ココカラゲンキ!

20代営業ウーマン。仕事スキル、生産性向上、営業・コミュニケーションのコツ、仕事観など役に立つ情報をお届けします。

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【社会人1年目が終わる前に】仕事の失敗を成長につなげる反省とは?

こんにちは。kaakikoです。

 

 先日、こんな相談文を見かけました。

仕事上で同じミスを何回も繰り返してしまいます。 何回も上司に怒られ、チェック表なども作ったのですが、2つ以上やることが重なったりするとテンパってしまい、結局同じ間違いをしてしまいます。

停止して、確認しようと頭ではわかっているつもりなんですが、つもり。だけで実行にうつせません。。仕事に対しての覚悟が足りないからなのでしょうか。

出典:仕事上で同じミスを何回も繰り返してしまいます。 何回も上司に怒られ、チェック... - Yahoo!知恵袋

うわあ、かなりつらそうですね。

これ、そのうち会社に行くのもいやになるっていうパターンじゃないでしょうか。

 

とはいえ、kaakikoも新人のときはミスが超多かったので、あまり他人事には思えません。

たとえば、1年目の7月に、お客さんとの早朝アポに遅刻したことがあります。そのときは、商談が白紙になっただけじゃなくて、ネガティブな口コミまで書かれてしまい、上司にとんでもなく叱られました。今でも苦い思い出の一つです。。。

 

 

社会人1年目をどうすごすかで仕事人生が決まる

社会人1年目って、長い社会人人生のなかで周囲からの期待値が一番低い時期です。

だからこそ、社会人としての土台を作るうえでものすごくクリティカルな時期でして、この時期に上司から高く評価されたり、ある一定の信頼をとれないと、2年目以降はかなり劣勢状態に置かれます。

 

まず、重要な仕事が回ってこなくなりますし、ひとつ下の世代(新入社員)からも一目置かれることはないですよね。そうなると、職場での居心地もあまり良くはないでしょう。

 

社会人1年目のときに頑張りきれなかった人が、2年目以降にさらにキツい状態で頑張れる根拠はありません。筋トレでも、5kgのウェイトを持ち上げることができない人が、10kgのウェイトを持ち上げることは不可能であると一緒です*1

 

そう考えると、1年目にどんな土台を身につけたかで仕事人生が決まるといっても過言ではありません。

 

 

社会人1年目の必修科目・「反省の技法」

ちょっと脅しっぽくなりましたが、それくらい「社会人1年目」って重要なんですよね。

そしてその時期にどうしても身につけておきたいスキルは、なんといっても「ミスしたときに成長につなげる技法」です。

 

ということで、今回は社会人1年目が終わる前にモノにしておきたい「失敗を成長につなげる反省の仕方について紹介していこうと思います。

正しい反省の仕方をマスターすれば、ミスした分だけ強くなります。

 

要するに、この先の人生、怖いものなしになります。

 

「上司からちゃんと反省しろ!って言われるけど、ぶっちゃけ反省って何をするのか今いちよく理解していないなあ」と感じる社会人1年目の方は、この1年が終わる前までにぜひ参考にしてみてください。

(もちろん、2年目以降の方にとってもお役に立てるはずです!)

 

 

「もし知識レベルが最初と同じ状態だったら、どう考えて動くべきだったか?」

 失敗を成長につなげる反省は、ずばりこの問いに答えることです。

 

よくプロジェクトの反省会などで、

「今回の経験を通じて○○が大事であると知ったので、次回同じ経験をしたら絶対うまくいきます!」

と堂々と述べている人がいますが、

それ、当り前です。その「もう1歩先」が重要なんです。

 

たとえば、1年目のAさんがお客さんと商談中に、不用意な発言によってお客さんを列火のごとく怒らせたとしましょう。

 

そこで通常は、上司がフォローに入ってお客さんを宥めるわけですが、そのやり方をみてAさんは

「ふむふむ、相手を怒らせた時は、自分の言い分はいったん脇において、まずはちゃんと話を聴いて共感することが大事なんだな。よし、次はしっかり話を聴くようにしよう」

と学んだとします。

 

ここまでは普通の反省ですよね。でも、これでは全く足りません。

 

そもそも仕事は、「今は知識も経験も足りない」状態からスタートすることなんてザラです。いやむしろ、だからこそ給与を払う価値があるといえるでしょう。

 

それなのに、「知識も経験も最初から持っている」ことを前提にしてしまうと、かなり現実からズレた反省にしかなりません。

 

なので、本当に反省すべきは「もう一度知識も経験も同じレベルだったら、自分はどう動けばよかったのか?」です。

 

知識そのものではなく、知識の本質をつかむような反省をする

反省して成長につなげるときは、「違うケースにいかに応用させるか?」を考える、つまり本質をつかむことが重要です。

 

例えば、先のAさんが、今度はこのような状態に置かれたらどうでしょうか。

A「しまった!!!取引先に送った請求書の宛先を間違えてた・・・あ~でももう郵送しちゃった。どうしよう!?」

 

この場合、取引先はこの失態をまだ知りませんし、上司も知りません。

Aさんにとっては、今回のケースと、先に述べた「商談中にお客さんを怒らせた」ケースは全く別の事象に思えるでしょう。*2

 

しかし、失敗から知識だけを学んだAさんは、「お客さんを怒らせたときの対応法は学んだけれども、まだお客さんに気づかれていないトラブルに対処する方法は学んでいない。どうしよう」とあたふたするだけです。

それでもとりあえず何かやるでしょうが、正しいかどうか分らないうえ、失敗すると火に油を注いで「自分で勝手に動くな!!」と叱られるのがオチです。

 

