、真栄田賢が、「後輩のオリラジのあっちゃん」と告白。理由は「あっちゃんから挨拶してくれないから」とのこと。
「オリラジはスリムクラブの後輩です。しかし毎回、向こうからの挨拶はなかったそうです。中田さんに生意気だと苦言を呈す先輩芸人は多く、テレビ関係者からも「扱いづらい」という声も実際によく聞きます。
そこで、勇気を出して毎朝全員に対して、目を合わせながら笑顔で挨拶をするようにしました。たいてい相手のほうがすぐに目線を逸らすので心折れそうになるのですが、めげずに続けていきました。
また、上司に対しては挨拶に加えて、時事ネタなどを使ってひとこと雑談するようにしました。たとえば、
・おはようございます。昨日藤浪選手が活躍してましたね。
・おはようございます。ちょっと肌寒くなりましたね。すっかり秋ですね。
・おはようございます。昨日はとても良い天気でしたね。
こんな感じで挨拶をするようにしました。
その一言で終わることもたくさんありましたが、ごくたまに相手が乗ってくれることもありました。
このようにして、相手に対して話しかけることを意識しながら挨拶をしていくうちに、だんだん周囲の人と目が合う時間が増え、同時に会話も増えていきました。
話しかけられたら感じ良く返事する
何か仕事を頼まれたり、話しかけられたら、相手と目を合わせて笑顔で返事しましょう。
自分が話しかける側だとよく分かるのですが、話しかけたその瞬間はその人にすべて意識を向けています。そういうときに、パソコンのモニターを見ていたり、表情がなかったりすると、気持ちが一瞬で盛り下がります。
私の場合は、上司から話しかけられることが多かったので、上司に対して「はい!」と元気よく返事するようにしました。また、デスクワークをしていたら手を止めて、体を相手のほうに向けるようにしました。そうすると、相手の表情も和らいでいきました。
話しかけられたときに、相手の話をちゃんと聞いているつもりでも、意外に雑な態度をとっていることはよくありますので、気を付けたいところです。
何かやってもらったらその都度感謝の言葉を伝える
感謝の言葉を述べられるかどうかで、関係性は180度変わるといっても過言ではありません。
以前勤めていた職場では、先輩からよく話しかけられ、可愛がられている同僚がいました。
その人の特徴は、なんといっても感謝の言葉の多さです。小さなことでも、その都度目を合わせてはっきりと「ありがとうございます。」と伝えていました。
例えば、
- 会議用の資料を誰かが代わりに印刷してくれたら、「ありがとうございます」
- エレベーターから出るときに先に譲ってもらったら、「ありがとうございます」
- 面談するお客様を部屋に通したら、「ありがとうございます」
- 電話を取り次いだら、電話が終わった後に「ありがとうございます」
と、自然と当たり前のように感謝の言葉を述べていました。こういう人は見ていて気持ちいいですよね。
感謝して人間関係が悪くなることはまずありません。
逆に、やってもらって当たり前だと思っていると、どんどん人が離れていきます。
人の恩に敏感になりましょう。
相手の良いところを見る
長期的な人間関係を構築するうえでは、相手の良さにいかに目を向けられるかが重要です。
職場はプライベートと違って相手を選べない分、自分と折が合わない人がいると、その人の悪いところがやたらと目につくようになります。
しかも、相手と同じ時間を長く共有しているので、ボロが出やすいです。
したがって、相手の良さを積極的に探すようにしましょう。
例えば、
・Aさんは挨拶の声がいつも感じ良いな・Bさんは提出物の誤字脱字がほとんどないな・Cさんは物腰が柔らかくて話しやすいな・Dさんはいつもおしゃれに気を遣っていて素敵だな
などですね。
人間関係が悪くなる場合、たいていは相手の短所が目についてしまっています。
もちろん、なかには誰が見ても短所だろうと思える明確な短所もありますが、それと同時に長所にも目を向けるようになると、相手に対する好意好感が高まっていきます。
つまり、相手の性質に振り回されなくなります。非常に精神衛生状態が良いですね。
仕事で結果を出す
最後はこれ。職場は友人同士のなれ合いの場ではありません。
よく上司も言っていますが、「職場は戦場。上司先輩同僚は、一緒に戦う戦友」です。
人間としての信頼関係も大事ですが、やはり戦力としての信頼関係も重要です。
私も、職場の人間関係が好転した最大のきっかけは、安定的に結果が出せるようになったことです。
良好な人間関係を長期的に築くためには、「こいつは使える」と思ってもらえるような実力をつけていきましょう。
例えば、
- ある分野にめちゃくちゃ詳しくなる
- あるスキルをとがらせる
- 売上を書く
のような感じです。
また、営業職のように結果が数字に表れにくい仕事の場合は、
- 自分は〇〇に詳しい
- 自分は今△△にはまっている
- 自分は今××に問題意識をもっている
などのように、自分の専門性をアピールするようにしましょう。
黙っていても誰かが見てくれる、というのはあまり期待しないほうがよくて、自分から積極的に情報発信することがポイントです。
まとめ:職場の人間関係を良好にできれば、どこでもやっていける
私たちが長い仕事人生の中で、最も多くの時間を過ごすのが職場です。
ずっと接している分、自分の悪い側面もでやすいのですが、小さな「当たり前のこと」を積み重ねていけば、長期に亘って良好な関係性を構築できるでしょう。
会社によって風土やカラーに差はあると思いますが、人間の習性は本質的に同じです。
誰だって、自分にしっかり目を合わせて笑顔を見せてくれると明るい気持ちになりますし、褒められたり感謝されれば好きになります。
当たり前のことをきっちりやって、働きやすい職場環境を自分の手で作っていきましょう。
他人と自分を比べて惨めな気持ちになったときに回復する術
こんにちは。kaakikoです。
私は、小さいころから何かと周囲の人と自分を比べては、自己嫌悪感に陥ったり劣等感に苛まれることがよくありました。
自分ひとりの世界だったら、それなりに誇れることはあります。
親の影響で小学校3年生~中学校3年生までの6年間、毎日NHKラジオ英会話を聴いて暗唱していたので英語の発音はネイティブの先生からも褒められていましたし、美術の授業では小1~中3までの9年間、必ず何かしら入賞していました。勉強も、苦手な方ではありませんでした。
しかし、高校に入ると、周りは各中学校でトップの成績をとってきた人材ばかり。
私が自信をもっていた分野でも、それをはるかに凌駕する実力をもった人もたくさんいました。その人たちと接するうちに、自分の小さな自信は木っ端微塵に打ち砕かれました。
私の20年数間の人生は、まさに劣等感との闘いだったと思います。もちろん、今も完全に払しょくできてはいません。
そこで、今回は他人と自分を比べて惨めな気持ちになったとき、そこから回復するためにできることを書いていきたいと思います。