したがって、せっかく痛い思いをして前のケースから学んだことも、一見して全く異なる(でも本質的には同じ)ケースになると適用できず、またゼロから学びなおす羽目になるわけです。

非常に効率悪いですよね。

 

 知識は、ある限定的な前提条件のもとでしか使えません。前提条件が変わると、使う知識も一気に変わります。

つまり、「知識がついたので次は失敗しない」という反省は、応用が利かない反省なんです。

 

 本当に成長に直結する反省を行うためには、さらに一歩踏み込んで、知識の本質をつかむ必要があります。

 

上司や教育役から本当に学ぶべきは、知識ではなく「頭の使い方」

1年目のうちは、上司や教育係(メンター的な人)がつきっきりで指導してくれることが多いと思います。

 

失敗したときに、彼らが話す葉だけをせっせとメモして、反省した気になっているとしたらかなり要注意です。

本当に学ぶべきは、彼らが話す「知識」ではなく、その奥にある「頭の使い方」です。

 

先のAさんの事例に戻って説明します。

Aさんはお客さんを怒らせたときに、上司がフォローに入ってなんとか丸く収めてくれました。上司はまず黙ってお客さんの言い分を聞き、徹底的に共感しているということを観察しました。

 

そこから先、今回の失敗を次につなげたいAさんは、本来は上司に対して、以下のように質問するべきでした。

  • もし○○さんが私の立場だったら、どう考えて動いていましたか?それはなぜですか?
  • なんであのタイミングで、まず話を聴いていたんですか?
  • 話を聴くときに、何に注目して聴いていましたか?それはなぜですか?
  • 今回のような聴き方は、あのタイプのお客さんだったからですか?
  • 話し始めるタイミングをどのように見極めていましたか?

 

これらの質問は全て「なぜ?」=「頭の使い方」=「判断の仕方」を聴いています。

 

この回答を得ることで、Aさんは単なる知識以上に、上司の頭の使い方を真似ることができます。

その結果、別のお客さんを対応したり、あるいは全く別のケースに遭遇しても、だんだん自力で筋良く対応できるようになります。

 

それが「失敗を成長につなげる反省」の仕方です。

 

まとめ:1年目のうちに、上司先輩の「頭の仕方」を積極的に盗もう!

どこの会社も、「反省から学ぶこと」は重要だと認識しています。

社会人1年目のうちは、かなりの頻度で聞く言葉ではないでしょうか。

 

しかし、「反省とは何か」について、実は曖昧な理解のまま1年目を終えてしまう人も少なくありません。

 

だからこそ、長い社会人人生のスタート地点である1年目のうちに「反省の技術」をしっかりマスターし、上司の思考をコピーしてしまえば、2年目以降も飛躍的に成長していけるでしょう。

 

*1:もちろん、若手のころはダメ社員だった人が大ブレークする系のシンデレラストーリーは自己啓発本で山ほど聞きますが、1年目のうちからブレークする努力をしたほうが1000倍簡単です。

*2:両ケースは、本質的には同じです。どちらもとっさの対応が求められる状況であり、まずは応急処置として、一番外してはいけない目的だけを考える必要があります

「仕事のコミュニケーションを円滑に行う」ことを数学的に考察する

こんにちは。kaakikoです。

 

 

仕事でのコミュニケーションでつまずいてしまったご経験はありませんか。

たとえば、

  • 上司からの指示を勘違いする
  • チームの士気を上げることができない
  • 取引先でのアイスブレイクや飲み会での雑談に入れない
  • 苦手な先輩がいて萎縮してしまう

など、社会人になると意外にコミュニケーションの問題にぶつかることが多々あります。

コミュニケーションがうまくとれないと、仕事へのモチベーションも下がりますし、結果もなかなか出ないですよね。

 

先日の会社の朝礼で「人間の価値観はすなわち"評価関数"である」という面白い話を聴いたので、その話を参考に、良好なコミュニケーションをとることについてちょっと数学的に考察してみました。

仕事上でのコミュニケーションで悩んでいる方は是非、立ち直るきっかけにしていただけたらと思います。

 

 

その人の価値観は「評価関数」で表せる

価値観とは、自分にとってあるモノが「どの程度相対的に重要なのか」を順位づけるモノサシのことです。そして評価関数は、シンプルに以下のように定義されます。

 

            y=f(x) 

      価値観=重要度  モノ(評価対象)

 

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私たちはみな無意識のうちに、モノとモノを相対評価して生きています。

 

例えば、お昼のメニューを考えたときに、あっさりサラダランチとボリュームたっぷりのラーメンセットのどちらが良いのか、天秤にかけている人もいるでしょう。

 

同じように、

  • 仕事と家庭のバランスを考えたときに、どちらのほうが自分にとってより重みがあるのか。
  • 仕事のやりがいとして、お金や地位によって評価されたいのか、それとも周囲から感謝されたいのか。
  • 働き方でいったら、みんなで楽しく和気藹々と協力しあう方に重きをおくのか、それとも他人に構わず個人プレーで突き抜けることに価値を見出すのか。

私たちは皆、自分の中に独自の評価関数を持っていて、モノ(評価対象)は同じでも、出てくる結論(重要度)は180度異なります。重要度が異なれば、会話は当然かみあいません。

 

仕事のコミュニケーションで失敗している状態とは、お互いの評価関数がまだ交差していない状態ということです。

 

したがって、仕事のコミュニケーションを円滑に行うとは、異なる評価関数(価値観)同士の交点を見つけることに他ならないのです。

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相手の評価関数とのあいだに補助線を引いて理解する

仕事においては、お互いの評価関数の交点を見つけることが重要だということですが、とはいえ自分自身の価値観そのものである評価関数は、そう簡単には変えられません。

 

そこで重要になる考え方は「補助線を引く」ということです。

つまり、そういう価値観を持っているのであれば、確かにそう判断するよね。」と理解を示すことです。(「部分的同調」といいます)

 

補助線と引くと、あるモノに対して重要性が高いと評価する人とも、逆に重要性が低いと評価する人とも必ず交点を作ることができます。

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例えば、以下のような相談があったとします。

今の会社は以前の職場から思うと天国のような場所ですが、
同僚や上司との雑談の価値観が合わないのです。


例えば

・雑談で「オタクはキモイ」という同僚達で盛り上がっていたのですが、オタクの友人が何人かいる私はどうも共感できない。

・以前の上司から比べると、注意もお叱りも的を射ていて、言葉も強くなく、フォローもある素晴らしい上司だが、それでも「厳しい。モラハラだ」と愚痴を言っている同僚に共感できない。

…などです。


大人ですから、多少は雰囲気に合わせて意見を変えますが、そういうことが他にもあまりにも多いので息苦しくて。

 

出典:価値観の合わない同僚。合わせるのも社会? : キャリア・職場 : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 

この発言者は、同僚たちと完全に評価関数が合っていない状態です。

しかし、補助線を引くことによって、共感はできなくても理解はできるようになりますし、それによってストレスが格段に減ります。

 

・雑談で「オタクはキモイ」という同僚達で盛り上がっていたのですが、オタクの友人が何人かいる私はどうも共感できない。

→なぜ彼らは「オタクがキモイ」と思ったのでしょうか。もしかすると、同僚が言う「オタク」と発言者が考える「オタク」は違うものを指している可能性がありますし、彼らは過去にオタクと関わったことで、非常に不快な思いをしたのかもしれません。

 

もし「オタク」の定義がお互いに全く異なるものだと知ったら、発言者の息苦しさはかなり軽減されていたでしょう。

 

人は皆評価関数が異なるので、交点がない状態のほうがふつうです。

そのうえで、なぜ自分と同僚の「オタク」に対する判断が異なっているのか、その背景を理解しようとすることが重要です。

それが補助線を引くということです。

 

まとめ:良好な人間関係を構築するために、補助線をたくさん引いていこう

今回は、コミュニケーションと数学を(半ば無理やり)つなげて考察してみました。

私たちは、もともと持っている評価関数の形が全く異なるうえ、強引に変えることもできません。

さらに仕事になると、仕事内容は選べても仕事仲間は自分の裁量では選べません。

 

だからこそ、異なる評価関数を持った人と仕事するときに、「あーこの人なんか違うわー無理!」と投げ出すのではなく、一歩立ち止まって補助線を引いてみましょう。

そうすると、共感はできなくても、相手の立場に立って理解することはできるようになります。

その意識をもつだけで、コミュニケーションをこれまでよりも円滑に進めることができるようになります。

お試しあれ~!

 

29歳の自分が40歳になった時に後悔しない人生を歩むための4つの習慣

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こんにちは。kaakikoです。

 

 

29歳のみなさん、こんにちは。

みなさんは、「なりたい自分に確実になれるよ」と約束されたら、どんな将来を想像するでしょうか。

 

今回は、題名に「40歳」と年齢を指定しました。

40歳というのは、社会人歴でいうと約15~20年です。

 

新社会人のときは横並びでも、40歳の段階になると部長や経営者になって活躍していたり、年収1000万円以上を稼いでいたりする人もいる一方で、正社員になれず非正規雇用のまま職場を転々としている人もいます。

 

15年~20年の歳月のあいだに、何が人生を分けたのでしょうか。

 

私はビジネススクールで勤務する関係上、その両極端の方と数多くお会いしてきました。

 

新入社員だったころは持っていたはずの情熱や志も、経験を重ねるごとにだんだん自分の限界値が見えてきて、40歳になるころにはすっかり落ち着いてしまっている人も少なくありません。

何をするにもリスクを先に考えて足がすくんでしまい、挑戦よりも現状維持を選んでしまう。過去の挫折経験が何度も頭をよぎって、「そんなの無理に決まっている」と次第に夢をあきらめてしまう。

40代になると、決して少なくはない人たちがそのような人生を歩んでいる。これは揺るぎない事実です(※もちろん、充実した人生を歩んでいる40歳の方もたくさんいらっしゃいます、念のため)

 

今はまだ29歳である私たちが、40歳になったときに

  • 「こんなはずじゃなかった」と後悔するのか
  • それとも「この人生でよかった」と達成感を感じるのか

どちらに転ぶかは、「そうなりたい」と思ってそのために意図的に努力してきたかどうかにあります。

 

「なんとなく散歩をしていたらいつの間にかエベレストを登っていた!」ということはありえないのと同じように、「なんとなく毎日ただ時間を過ごしていたら、いつのまにか目標が達成できていた!」ということもありえません。

 

私たちが今生きている29歳は、30代の一歩手前です。

30代という10年間で40歳の自分が決まりますが、30代の人生の質は、29歳のときに何を考えどう行動したのかによって、残酷なまでに決まります。

 

そこで今回は、40歳になった自分が「この人生でよかった!」と胸張って生きられるための習慣を4つ紹介したいと思います。

現在29歳の方はぜひ、自分の将来を考える参考にしていただけると嬉しいです。

 