やるべきことに本気になって、全力疾走で取り組む
結局、ここが本質だと思います。
営業マンであれば、売上を上げることに本気になる。開発者であれば、良い製品を開発することに没頭する。事務仕事をするときであれば、全力で効率を追い求める。
という感じです。
中途半端にやるということは、車でいうところのアイドリング状態と同じで、エネルギーを出し惜しみしています。目の前のことに集中しきれていないので、「自分は相手からどう見られているのか」「自分は相手よりも上か下か」と余計な雑音が目についてしまいます。
だから愚痴が出てきますし、劣等感も一層強くなります。
やるときは、中途半端ではなく全力疾走しましょう。
イメージでいえば、目の前で急に人が倒れて、あわてて救急車を呼んだり応急処置を施しているような感じですね。1分1秒を争う緊張感の中では、とにかく目の前の人のことだけを考えています。「あの上司がむかつく」とか「なんで私ってこんなダメなんだろう」なんて余計なことは考えていません。
そういう状態が全力疾走している状態です。
全力疾走していると、目の前のことに没頭しているので、思考が活性化していきます。頭が急速に回転するようになります。自我がなくなるので、自分が人と比べてどうかなどの考えが吹っ飛びます。
※仕事に着手するための具体的な方法は、こちらもぜひご覧ください。
同じようなことをホリエモンも言っていますので、よかったらどうぞご覧ください。
彼は「つまらない仕事を楽しむための工夫」について言及していますが、とても簡単なことで、こんなシンプルなことでいいんだと勇気づけられます。
才能と結果を切り離す
自分の才能と結果は切り離して考えましょう。
自分の才能とは、幼いころから培われてきた自分の資質という意味です。
才能は、人格形成期から今にいたるまでの数十年間をかけて蓄積してきたものなので、一朝一夕で大きく変えることはできません。
なので、自分には「才能がない」と考えると、相手と自分の差は二度と埋まらないものに感じてしまいます。だから絶望しますし、惨めな気持ちにもなります。
そうではなく、才能と目の前の結果は切り離して考えましょう。
今現在うまくいっていないことがあったり、相手よりも出来ていないことがあったとしても、相手はその分だけ時間をかけて形成してきたのです。そもそも生きている世界が違っているので、比べようがありません。
自分には才能がないという幻想は捨てて、一歩一歩スキルアップのための行動を積み重ねていきましょう。
快活に振舞う
自分に自信がない、心が沈んでいるときは、思いっきり快活に振舞いましょう。
具体的には、以下の3つを徹底していきましょう。
- 笑顔を絶やさない
- ポジティブな言葉を使いまくる
- きびきび動く
私たちは通常、嬉しいことがあると身体が軽くなったように感じ、一方でつらいことがあると行動が鈍くなると考えがちです。
しかし、実際は行動が感情を制御しているのです。
ハーバード大学の教授で、プラグマティズム(哲学の一派)研究の第一人者である故ウィリアム・ジェームズ氏によれば、「感情は動作を通じて間接的に統制できる」とのこと。
我々が悲しみを感じるのは泣くからである。怒りを感じるのは殴るからである。怖いのは震えるからである。(略)
動作は感情に従って起こるように見えるが、実際は、動作と感情は並行するものなのである。動作のほうは意思によって直接に統制することができるが、感情はそうはできない。
ところが、感情は、動作を調整することによって、間接に調整することができる。したがって、快活さを失った場合、それを取り戻す最善の方法は、いかにも快活そうにふるまい、快活そうにしゃべることだ。
出典:「情動とは何か?」(ウィリアム・ジェームズ著)http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/81001554.pdf
実際私自身も、営業成績があまりにも悪すぎて劣等感に苛まれていたときに、上司にすすめられて「出来る」という言葉をノートにひたすら書いたことがあります。
そうすると、ある瞬間からポンッと、一瞬にしてネガティブ感情が抜けたことがあります。さっきまで一体何に悩んでいたのかすらも、あまり思い出せなくなったという感じですね。だいたいノート2/3(170回前後)くらい書いたあたりからです。
惨めな気持ちになったときこそ、快活に積極的に振舞いましょう。
感情を理性で頑張って抑えるのではなく、行動から変えていくのです。
それだけで、自分に対する自信は戻ってきます。
人生を映画ととらえて、目の前の出来事に意味付けをする
今目の前で起きている事実に対して、自分なりの意味づけをしていきましょう。
29歳の自分が40歳になった時に後悔しない人生を歩むための4つの習慣 - ココカラゲンキ!
自分の人生は、「再生時間が80年間ある1つの映画」だと考えましょう。
「山もあれば谷もあるストーリーだ」ととらえることです。
山も谷もなければ、その映画は1ミクロンも面白くない駄作になるでしょう。
山も谷もあり、そしてその落差が激しいからこそ名作になるのです。
もっというと、映画では「谷」のシーンも全て意味を持つようになります。
私たちの人生は、起こった出来事をどう捉えたのかによって形成されていきます。
なぜなら、私たちが日々感じる感情は、事実の解釈の仕方によって変わるからです。
これを裏付ける理論として有名なものに、アルバート・エリス氏のABC理論があります。
ABC理論は、アルバート・エリス(Albert Ellis)が1955年に提唱した「論理療法」の中心概念です。出来事(A)、信念(B)、結果(C)からなる認知に焦点をあてた考え方で、ABCDE理論とも呼ばれます。(略)
「人は見えている世界をどう受けとっているか、その受けとり方で見ている世界は違う」と考えます。
まったく同じ場所で同じ経験をしても、人はそれぞれ異なった受け取り方や感じ方をしているため、ある人は喜び、ある人は悲しむといった違いが生まれます。
うまくいかないことがあっても大丈夫。今惨めな気持ちになってしまっても大丈夫。
数か月後経過したときに、「あの時のあの苦労があったからこそ今がある」と言えるように、また頑張ればいいのです。
そういう山あり谷ありの人生の方が絶対面白いし、人に対して説得力のあることを言えるようにもなります。
例えば、自己啓発本ってだいたい著者の手痛い失敗談から入るじゃないですか。失敗談があるからこそ、人はその人の言葉に共感するようになりますし、説得力も感じますよね。
2018年に全米オープンで優勝した大坂なおみも、以前はメンタルコントロールが下手で、試合中にミスするとそこから立ち直れずに自滅するタイプでした。そういう苦難を乗り越えてきたからこそ、優勝するとカッコいい!ともてはやされるのです。
今は惨めな気持ちを味わっていても、数年後に「あの惨めさを味わったからこそ今がある」といえる自分になっていると思うと、ちょっとだけワクワクしてきませんか?