なお、先に言うと、やや「まゆつば」と感じるものもあるはずです。信じるかどうかは任せます。

 

 

習慣①:すでに理想を達成しているかのように振舞う

 最も大事な習慣は、すでに理想の状況を達成しているかのような発言・行動をとることです。

語弊を恐れずにいうと、理想的な状態をAとしたときに、「自分はAの状態にいるのが当然だ」と脳をだますのです。

それにより、脳が「あ、もう実現したんだ」とだんだん錯覚を起こし始め、次第に「なりたい自分になりえるだけの器」が育っていきます。

 

私たちが何かを手に入れるときは、それに見合うだけの「器」が必要です。

それ相応の器が整っていないにも関わらず理想を得ようとすると、人生が破滅するきっかけにもなりかねません。

 

例えば、一般的な所得水準の人が宝くじで数億円の金額を当てると、人生が狂うと言われています。

宝くじの高額当選者はやっぱり統計的に見ても、10年以内に何かしら不幸な目に合っている人が多いらしいです。

 

例えば、ギャンブルなどにつぎ込んで破産してしまったなどの事例は大量にあります。

 

それから日本であった事件だと、宝くじで2億円当たったとされる吉田寿子さん(42)は、新聞配達員の男性に殺害されています。

 

海外でも沢山の事例があって、

 

・豪遊してアルコール中毒や薬物中毒に陥った人

・精神錯乱状態になり自殺した人

・家族など知人に殺された人

 

など、高額当選者の末路は悲惨なものばかりです。

出典:宝くじが当たった人の末路。高額当選者が歩むその後の人生と破産の原因とは? | カズーイ公式ブログ

 1億円どころか、1兆円を超すような資産を持っている人も日本には大勢います。

では彼らがみんな人生を狂わされたかというと、孫さんや柳井さんのように、どちらかというと「成功者」と言われる人生を歩んでいる人も少なくありません。

その決め手は、「大金を持つに値する器があるかどうか」です。

 

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では、器は何によって作られるかというと、それは「言葉と行動」です。

すでに理想の状態に到達している自分は、今この瞬間にどういう発言や行動をとるのか。そこから逆算して、今の自分の立ち居振る舞いをコントロールすることが、なりたい自分になる秘訣です。

 

例えば仕事をしていて、同僚の活躍に嫉妬したと仮定します。

そのときに、その感情に流されて「なんであいつが!」と怒りに身を任せていては、いつまでたっても現状の自分から抜け出すことは出来ません。

なぜなら、今の自分の視点から物事を見ているので、今が自分にとっての当たり前であると脳が認識してしまうからです。

 

一方で、「もし自分が都内港区に住む年収2000万円の人だったら、同僚の活躍を妬むか?」と問いかけてみましょう。

その言葉を発している瞬間は、「今の自分」ではなく「港区に住む年収2000万円の自分」の視点を通して物事を見ています。

それを繰り返していくことで、だんだん理想の人物の視点で物事を考えることが強化されていきます。そしてその習慣が、理想を得るのに相応しい器を作り、自分にとって理想的な状態を引き寄せてくるのです。

 

出世したい、トップセールスをとりたい、上司から評価されたい、良い人と結婚したい、、、、20代のころは挫折経験の絶対量が少ない分、色々な欲を明確にもっています。しかし、挫折経験が臨界点を超えると、その欲をもつことはできなくなります。

 

だからこそ、自分がなりたい姿を得るにふさわしい器を作るために、「すでに叶っているかのように振舞う」ことを29歳からの習慣としていきましょう。

 

習慣②:人生を「映画」ととらえる

自分の人生は、「再生時間が80年間ある1つの映画」だと考えましょう。

つまり「山もあれば谷もあるストーリーだ」ととらえることです。

 

山も谷もなければ、その映画は1ミクロンも面白くない駄作になるでしょう。

山も谷もあり、そしてその落差が激しいからこそ名作になるのです。

もっというと、映画では「谷」のシーンも全て意味を持つようになります。

 

例えば、私が好きな映画で「きっと、うまくいく」というインド映画があります。

 

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きっと、うまくいく(字幕版)
 

 

ネタバレにならない程度に紹介すると、 主人公の男性は、インドの超難関大学に入学した大学生で、成績は常に首席をとるような天才でした。

しかし、教授らがもつ常識を覆すような挑発的発言を繰り返すことで、大学長から目の敵にされます。それにより、彼の親友も大学長から執拗ないじめを受けたり、退学を迫られてついには自殺未遂を起こしたりします。

そんな苦難を経ながらも、ある事件で彼が機転をきかせたことにより大学長が猛烈に感動して、最後は「最高に優秀な生徒」として認められて栄誉を獲得します。

 

この映画は3時間強の映画ですが、それでも1秒足りとも目が離せません。

それはなぜかというと、天才でありながらも、大学長という圧倒的な権力と対立して、どん底に落ちているシーンが長いからです。

このシーンがあるからこそ主人公に共感して引き込まれていきますし、感動が生まれるのです。

もし最初から主人公が全て順風満帆で映画が進んでいたら、全く面白くないものに感じたでしょう。

 

私たち自身の人生も同じではないでしょうか。

 

ここから先10年かけて、失敗がない代わりに成功もない、ただひたすら平坦で無難な道を歩んでいったとしたら、40歳になって人生を振り返った時に「これでよかった」と心から思えるでしょうか。

感動して涙を流せるでしょうか。

 

私にはそうは思えません。

 むしろ、「あの時あそこで逃げずにもっとトライしておけばよかった」という後悔を死ぬまで背負っていくように思います。

 

逆に、苦しい時期がありながらもそれを乗り越えた経験こそ、あとから振り返れば楽しい思い出話になっている、そんな気がしてならないのです。

 

もちろん、当事者として苦しい状態に立たされているときは、あまりに綺麗事に思えるかもしれません。私も、こういう記事を書いておきながら、いざ苦境に陥ると「頭ではわかっているけど・・・」と思いがちです。

 

そういうときこそ、「人生は映画である」と思い返しましょう。それを29歳の今のうちに習慣化しましょう。

 人生は映画と同じで、山も谷もあります。嫌な場面は、むしろ名場面になります。

そう考えられるようになると、起こることには全て意味があると思えるようになります。

 

そうすれば、失敗から学習するということが自然にできるようになり、この先30代になったとしても、深い谷に落ちるたびに必ずまた高い山に登れるようになります。

 

習慣③:行動を工夫して自分の気分を上げる

 私はよく上司から、「自分で自分の機嫌をとりなさい」と言われます。

 

私たちは、嫌なことに遭遇すると簡単にネガティブになりますし、逆に良いことが舞い込むとすぐポジティブになります。

それはあたかも、川の水面に落ちた木の葉が、川の流れにゆらゆらとただ身を任せて漂っているようなものではないでしょうか。

 

 そうではなく、行動が先に起こって感情があとからついてくるという事実を理解し、行動をとって意図的に自分の感情を持ち上げることが重要です。

 

私も、ゼロ秒思考の要領で仕事をしてから倦怠感がかなり軽減されました。

倦怠感が軽減されたから素早く仕事に取り組めた、という順番ではないのです。

 

この時系列を理解すると、気分が落ち込んだ時に、落ち込ませている張本人は他の誰でもなく起こった事実でもなく、自分自身だということに気づけるようになります。

つまり、感情は自分のコントロールの範囲内に入ってくるのです。

 

だからこそ、自分自身を動機づけして常にエネルギッシュに仕事できるようになるのです。

 

自分の気分を持ち上げる工夫は人それぞれです。

私であればゼロ秒思考メモを書いたり、本当に信頼できる人に胸の内を明かして感情を共有することで、好転するきっかけを作っています。

人によっては運動することかもしれないし、友人とお酒を飲むことかもしれません。

 

ここではあえてその行動の優劣をつけようとは思いません。

 

重要なことは、「行動のあとに感情がついてくる」ということを理解し、行動によって気分をコントロールする習慣をつけること。

その習慣は、30代以降を迎えたときに、私たちにとって大きな財産になります。

 

習慣④:心の傷から回復する技術を積極的に磨く

私たちは29歳のときに、心の傷を受けまいと自己防衛するよりも、傷を受けたときに早く回復する技術を磨くべきです。

 

私たちは生きているうえで、いろいろな人たちと関わっています。

上司や先輩、取引先、後輩、彼氏彼女、親、友人・・・私たちを取り巻く人間環境は実に多様です。

そして、その関係性の中で生きていくということは、良いことばかりではありません。

 

会話しているときに相手の些細な発言や行動で嫉妬したり、イラッとしたり、不安になったりします。仕事で失敗すると、世間体を気にしてプレッシャーを感じたり、上司からの一言で自信を失ったりします。

ネガティブなことはほとんど全て人間関係の中から生まれていきます。

アドラー心理学では、ストレスの9割は人間関係に起因すると言われています)

 

生きるということはすなわち、喜びの数と同じかそれ以上に、心の傷が増えていくということに他なりません。

 

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したがって、心の傷をつけまいと自己防衛することにはあまり意味はなくて、どちらかというとどれだけ早く回復したかどうかが決定的に重要です。

人の体は、風邪などの病気を患うたびに免疫機能を強くしていきます。逆に、無菌の状態で長らく過ごすと、免疫機能が育たずいとも簡単に死んでしまいます。

同じように私たちの心も、何度も回復することを通じてさらに強靭になり、かえって傷がつきにくくなります。

 

習慣②の「人生を映画ととらえる」と少し似ていますが、習慣④の場合はどちらかというと、失敗や挫折を「回復術を磨くチャンス」ととらえて、積極的に練習して磨くという意味合いです。

せっかく神様が練習の場を設けてくれたのであれば、ありがたく乗っかっていきましょう。

 

29歳のときに、仕事や人間関係でのトラブルを通じて「心の傷を回復する技術」を意図的に磨いているかどうかで、30代以降に大きなチャンレジができるかどうかが決まります。

強い心でチャレンジを受け止めれば当然成功確率が上がりますし、自信も充実感も得られるようになります。

 

まとめ:40歳はあっという間に訪れるからこそ、今やっておきたいこと

29歳の私たちは、社会人が始まってからの時間をあっという間に過ごしてきました。

30代という10年間も、同じように一瞬にして過ぎ去ることでしょう。

 

だからこそ、ただ漫然と場当たり的な感情や多忙な日常に流されるのではなく、ぐっと意図的になりたい自分を目指して、必要な習慣を身につける。その方向に舵を切っていきましょう。

 

具体的には、

  • あたかもすでに理想の状態に到達しているかのように振舞う
  • 人生は山あり谷ありで、全ての瞬間に意味がある映画だととらえる
  • 意図的に自分の気分を上げる行動をとる
  • 失敗や挫折経験を通じて「心の傷を磨く」練習を続ける

こと。

 

そうすれば、40歳になったときに必ず自分の人生に誇りをもてるようになります。

10年先を見越して、今からコツコツ楽しく自分づくりをしていきましょう!