最後に:劣等感は向上心の裏返し
劣等感は向上心の裏返しです。
私たちは、自分よりもデキる人がいるから自分と比べてしまうのではありません。
「自分にもできるはず」と知っているからこそ、自分に劣等感を感じるのです。
逆に、自分には到底できないとハナから諦めていれば、称賛の言葉しか出てこないでしょう。
劣勢におかれたときほど目の前の出来事に振り回されることなく、コツコツと出来ることをやっていきましょう。
【テンプレ付】ブログ初心者が30分で1000字の優良記事を書くための段取り
こんにちは。kaakikoです。
ブログを書くとき、こんな悩みはありませんでしたか。
- 記事を書くのがいつも遅い。2~3時間はかかってしまう。
- なんとなくフワッと書き出したが、考えながら書くうちにあれもこれもと情報を盛り込んでしまい、結局何が結論なのかを見失ってしまう。
ブログを書くときは料理や仕事と同じで、事前の段取りが非常に重要です。
そこで今回は、50記事目の節目として、ブログを始めたばかりのころに知っておきたかった「優良記事を高速で書きあげる段取り」についてご紹介していきます。
私は、以前1,000字書くのに1時間かかっていましたが、段取りを意識することで、1時間あたり2,000字で書けるようになりました。
ブログ記事を書く速度は、更新のモチベーションにも影響します。
「ブログで書きたいことはたくさんあるのに、書くことが遅くて歯がゆい」と感じている方にとって、ヒントになると思いますのでぜひご覧ください。
- 前提:ブログの質は書く前に9割決まっている
- 段取1:最終成果物に照準を合わせる
- 段取2:記事の全体像を設計する
- 段取3:パソコンを使って、ひたすら書きまくる
- まとめ:記事の段取りテンプレを使って記事を書こう
記事の段取りテンプレは、以下からダウンロードできます♪
前提:ブログの質は書く前に9割決まっている
まずは、記事を書く前の前提について確認しましょう。
1時間あったら、30分は段取の設計に使う
ブログに費やす時間を1時間と決めたなら、そのうち半分(30分)は段取りを設計することに使いましょう。
なぜ段取りの設計に時間を使うかというと、無駄を省くためです。
家を建築するときは、まずは家の設計図を綿密に描きますよね。料理するときも、実際に手を動かして調理するまえに、必ずレシピや材料・調味料をそろえます。旅行に行く時も、多くの方はおおまかな旅行計画を事前に立てておくでしょう。
このように、どんな物事も実際に手を動かす前に、アウトプットイメージを緻密に設計することが成功の鍵です。
段取りを設計するときは、パソコンは使いません。
必要なものは、
- 紙
- ペン
- 広いデスク(絶対ではないけど、ほしい!)
の3つだけです。
ちなみに、段取りをするときは、ゼロ秒思考メモがお勧めです。
いろいろな人がブログで書いているので、あえてここでは詳しくは述べませんが、思考スピードが10倍速くなるので、実践してみてください。
段取1:最終成果物に照準を合わせる
まずは、どんな成果物を出すのかを具体的に考え、明確にイメージします。
①1人の読者とその人の具体的な課題を設定する
まずは、読者を1人具体的に設定しましょう。
そして、その人が困っていそうなこと・ニーズをメモ書きします。
(マーケティング的にいうと、ペルソナを設定するような感じです。ざっくりとでOK)
読者を設定するコツですが、「少し前の自分」を読者に設定するとだいたいうまくいきます。
なぜなら、自分が持っている悩みは他の人にもだいたい当てはまりますし、ニーズや悩みが一番リアルに想像できるからです。
たとえば、この記事の想定読者は、
- 記事を書くのがいつも遅い。2~3時間はかかってしまう。
- なんとなくフワッと書き出したが、考えながら書くうちにあれもこれもと情報を盛り込んでしまい、結局何が結論なのかを見失ってしまう。
という課題を持っている人ですが、これはkaakiko自身が直面していた悩みでした。
なので、個人的には非常に扱いやすいニーズです。
もし考えてもあまり出てこないようであれば、悩みの宝庫である「yahoo!知恵袋」を使うとよいでしょう。
【補足】
検索からの流入を増やしたい場合は、この段階で検索キーワードも2~4個くらい決めます。
検索キーワードを記事に盛り込んでおくと、このキーワードで検索した人に注目されやすくなります。また、書いていくうちに記事の趣旨がずれることも防げます。
検索キーワードを探すときは、以下のサイトが便利です。関連するワードが一気に取得できるので、読者のニーズに合わせた記事を作りやすくなります。
②読者にどんな価値を提供したいのか
①で設定した読者にどんなメリットを提供するのかをメモ書きします。
メリットを考えるコツは、読んだあとに読者にとって欲しい行動を、映画のワンシーンを観ているかのように想像することです。
たとえば、この記事の価値は「ブログを始めたばかりの人でも、テンプレートに沿ってメモ書きを行い、ささっと記事を書けるようになる」というものです。
価値はフワッとした概念ですので、価値を考えるときは「うれしい気持ちになっている」などの感情的な言葉ではなく、必ず「どんな行動につながっているか」という行動に落とし込むようにしましょう。
③価値を提供するためにはどんな情報を提供すべきか
②で決めた価値を提供し、読者のもつ課題を解決するためには、どんな情報を知ってもらう必要があるのかを考えます。
ここは答えがないので、メモ書きしながら仮説を立てていきます。
たとえば、この記事でいえば、「記事を書くまでの具体的な段取り」をフォーカスすべき情報としています。
④記事の絵コンテ(最終成果物のイメージ図)を描く
最後に、記事の絵コンテを描いて、最終的にどんな感じの成果物になりそうかイメージを創ります。
記事の構成は、「リード文・本文・まとめ」の3つに分かれます。
- リード文:読者の共感を誘い、記事に興味を持ってもらう。場合によっては著者が自己開示して、読者の信用をとることも必要になる。
- 本文:ブログの主張に納得してもらう。3個~5個程度の小見出しになるとよい。
- まとめ:論理展開のまとめ、および読者への最後のひと押し
まずはこの構成に沿って小見出しをメモ書きしていきます。
キーワードを使う場合は、小見出しでなるべく検索キーワードを盛り込めるように工夫しましょう。
段取2:記事の全体像を設計する
段取1までで、最終ゴールに照準を合わせました。
ここからは、最終ゴールにたどりつくまでの記事の全体像を設計していきます。
①リード文の骨組みを決める
リード文は、小見出しに入るまえの導入文です。本で言うところの序章ですね。読者が一番最初に読む箇所ですので、ここを読んで「面白くなさそう」と思われると、大半が離脱します。
読者を引き付けるリード文は、日本一のマーケッターと言われる神田昌典氏が提唱するPASONAの法則を利用するとよいです。
この法則は、営業トークのフレームワークそのものなので、ダイレクトメールでもよく使われているフレームワークです。
PASONAとは、下記の5つの英単語のイニシャルを取った、造語です。
・Problem(問題):問題点を提示する
・Agitation(扇動):問題点を煽り立てる
・Solution(解決策):解決策を示す
・Narrow down(絞込):対象客や期間を限定する
・Action(行動):行動を呼びかけるつまり、PASONAの法則を、ざっくり説明すると、
「お客さんに問題点を提示し、その問題点を煽り立て、問題の解決策を示し、商品に限定性を持たせ、最後に行動を呼びかける。」
となります。
なお、ブログ記事で流用する場合は、そのままだとキツすぎるし営業っぽくなりますので、最低限この4つは押さえておきます。
- 読者のニーズに対する共感
- 記事の主張(ニーズに対する解決策)
- 自分がその主張を言える根拠
- 記事を読むメリット
②各小見出しごとに結論をつける
小見出しごとに結論を設定し、結論だけを読んでいったときに、きちんとタイトルや読者ニーズと整合性が合うかを確認しましょう。
読んでいて論理の飛躍やモレがあるように感じると、全て水の泡になります。
特に、書きすすめるうちに、意外とタイトルとずれた文章を入れがちになるので注意しましょう。
逆に、結論がしっかりしていれば、あとは具体的事例で埋めていくだけになるので、ここから先の作業が超絶楽になります。
これまでよりもサクサク書けるようになるでしょう。
③各小見出しに入れる根拠や事例を挙げる
結論の根拠となる話や、具体的な事例もざっくり書いておきます。
1つの結論あたり、2~3つくらいの根拠があると望ましいです。
また、具体例は説得力を決めるものなので、できれば自分のリアルな経験もしくはデータを示せるとよいです。
④まとめの文章を書く
まとめは記事の最後に挿入する文章で、本でいうところの「あとがき」ですね。
読者の頭に印象付けるために、記事全体の総括をします。
また、何かしら行動を促すための記事をしているのであれば、背中を押す言葉も添えます。
⑤各パーツごとに文字数と時間の目安を決める
最後に、各パーツごとにどの程度の文字数・時間を使うのかも決めておきます。
まずは文字数を設定し、そこから逆算して所要時間を想定しましょう。
(もちろん、逆の順でもOKです)
時間を決める最大の理由は、集中力が生まれるためです。
また、見積もり時間と実際の所要時間を記録しておくと、記事執筆の改善に役立ちますので大変お勧めです。
なお、文字数の大まかな基準について、1つの小見出しあたり300~最長500文字くらいが個人的に「見やすい」と感じる文章量です。
最近はスマホでアクセスする人が一番多いので、縦長の小さなディスプレイで長文を見せるとストレスに感じられます。スマホフレンドリーな文章量を心がけましょう。
(とはいいつつ、kaakikoは長文になりやすいので、簡潔にまとめることにいつも苦労しています・・・)
段取3:パソコンを使って、ひたすら書きまくる
ブラインドタッチは出来るようになっておくとよいです。
あとは、単語登録ですね。打つよりも圧倒的に速くなります。単語登録については、toricagoさんの記事が一番詳しいです。
驚異的に仕事が速くなるPC単語登録、約200個を公開 - toricago
それと、記事を書くときは一気に書くとよいでしょう。
もし途中で電話が鳴ったり話しかけられたりして、集中力が長く続かない環境にいるのであれば、周囲の雑音をカットしてください。
まとめ:記事の段取りテンプレを使って記事を書こう
記事を書くというクリエイティブなタスクは、手順を予め決めておくことによって、効率よくこなすことができるようになります。
その手順とは、最初に最終成果物のイメージを作り、そのあと全体の段取りを描くこと。
ぜひ、段取りをしっかり設計して質の良い記事を量産することで、ファンを増やしていきましょう。
「仕事が遅い」は二度と言わせない!仕事を高速化する4つの段取り術 - ココカラゲンキ!
段取りについて興味がわいた方は、ぜひこちらの本も読んでみてください。非常に分りやすく解説されています。
頭の回転が速い人になれる!ゼロベース思考を鍛える最強の読書法
こんにちは。kaakikoです。
人と会話しているときに、
- 展開の速い議論についていけない。
- 相手の意見に対して、「そうかなあ」と思って、本当はちょっとひっかかるところもあるけど、「まあいいか」でやり過ごしてしまった。
- 「あなたはどう思いますか?」と聞かれて、少しはもやもやしていることがあるのに、はっきりと自分の考えがまとめられずに、結局は「とくにありません」と答えてしまった。
ということはありませんか。
このような場面は、私もたくさん経験したことがあります。
日常的な会話ならまだ流せることでも、仕事の会議になると黙っているわけにもいきません。
しかし、いざ考えようとするととたんに思考停止になってしまい、言葉が出なくなることがよくありました。勇気を出して発言しても、すぐ他人につっこまれてしまい、それに対して言い返すことができずに結局黙りこんでしまう。
そんな経験を通じて、「私は頭の回転が遅いのでは」と感じるようになりました。
どうしたらもっと頭の回転が速くなるのか?
どうやったら、いろいろな角度から意見をものを考えられるようになるのか?