【画像で解説】5ヶ月経ったのでゼロ秒思考メモのフォルダを整理してみた

こんにちは。kaakikoです。

 

「ゼロ秒思考メモ」(赤羽雄二著)を読んで、さっそくメモを書き始めた人もたくさんいらっしゃるかと思います。

 

kaakikoは2018年4月から始めて、5ヶ月経過した現在は以下のようなフォルダ分けになりました。ちなみに、これ以外にも「家族マネジメント」「ファスティング」のフォルダもあります。厚みのあるフォルダもあれば、薄いままもあります。

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(左上から)「タスク、他整理系」「その他」「サービス開発」「聞いた話」「営業」「ブログ」「自己成長」「ふり返り」「自分の感情」


書き終わったゼロ秒思考メモは、毎日フォルダの中に投げ込んで整理をするのですが、それを繰り返しているうちに「これ、どっちに入れればいいの??」と困ることが出てきます。

フォルダを作った当初は適切に思えたフォルダ名も、だんだんメモが溜まっていくうちに全体最適が図れなくなってくることに気づきます。

 

かくいう私も、下記の「昨日の会議で恥をかいた」というゼロ秒思考メモを、「ふり返り」と「自分の感情」のどちらに入れるべきか悩んでしまいました。

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この例のように、フォルダの分類に迷うメモがちょいちょい出るようになったのですが、これを放置しているとだんだん分類が億劫になります。そして、分類しなくなると大量のメモが無造作にたまっていくので、メモ書きのモチベーションも下がります。

 

ということで、今回はフォルダを整理してみました。

やってみたら、頭がすっきり整理されて超快適です。たとえて言うなら、年末の大掃除をやりきった感じに近いです。

 

公式の本ではあまり具体的に記述されていないので、以下フォルダ整理の手順を画像付きで解説していきます。

ゼロ秒思考メモを継続するうえで意外に盲点になりがちなのがフォルダ名なので、メモは書いているけど継続できてないなあ・・と悩む方はぜひご覧ください。

 

 

Step1:何も見ずに新しいフォルダ名をさっとメモ書きする

まずは空(そら)で、ささっとフォルダ名を書き出します。

何も見ずにというところがポイントで、そうすると今の自分の関心事項を改めて認識することができます。

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私の場合は、

  • 営業系
  • サービス開発系
  • 講義(プレゼン)系
  • 社内コミュニケーション系
  • プライベート系(ブログ、家族含む)
  • 聴いた話(講演会)
  • その他
  • 読書記録

の8つのフォルダ名が出てきました。

ちなみに、「その他」フォルダは赤羽さんも述べていますが、けっこう役立ちます。

何に分類したらいいか分からないものは、とりあえずここに入れておくと分類がすぐに終わりますし、数ヶ月経ってフォルダを再整理するときのヒントにもなります。

 

Step2:実際のフォルダを見返しながら、フォルダ名を加筆修正する

次は、このフォルダでよいかどうか、実際にフォルダの中身を見て確認します。

私の場合は、ブログ関連のメモを「プライベート」フォルダに統合しようとしていたのですが、フォルダの中身を見ると「記事の書き方」「どうすればもっと速くかけるか」「記事の下書き」「記事のタイトル・見出し」などと、かなり細かくメモを書いていました。

今後もブログについてはかなりの枚数を書くため、やはり独立したフォルダのまま据え置くことにしました。

 

また、よく見たら「タスク整理」フォルダもあったため、その中身も見ていくと、「今日は何をすべきか」「今週のやるべきことは」など、独立性が高くて今後も書くであろうメモばかりだったので、このフォルダもこのまま残していきます。

 

ということで、新しいフォルダ名は以下に決定しました。

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修正したフォルダ名たち

 

Step3:統合するファイルを一か所に集めてラベルを変える

統合するフォルダは一つに集めて、フォルダ名シールを貼り替えます。

私の場合は、「ふり返り」「自己成長」「自分の感情」がダブっていたので、統合させて新たに「プライベート①」「プライベート②」のフォルダにしました。

 

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以下のような、「家族マネジメント」「ファスティング」フォルダも、当時からほとんどメモが増えていないものも、「プライベート」フォルダにまとめることにしました。

 

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その結果、新しいフォルダはこうなりました。

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統合し、新しいラベルを付けたフォルダ。この中身はおそらくあと1回見返すだけで、その後は永久にお蔵入りになるだろう。

 

なお、各フォルダ内を日付順に再整理することはしていません。

非常に面倒ですし、そもそもアーカイブをじっくり振り返ることにあまり意味はないからです。その都度ゼロ秒思考メモに書き出すという手順の方が100倍重要です。

 

ちなみに、自分の愚痴や怒り、もやもやなど強い感情を書き出すメモは、フォルダとして独立させない方が賢明です。

なぜならば、最初は単に感情をぶちまけるだけのメモも、だんだん「どうすればいいのか?」という問題解決系の内容に移っていくので、分類のときに他のフォルダと迷うことが起きるからです。

であれば、「営業系」「社内コミュニケーション系」などとシーン別にフォルダを作り、感情をぶちまけるメモもシーン別に分類したほうがすっきりします。

 

Step4:まだメモがいっぱいになっていないフォルダ名も整えて完成!

毎晩使うフォルダは、ゼロ秒思考メモに書き出した通りに整えます。これで完成です。

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毎晩メモを投げ込むときは、このフォルダを使う。必要であれば連番をつける

 

 おまけ:フォルダ名のラベルシールはカバーアップテープを使ってるよ!