このような問題意識に苦しんでいたある日、この本に出会いました。
苅谷氏の「知的複眼思考法」は、表面的な常識に安易に納得することなく、ゼロベースでとことん思考を深める方法について説いています。
氏の鋭い洞察は、刊行から30年以上経過した今でも全く色あせることなく、思考停止になってしまいがちな私たちに強く警鐘を鳴らしています。
この本で書いてあることをマスターできれば、最近のビジネススキル本は必要なくなるといっても過言ではありません。
そこで今回は、この本の中から「ゼロベース思考を鍛える読書法」について紹介していきます。
読書は自分のペースで読められる分、思考力を鍛える手軽な手段として非常にお勧めです。ぜひ、今回ご紹介する内容を使って読書していきましょう。
- 頭の回転数を上げる第1歩は、ありきたりの常識から脱却すること
- 著者の思考過程を想像し、著者と対等な立場に立つ
- 著者の論理展開を丁寧に追っていく
- 著者の目的・狙いを見極める
- 隠れている前提を探る
- 読書を通じて頭の回転速度を上げよう
頭の回転数を上げる第1歩は、ありきたりの常識から脱却すること
「今は情報化の時代だから・・・」とか、「グローバル化の進む現在の日本では・・・」とか、「今の日本は『構造改革』が必要だから・・・」とか。あるいは、「これは決められたルールだから、○○すべきだ」とか、「そんなことは前例がないから、△△できない」とか。
私たちの身の回りには、こうした紋切型の決まり文句があふれています。
もちろん、こうした発想のすべてがまちがっているというわけではありません。しかし、このようなスレテオタイプ的な発想に出会ったっとき、私たちは、改めて深く考えることもなしに、「ああそうか」「そんなものか」と反射的に受け取ってしまうことが少なくありません。自分なりのとらえ直しをしないまま、こうした紋切型を受け取る。
しっかりした事実や根拠が示されていなくても、ステレオタイプの「常識的な」見方を「当たり前」のこととして受け入れてしまう。そして、たいていはそこで何となく納得し、その先を考えるのをやめてしまう。
「自分の頭で考えなくなる」、その第1歩が、こうした「常識」へのとらわれにあるのです。
頭の回転を速くするためには、まず「常識に安易に同意しない」と決意することが重要です。
裏を返せば、私たちはいともたやすく常識にとらわれてしまう生き物だといえます。
その姿は、ゼロベースで自由にものを考える本来の姿とは対極に位置しています。
常識は、一見すると非常に理にかなっているように見えるので心地よく、それ以上思考が進まなくなります。また、相手の言い分に「そうだね」と合わせているほうが会話が進みやすくなるという側面もあります。
一方で、思考が活性化している人は、頭の中で「ほんとうにそうなの?なぜ?」と常識を疑い、複数の視点から立体的に対象をとらえ直しています。つまり、ゼロベースで思考しています。
たとえば、ピラミッドを考えるときに、私たちはつい「三角形」を思い浮かべますが、それはピラミッドを側面からみた図です。真上からみると、「四角」になります。
このように、頭の回転数を上げるには、まず常識的な思考から抜け出し、安易に納得しないということを意識しましょう。
著者の思考過程を想像し、著者と対等な立場に立つ
どんなに偉い学者でも人間です。したがって、間違えることもあれば、気がつかないうちに飛躍して文章を進めてしまうこともあります。根拠としたデータが不正確なこともある。(略)このように活字メディアをとらえ直してみると、それを読むという行為の意味が違ってきます。ざっと読み流して、簡単に納得してしまうのではない読書。次に何が書かれる可能性があったのかを、探りながら文字を追っていく読書。(略)書き手の書くプロセスを意識するようになると、書きあがったものを「動かざる完成品」だと見る見方は弱くなってくるでしょう。つまり、完成品としてみやみにありがたがって本を読んだり、書き手の言い分をそのまま何となく納得してしまったりという受け身の姿勢ではなく、本に接することができるようになるのです。
著者の論理展開を丁寧に追っていく
論理に飛躍がないかどうか。過度に攻撃的な主張がないか。論理を丹念に追いながら読んでいく。(略)何よりも大切なことは、根拠が薄く支持されない意見が主張がないかを見極めようとする態度です。
会話すると、誰しもこのポイントには気をつけているではないでしょうか。
しかし、ここが曲者でして、結局根拠として「どこかで聞いたことある常識」を持ち出されると、私たちはいとも簡単に納得しがちです。
また、対面の会話で相手が自信満々に言いきると「そうなのかなあ」と、なんとなく信じてしまうことがよくあります。
あるいは、もっともらしいたとえ話や難解な専門用語を出されると、とたんに思考停止になりがちです。
会話だと相手のペースで話が進んでしまいがちですが、読書であれば自分のペースで思考できます。
そのため、読書するときはサラッと読み流すのではなく、複眼的な観点で著者の論理展開を丁寧に追っていきましょう。
- データの信憑性はどの程度あるか
- 使っているたとえ話・事例は妥当か
- 論理が矛盾していたり、飛躍していないか
- 耳触りのよい用語でごまかしていないか
- 可能性に基づいて話を進めているのか、それとも必然性に基づいて話を進めているのか
- 論争が含まれている場合は、著者は反対意見に対してどんな態度を示しているのか。完全否定に近いか、それとも譲歩しているのか
著者の目的・狙いを見極める
文章を書く人は、必ず目的を持っています。
目的は、明確に書かれている場合も、書かれていない場合もあります。著者のねらいがわかれば、理解も早いし、批判のポイントをどこにしぼるのかもわかりやすくなります。
著者が書く言葉には、すべて狙い(意味)があると考えて読書していきましょう。
この原則は、小説だろうと論文だろうと変わりません。
何かを批判したいのか、それとも擁護したいのか。あるいは何かを提案したいのか。
そのような狙いは、直接的な言葉ではなく、書き方(言葉の選び方、強調の仕方など)に表れることも多いので、注意深く見ていきます。
このときは、想像力や観察力を使いながら文字を追っていくので、頭が高速回転しています。
この姿勢が身につくと、対面でのコミュニケーションでも相手の表面上の言葉に踊らされなくなりますので、議論に強くなります。
- どんな読者を想定しているのか
- 何がどう強調されているのか(見出しの書き方や助詞の使い方、言葉のチョイスの仕方など)。それによって、読者にどんな印象を与えているのか
隠れている前提を探る
批判的な読書を行ううえで重要な第4のポイントは、著者の前提を探り出し、それを疑ってかかるということです。
出国率(人口に占める延べ出国者数の比率)を見ると、96年の20代の出国率は24.6%であったが、08年には18.4%に低下した。若者の海外出国率が最も高かった90年代半ばと比較して、2000年代後半の若者の出国率が全体として低迷する「若者の海外旅行離れ」が見られた。
記事を読むと、著者が「出国をする人=海外旅行をする人」という前提を置いていることが分ります。
また、実際に出国をする人の中には、長期留学の人もいれば、短期旅行者の人もいるでしょう。どんな出国者を念頭に置いているのかで、記事の書き方は変わってくるはずです。
もしあえてひとくくりにして記事を書いたとしたら、それはなぜなのか。それを考えることも、前提を探ることになります。
前提が変わると議論も変わるため、ゼロベースで考えるときは前提をチェックすることが重要です。
- 意見の表明か、それとも事実を書いているだけなのか
- 主観を交えているのか、それともいちおう客観的な立場に立っているのか
読書を通じて頭の回転速度を上げよう
読書をするとき、ただ漫然と知識や情報を得ることを目的としていると非常にもったいないです。
読書は1人の人間とじっくり向き合ってコミュニケーションをとる場です。
著者の述べることをそのまま安易に納得することなく、複眼的な視点を持って著者の主張を立体的にとらえ直しましょう。
その回数を重ねるごとに、私たちの頭の回転数はみるみる上がっていきます。
営業成績が伸び悩んだら立ち返りたい営業の本質
こんにちは。kaakikoです。
営業経験をある程度(3~5年くらい)積んでトークが板についていくと、成績が頭打ちになる時期が訪れます。
そういうときは、通常の営業マンであればいろいろトークを工夫してみたり、様々な営業手法を試してみたりするのですが、なぜかお客様の心にあまり響かず、NGを連発します。
それなりに経験もスキルもついていると自負しているからこそ、頑張っても結果に表れないと、焦ったり迷ったりして調子を崩してしまいます。自分に対する自信も一気に崩れて、悪循環にはまり込みます。
問題が起きた時は、瑣末な現象に振り回されることなく、物事の本質を押さえることで状況は好転していきます。
そこで今回は、営業成績が伸び悩んだときに立ち返りたい【営業の本質】について考えていきます。
営業マンの基本は「徹底して商品に惚れこむ」こと
どんな営業トークがよいかと考える前に、顧客の目線で考えてみましょう。
顧客は誰から物を買いたいのでしょうか。
メリットのある商品を売る人?信頼できる人?
どれも正解ですが、どれも片手落ちです。
最も重要なことは、営業マンの情熱です。
営業マンが心の底から「これは素晴らしい商品だ!」と信じぬくことで情熱が生まれ、そして顧客に良い意味で伝染していきます。
たとえば、私の上司は20歳すぎから今の会社で営業を始めましたが、たった3年で一般社員から課長に上り詰めました。その過程で一番大事にしていたことは「商品の価値をこれでもか!と情熱的に語れるだけのプライドをもつ」です。
私の上司がまだ20代前半のころ、今の会社で営業をしているときに、彼より30歳も年上の有名な音楽家から「お前、何怪しい商売してんの?ていうかそんな商品売れるわけないだろ」と言われたことがあるそうです。
そんなときも、上司は一切ひるまず「はい?あなた、もう一度言ってみろ」と猛反撃し、徹底的に論破して大の男を泣かせて、ついには「馬鹿にして申し訳ありませんでした」と謝罪させたそうです。
上司曰く、そのときは営業に対するプライドを傷つけられたという気持ちでいっぱいだったそうです。あなたに僕の何が分かるのかと。
自分が売る商品に対して、そこまで猛烈なプライドを持っていたという点は、同じ営業マンとして非常に尊敬に値します。
私自身も、数字を書けているときは、目の前の顧客に対して「とにかくやってみて!ぜっっったい変わるから!」と情熱をこめて明確に断言しているときですし、
ご契約していただいた顧客からも「kaakikoさんの情熱を感じて、決断することができました」と言ってもらえています。
自分がその商品の魅力に心底惚れこんでいるか。
それが一番重要なのであって、星の数ほどある営業トークやテクニックは、その魅力を最大限伝えるための手段でしかありません。
それなしに、一生懸命営業本を読み漁っても、はっきり言うと全く役に立ちません。
もちろん、どんな商品であっても、欠点はあります。
しかし、欠点がないから商品に惚れこむということではなく、むしろ欠点があってもそれでも愛そうとするということです。
たとえば、普通の親であれば、自分の子供はどんな子であっても可愛いと思えるはずです。
子供はわがままなところもあれば、泣き虫なところもある。短所はいろいろあるけれども、それでも我が子の悪口を言われて平常心でいられる親はいません。
親は、自分の子供を愛おしいと思うとき、「この子は美人だから」「この子は賢いから」という理由をいちいちつけているわけではありません。
別に美人じゃなくても、賢くなくても、それでもその子供の寝顔をみただけで、なんだか心が安らぐ。笑顔を見ただけでふと気持ちが温かくなる。
親とは、そういう生き物ではないでしょうか。
自分の商品に惚れこむとは、あたかも我が子のように商品を扱い、無条件に愛情を注ぐということです。
たとえ欠点があったとしても、必ず今のお客様にとって役立つ。必ず喜んでもらえる。
顧客から必要とされる営業マンであるためには、そのレベルの気概が必要です。
なまじ営業経験があるとどうしても営業トークに目が行きがちですが、営業成績が落ちているときは、本質にもう一度立ち戻りましょう。
小手先の営業テクニックではなく、商品の価値をあらゆる角度から探す
売れている人から営業トークをもらったり営業テクニック本を読み漁っても、自分が価値を感じていなければ自分の言葉にはなりません。
顧客は、営業マンのトークが単に「人から借りた言葉」なのか「自身の本音」なのかは、意外とすぐ見抜きます。
そのため、自分が商品の開発者ではない場合、商品に惚れこむためには積極的にその価値を探しに行くことが重要です。
先ほど「親が子供を愛するかのように無条件に商品に愛情を注ぐ」とお伝えしましたが、とはいえ自分で開発したものでなければ、さすがに一朝一夕で惚れこむことはできません。
逆に、どんな商品であっても、営業マンが能動的に価値を発見していこうとすると、どんどん「お客さんにも使ってもらいたい!!」という情熱が生まれていきます。
そのためには、複眼的な視点から商品をとらえてみましょう。
たとえば、
- 【顧客の視点】お客様の喜びの声を聴く
- 【営業マンの視点】自分でも使ってみる
- 【開発者の視点】商品を生んだ人が持っている理想を知る
- 【過去の視点】商品が生まれた過程を知る
- 【顧客×長期的視点】その商品が顧客に与える長期的な恩恵を考える
などが有効です。
特に、その商品が顧客に与える長期的な恩恵を考えることは非常に有効です。
松下幸之助氏の逸話のなかで、電球磨きの少年に対する会話があります。
少年は、来る日も来る日も工場で生産されていた電球を磨いていました。
その少年は、「こんなつまらない仕事はいやだ」と愚痴をこぼしていました。
彼の言葉を聞いた松下氏は、
「君、何を言う。君が電球を綺麗に磨くことで、夜道を明るく照らせる。そうすれば、1人で出歩く女性が安心して暗い道を歩けるようになる。君がやっている仕事は、ただ電球を磨く事ではない。この先たくさんの人に安心感を与えるという仕事をしているんだよ」
・・・・さすがは経営の神様です。こう言われたら、ただの電球磨きもなんだか崇高な仕事のように思えてきますね。
商品の価値は、黙っていて見つかるものではありません。自分で積極的に探しに行くことで初めて見つかります。
そしてそれは、上司や先輩が教えてくれることでもなければ、ましてや安直にgoogle検索して出てくるものではありません。自分の頭で考えることに価値があります。
たとえ商品の価値は現時点でそこまで見えていなかったとしても、価値を見つけようとする習慣そのものが商品に対する愛着を生みます。
結果を出し続けるには、小手先のテクニック依存から脱却しよう
営業経験が長くなると、基礎ができているという自負がある分、どうしても小手先の営業テクニックやトークに目が行きがちになります。
しかし、営業は人間相手の仕事ですから、そもそも営業マンの情熱がなければどんな魅力的なトークも空々しいものに聞こえてしまいます。
顧客の心を動かすためには、なによりも営業マン自身の心がまず動いているかどうかが最も重要です。
結果が伸び悩んだときは、あせらずに様々な観点から価値を再考して、商品に惚れこむ努力をしていきましょう。
「仕事が遅い」は二度と言わせない!仕事を高速化する4つの段取り術
こんにちは。kaakikoです。
仕事していると常に時間に追われますよね。
社会人のみなさん、こんなご経験はありませんか。
- 忙しく働いて残業もしているのに、結果が思うようについてきていない
- 徹夜で資料を仕上げたのに、上司から書きなおしを命じられた
- 締切前にバタバタしがち