フォルダ名を貼る時は、このカバーアップテープが使いやすくてお勧めです。

以前は白のビニールテープで代用していましたが、いちいちはさみが必要なので面倒でした。こちらは貼りやすくてはがれやすいですし、値段も安いので重宝しています。

 

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まとめ

ゼロ秒思考メモにおいては、フォルダ分けも重要なポイントです。

今の自分の関心事項をモレもダブリもなく分類し、フォルダ名に正しく反映させたときの爽快感はたまりません。

あまり難しいものではないし、時間も10分前後しかかからないので、ぜひ皆さんも定期的にフォルダ名を見直してみてください。

「メンタル」のゼロ秒思考メモを5ヶ月分見返した感想を正直に告白する

こんにちは。kaakikoです。

 

 

赤羽さんの「ゼロ秒思考メモ」に感銘を受けて、さっそくメモを書いた人も大勢いると思います。

ゼロ秒思考メモを書いたら、その日のうちに関連フォルダに投げ込んで分類し、3か月ごとに見返すことが重要です。

 ただし、自分の成長過程を確認するためにも、3か月に1度さっと見るとよい。(略)毎日10ページ、3か月書くと、900ページ、それを一覧するとものすごい達成感がある。

出典:ゼロ秒思考(赤羽雄二著)

 kaakikoは2018年4月からゼロ秒思考メモを再開し、この記事を書いている現時点で5ヶ月経過しているので、節目として「メンタル」(日々生活している中で感じた感情や、愚痴について吐き出しているメモ)のフォルダ内を見返してみました。

 

5ヶ月前からさかのぼって振り返っていくと、良くも悪くもいろいろな意味で気づきを得られます。

 

そこで今回は、「メンタル」フォルダ内の過去メモを見て気づいたことを、正直に紹介していきます。

ゼロ秒思考メモがなかなか継続できていない方は、僭越ながら参考にしていただければと思います。

 

どんな文脈で書いたゼロ秒思考メモか覚えていない

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読み返して最初に感じたのは、「なぜこのメモを書こうと思ったのか」をあまり覚えていないことです。

 

たとえば、2018年4月12日に書いた以下のメモは、

ちょっとキツく言い過ぎたかな?

-ラインだとどうしてもキツくなってしまうのは分かる

-でも正直顔を突き合わせて話をしたくないと思う

-そうすると、話す機会を失ってしまう

-なので、ラインで話をせざるをえないと思ってしまう

 という内容ですが、いったいだれに対してどんなラインをしたのか全く思い出せません。。。むしろ、メモの内容をどこか他人ごとのように感じてしまうくらいでした。

しかし、メモの枚数は他のフォルダに比べて圧倒的に多いので、自分はこんなに悩んでいたんだと驚いたことが率直な感想です。

 

メモで見えてきた、気持ちをゆるがす2大要因

メモの内容をざっくり分類すると、大きく2種類に分けられました。

・嫉妬

・文句

嫉妬は、おもに職場の優秀な同僚に対して向けられたものです。

営業数字を争っている同僚に対して嫉妬したり、上司や先輩にかわいがられている優秀な後輩を見て、なんとも落ち着かない気持ちになっていたようです。

 

文句は、人間関係があまり良くない特定の人に対して向けられています。相手に対して、逐一「○○のこういう言動が理解が出来ない」とゼロ秒思考メモでボヤいていました。

 

深堀りメモと多面的なメモをあまりやっていない

心がざわついたことをそのまま書けているのはいいと思いますが、ただ書きなぐるだけで深堀りメモと多面的メモを書いておらず、あまり問題解決につながっていないという印象を受けました。

メモによっては、1ページに書いた4~6行それぞれをタイトルとして、さらに4~6ページのメモを書くと考えが非常に深まり、整理される。内容が一段も二段も濃くなって、いっそうすっきりする。

(略)

深堀りに加え、1つの重要なテーマに対しては、1ページだけではなくいろいろな角度から多くのページを書くと、視野が大きく広がるのでお勧めしている。

頭がよりよく整理され、感情的な内容もかなり冷静になって判断できるようになる。

 

次にメモを書くときは、意図的に多角的かつ深堀りメモを書くように意識していきたいと思います。

 

先延ばしをやめると、気持ちが明るくなる

 ネガティブな感情は今でも、仕事でミスをしたり成績が落ち込んだりして余裕がなくなると生じてきます。しかし、メモに書くほど強く感じることもだんだんなくなってきたように思います。

 

なぜネガティブ感情が減ってきたかというと、おそらくタスクをすぐやるようにしたからと思っています。

 

以下は、ゼロ秒思考メモの内容をツイートしたものです。

 

8月ごろから、メモは書かなくても、仕事するときにゼロ秒思考メモの要領(質問に対して即座に答えを言語化する)で着手するようにしています。

その結果、以前であれば「あーあれまだやってないわ」と倦怠感に陥って、結局やらされ感満載で行動していたことも、自分から率先してとんでもなく前倒しでアウトプットにするだけで楽しくなることを感じています。

 

 まとめ:軌跡をたどることで達成感を得られる

日々ゼロ秒思考メモを書くだけではなく、自分の描いてきた軌跡を見返すことで、自分に足りないものや進歩など、非常に大きな気付きを得られるようになります。

また、メモを描いた文脈は忘れても、メモの存在自体が「自分はこれだけの思考を蓄積してきたんだ」と達成感を与えてくれます。その達成感が「次も頑張ろう」というエネルギーにつながっていきます。

 

ぜひ、ゼロ秒思考メモをコツコツ楽しく継続していきましょう!