1つでも当てはまる方は、ぜひ今回ご紹介する「段取り術」をマスターしましょう。
ズバリ、究極の段取り術である『仕事の結果は「はじめる前」に決まっている』を紹介します。
著者の大嶋さんは、元マッキンゼーの方です。この本は、著者がマッキンゼー時代に鍛えられた仕事術をもとに、実際に仕事に着手するまえの「段取りの仕方」について書かれています。
マスターすれば、周囲が舌を巻くような超高速で仕事できるようになるでしょう。
大嶋さんの本は話し言葉で書かれていて明快なうえ、今すぐに取り入れられるものもたくさんあるので、内容を4つに絞ってご紹介していきたいと思います*1
- 生み出したい価値を詳細に設計する
- 仮説を立てて、最も大事なことにリソースを集中させる
- 最終成果物を具体的に設計する
- 全体の段取りをもれなくダブりなく設計する
- まとめ:仕事に着手する前に段取りを組むクセをつけよう
生み出したい価値を詳細に設計する
仕事に着手するときは、手始めに「その仕事によってどんな価値を生むのか?」を具体的に設計して、必要であれば関係者とすりあわせておきます。
具体的にといえば、真っ先に使えるフレームワークが5W1H。
いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どうやってという項目ですね。
ここに沿って情報をまとめていきます。
例えば企画書を作成するときは、闇雲に考えずにまずは、
- どんな人の【だれが】
- どんな課題を解決するものなのか【いつ・どこで・なにを】
- 企画書の内容を実現すると、どんな価値が生まれるのか【なぜ】
をリアルに考えます。
このブログ記事の場合は、
- デスクワークの仕事をするときに【いつ・どこで】
- 無計画に思いついたことから着手して無駄が多かった人が【だれが】
- 段取りのノウハウを知って業務に取り入れ【なにを】
- 正しく仕事を設計できるようになる。また、仕事が楽しいと感じられるようになる【なぜ】
ことに価値を置いています。
そして重要なことは、自分がそれにわくわくできるかということ。
価値は、他人から与えられているものでは良い仕事はできません。自分自身で考え抜くことによって、はじめて価値を生み出そうという意欲が高まります。
仕事を始めるときは、能動的に価値を考えて具体的に価値を設計しましょう。
仮説を立てて、最も大事なことにリソースを集中させる
一般的に「仮説を立てろ」と言われますが、その真意は一番重要そうなことを見極めて、そこに思考のリソースを投入する。あとは切り捨てるという取捨選択の発想です(大嶋さんは『ミニマム思考』と呼んでいます)。
「どうすれば価値を生み出せるのか」について仮説を立て、検討すべきことを絞って検証することで論拠を積み上げていきます。
なお、仮説を立てるときのコツは、この2つ。
-
超具体的に(5W1Hで)
-
一文でまとまるように
とくに1については、具体的でなければ検証できません。半分あてずっぽうでもいいので、とにかく具体的に表すことが重要です。
例えば「今から30分以内に、お菓子メーカーの新規事業を考えて」と言われたら、消費者のセグメントごとにしらみつぶしに市場調査をしている暇はありません。
そこで、仮説思考の登場です。
まずは「50代の男性にだったら休憩中に食べてもらえるような、コーヒーにも合うお菓子が売れるのでは?」と、ざっくりデータを見つつも仮説を立てていきます。
そして今度は、社内の50代の男性をつかまえて、仮説で考えたようなお菓子が欲しいかどうか、お菓子を食べたくなるのはどういうときなのかなどとヒアリングして検証していきます。
仮説思考についてはいろいろなコンサル本で触れられていますが、本書では実例を使いながら分かりやすく解説しているので、初心者に優しいという点で非常に評価できます。
最終成果物を具体的に設計する
自分たちが出したい最終成果物は何?を詳細に設計します。
最終成果物が曖昧だと、作業を進めると意外と忘れやすいものです。また、出戻りが発生して膨大なタイムロスにつながります。
例えば、仕事の報告書を書いているときも、書いているうちに「あれもこれも」と盛り込みたくなってしまい、結果的に自分が何を言いたいのか見失ってしまう…というのはよくある話です。その結果、せっかく苦労して書いた文章をほとんど削除するという事態にもなりかねません。
そのため、出すべき最終成果物*2を具体的に設計しましょう。
たとえば、企画書であればこんなイメージになりますね。
著者は、資料は「3の3乗でまとめる」と述べていますが、基本は全て3つのポイントにまとめると覚えておけばOKです。
成果物を設計する具体的な方法については、赤羽雄二さんの「アウトプットアプローチ」が有効です。こちらは、企画書などの資料作成に特におすすめな手法です。
こちらも併せてご覧ください。
全体の段取りをもれなくダブりなく設計する
最終成果物を設計して照準を合わせたら、作業全体の段取りを設計します。
仕事が遅い人は、たいてい目の前のことや思いついたことから作業を始めてしまい、一番重要なことや時間がかかることを後回しにしてしまいがちです。
そのため、最初から全体像を把握して、常に全体の動きを意識しながら仕事を進めていきましょう。
たとえば、企画という仕事であれば、こんなふうに段取りを設計します。
なお、全体像を設計するときは、以下3つのポイントを押さえることが重要です。
- やるべきタスクがもれなく網羅されている
- タスクの期限が決められている
- 最終成果物が明示されている【注目!】
- 1,2,3が一目で分かるように視覚化されている
ちなみに、全体像を把握するには、やっぱりガントチャートがお勧めだそうです。
ガントチャートは、ITエンジニアなどプロジェクト単位で仕事をする方にはお馴染みですが、ポイントは最終成果物の列を加えるということ。
一般的なガントチャートのテンプレートだと、タスクや進捗状況の列はあっても、最終成果物の列はありません。しかし、最終成果物の列を加えることにより、コミュニケーションの齟齬を軽減し、作業スピードを上げることができます。
まとめ:仕事に着手する前に段取りを組むクセをつけよう
仕事を始める前に考えるべきことは4つあります。
ここまでの内容をまとめると、こんな感じになります。
- 出したい価値を設計する
- 価値を生み出す方法について仮説を立て、検討内容を絞る
- 最終成果物を設計する
- 全体の段取りを設計する
そして、どれもポイントは具体化(5W1Hで整理する)です。
正しい段取りを理解し,実行することで、確実に仕事が速くなります。
ぜひお試しください!
ゼロ秒思考メモがネタ切れしたら試したい「4行日記×ゼロ秒思考メモ」
こんにちは。kaakikoです。
ゼロ秒思考メモを書いていて、ふとネタ(タイトル)に困ることはありませんか。
ゼロ秒思考メモの書き方として、よく「頭の中の言葉をそのまま紙に吐き出して」といわれますが、
「あの、そもそもその「頭の中の言葉」が何もないんですけど(;´Д`)!?」
という状態ってありますよね。そういうときは全くペンが進みません。
そこでお勧めしたいのが、
「4行日記」をゼロ秒思考メモで書いてみる
というものです。
これをやってみたら、シンプルに明日を迎えるのが楽しくなってくることに気づきました。あと、タイトルがすでに与えられているので、強制的にメモを書くことにもなります。
ゼロ秒思考メモを始めたはいいけど、タイトルやネタがなくてなかなか継続ができていないとお悩みの方はぜひご覧ください。
- 4行日記とは「なりたい自分に自然と近付く」ための手軽な方法
- 事実→発見→教訓→宣言の順番で4行日記を書く
- さっそくゼロ秒思考メモで4行日記を書いてみた
- ゼロ秒思考メモで4行日記を書いて学んだこと
- まとめ:ゼロ秒思考メモで4行日記を書く意義
4行日記とは「なりたい自分に自然と近付く」ための手軽な方法
4行日記は、教育学博士である小林恵智氏が開発した日記で、文字通り「4行で完結する」のですが、書く項目が予め決まっています。
「4行日記」とは、■事実、◆発見、●教訓、★宣言の4行で書く、あなたの「ありたい姿を実現する」ための日記です。
一日で最も印象的だった出来事や、そこから発見した事を書き続けることで、明日・一年後・3年後・5年後のご自身の「ありたい姿」に自然と近付くことが出来ます。
4行日記の実践者の声は以下の通り。
目標達成に対する情熱が爆発的に上がるみたいです。これはかなり魅力的。
でかい夢を前にしても怖気づくことなど決してなく、1歩1歩着実に近づいてやろうという情熱を持てるようになりました。困難な問題にぶち当たっても、地べたを張ってでも突破してやろうと思えるようになりました。ウンザリするような現実の中にいても、流れを変える方法を考えるようになりました。
2年に渡って自分の未来に対する「宣言」を積み重ねてきた4行日記の効なのかもしれません。
事実→発見→教訓→宣言の順番で4行日記を書く
4行日記では、書き出す項目の順番が決まっています。
書くべき内容がすでにフレームワークに落とし込まれていると、ゼロ秒思考メモが非常に書きやすいのでありがたいですね。
- 事実:今日1日すごした中で起こった客観的な事実
- 発見:事実をみて気づいたこと
- 教訓:発見をルール化したもの。自分にとっての原理原則を抽出するような感じ
- 宣言:なりたい自分像を、あたかも既になっているかのように現在完了進行形で宣言する
さっそくゼロ秒思考メモで4行日記を書いてみた
以下、4行日記になぞらえたゼロ秒思考の内容を公開していきます。
(それぞれ1分+α時間で書いています)
1.事実
Q.今日はどんな出来事があったか?
-今日はお客様に対して自信満々に訴求できた
-お客様が寡黙な人だったとしても、相手のペースに崩されなかった
-○○さん(実際は人名が入ってます)から「あのときkaakikoさんに背中を押してもらえて本当によかった」と言われた
2.発見
Q.そこからどんな気づきを得られたか?
-お客様の背中を押してあげることは、やっぱり正義だ
-私たちのビジネススクールに通って、人生が変わったことを喜んでいる
-人に恵まれて、これからも頑張っていこうという意欲にあふれていた
3.教訓
Q.そこからうまれる教訓は何か?
-相手の背中を押してあげることは正義だと認識する
-悩んでいるお客様をぐいっと導いていくことが正しいかどうかは、そのあとの行動次第
-それ自体は良いものでも悪いものでもない
-だから、自分が選んだ道を正解にしていく
4.宣言
Q.私は、どう宣言するか?
-私は、たくさんのお客様に人生の転換点を与える人になっている
-多くのお客様が、自分と出会えたことで人生が変わっている
-私は、たくさんの受講生から感謝されている
ゼロ秒思考メモで4行日記を書いて学んだこと
1つが、「自分の発言や行動が正解だったどうかは、その先の未来が決めること」だということです。
今回メモに出てきたお客様は、現在無事に弊社のビジネススクールを卒業した方なのですが、参加当時は「どこまで成長できるか不安」とか「支払いをし続けられるか不安」、そして「他の専門学校とダブルスクールをする予定なので、講義に通い続けられるかどうか分らない」と、さまざまな不安でいっぱいになっていた方でした。
それでも彼女にあきらめてほしくなかった私は、通常の4倍以上の時間をかけながら、講義参加を前向きに考えてもらえるように何度も説得しました。そのときのやり取りは、1年以上経過した現時点でも鮮明に覚えています。
商談の場でNOと言っている相手をYESに導くことは、一歩間違えると「押し売り」になりかねません。そのため、営業マンの多くは、「押し売りになるんじゃないか」とビビってしまい、お客様がNOを言うとなかなか強く出れません。
しかし、お客様に対して一歩も引かずに粘って果たしてよかったのかどうかは、その行為だけでは判断できません。結局その後お客様が何を得られるのかによって判断されます。
したがって、あえて語弊を恐れずにいえば、商談の場で強引にYESに導いても、契約成立後にめちゃくちゃ価値が高い便益を提供できれば、お客様は「あのとき背中を押してくれてよかった」という見方になります。
ゼロ秒思考メモを書いてこのような教訓を得たことで、「もっとお客様に自信もって訴求していこう!」という自信をもつこともできました。また、粘り強くお客様の不安に付き合うことも、もっと正々堂々とやっていこうと思えるようになりました。
もう1つの気づきは、最後に宣言したことによって、これから本当にそうなっていくんじゃないかという予感がしたことです。
よく「目標は紙に書きだそう」と言われますが、言葉には魂がこもっているので、未来の自分に向かって文字で宣言するだけで、「よしやっていこう!」というエネルギーがふつふつわいてきました。
また、明日1日はこの未来のために頑張るんだ、という意味付けもできるので、さらにモチベーションが上がります。
まとめ:ゼロ秒思考メモで4行日記を書く意義
今回は、ゼロ秒思考メモのタイトルが思い浮かばなかったときに、強制的に書く方法として4行日記をご紹介しました。
4行日記は自分にエネルギーを与えてくれるツールですし、書く項目と順番が決まっているので、強制的にメモを書くきっかけとしてもうってつけです。
ちなみに、本来の4行日記は各項目をそれぞれ1行で書き出すのですが、それをあえてゼロ秒思考メモで行うメリットは、
- 考え込まずにすむ
- 書いているうちに次の項目に入れるべき内容が自然と思い浮かぶ
- 自分の本音が引き出されやすい
という点が大きいと思います。
まあ、そこまで認識していなくても、ゼロ秒思考メモに慣れている人であれば、自然とメモ書きしてしまうと思いますが。
ゼロ秒思考メモのタイトルに詰まってしまった方は、ぜひ一度お試しください!