 

【実例で解説】ゼロ秒思考メモを使って仕事の失敗から立ち直ろう

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こんにちは。kaakikoです。

 

仕事をすると、失敗して問題が起きることはよくありますよね。

とくに、他人が見ている前で失敗すると、

「恥ずかしくて、もう思い出したくない!」「いっそのこと消えてしまいたい!」

と自己嫌悪感を感じて、心のどこかでずっとその失敗を引きずってしまうこともあるのではないでしょうか。

 

そこで役立つのが「ゼロ秒思考メモ」です。

頭を整理してもやもやを晴らすためには、「頭の中にあることを高速で書きだす(吐き出す)こと」が最も簡単かつ効果的です。

具体的には、1分間で、A4用紙にガーッと思いつくまま書きだす=ゼロ秒思考メモです。

 

私たちが何かを考えるとき、頭の中だけで沈思黙考することはできません。

考えを前に進めるためには、今自分が何を考えているのかを可視化することが一番重要です。可視化することで、自分でもびっくりするほど状況を客観視できるので、問題の本質を見極めたり新たな発想が思い浮かぶようになります。

 失敗したときに即座に心のもやもやを晴らし、解決策を見出すうえで、ゼロ秒思考メモは非常に有効です。

下手に数十万円払ってカウンセリングやコーチングを受けるよりも手軽なうえ、日常で生じるたいていの問題はすぐ解決できるようになるので、一生涯の武器になると個人的には感じています。

 

そこで今回は、実際のゼロ秒思考メモを使って、仕事で失敗したときに立ち直るためのメモ使用例をご紹介していきたいと思います。

これからゼロ秒思考メモを実践しようという方、ゼロ秒思考メモがなかなか継続できない方にとって、大きな気づきになれば幸いです。

 

 

失敗事例:仕事のプレゼンテーションで失敗してしまいました

私は都内某企業で講師をしているのですが、今回自分が担当した講義でのプレゼンテーション(参加者40名)が普段と比べてあまり盛り上がらず、内心ショックを受けてしまったことがあります。

 

講義後30分くらいずっともやもやしていたのですが、ふとゼロ秒思考メモを思い出して、A4用紙に1分ずつ思いつくままに書き出してみました。

 全部で7枚、所要時間は7分+αでした。①→②→③という順番で書いています。

 

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①:現状認識のメモ ②:問題分析のメモ ③:解決策のメモ

以下、順番に見ていきます。 

 

①現状を認識するゼロ秒思考メモ

まずは、今自分が何にもやもやしているのかを正確に把握するメモを書きました。

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ゼロ秒思考メモの題名:

・今日の○○の講義がうまくいかなかった

・何にもやもやしているのか?

・一番懸念していることは?

 

特に3番目の「一番懸念していることは?」のメモを書いたら、自分が最も恐れていることを可視化することができました。

・他の講師(××さん ※実際は実名が入っています)と自分を比較されること

・「あの人の説明下手だよね、講師なのに」と思われること

・もし受講生を迷わせていたらどうしようと思った

・△△さんががっかりしていたらどうしよう、せっかく期待をもって来てくれていたのに

・■■さん私のことを信頼しているのに、気持ちが離れたらどうしよう

改めてみると、

 相手の評価をものすごく気にしていますね(^^;)自意識過剰感が半端ない。笑

 

このメモを書き終わったときの心境をたとえていうなら、「引っ越しで運ぶべき全荷物のリストを作った」という感じでしょうか。

問題は片づけていませんが、考えるべきことを限定しました。そうすると、不思議と心がすこーしだけ落ち着いてきました。

 

②問題のありかを分析するゼロ秒思考メモ

次は、問題の本質を見極めるための分析をしていきます。

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ゼロ秒思考メモの題名:

・どういうときにあせるのか?

・プレゼンがスムーズにいっているときはどんなとき?

・プレゼンがうまくいくときといかないときの差は?

 

この3枚のメモから見えてきたことは、

・うまくいくときは、直前まで余裕を持っていること。バタバタしていないこと。

・自分の中でどうしても伝えたい!というパッションがその都度不十分だと、慣れているプレゼンでも口が回らない。

 といった学びでした。

 

以前は、何か失敗したり問題が起きたりしたら、まずはgoogle検索して答えを探すことが多かったのですが、今はゼロ秒思考メモを書きながら自分と対話するようにしています。そうすると、今の自分にとって納得感の高い糸口が見つかることが増えてきました。

 

③解決策を考えだすゼロ秒思考メモ

最後は、次につながるように解決策を明文化していきます。

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ゼロ秒思考メモの題名:

・今度の講義でうまくプレゼンするためには?

答え:

 ・鉄板ネタだけでなく、最新のネタもはさんでいく

・自分が教えているネタを日々意識して実行する

・そうすれば、生きた実践事例を手に入れられる

 

ここで出てきた答えは、これまで見たこともない斬新な答えではなく、むしろ「そりゃそうだよね」と思えるものばかりです。たぶん、google検索すれば似たような情報が手に入るかもしれません。

しかし、自分の頭と手を使って生み出した答えだと、不思議と納得感が高いように思えます。

 

しかも、その境地にいたるまでの時間はたったの7分。その前の30分を返してほしいと思ってしまうくらいのスピードです。

 

まとめ:失敗から立ち直るには、「自分の手を動かす」

ゼロ秒思考メモをしていてよく思うのですが、私たちが何か仕事で失敗してそこから立ち直るときは、解決策自体が斬新かどうかよりも、「そのプロセスにおいて、いかに自分自身で能動的に考えたのか」がより重要のように思います。買ってきた料理も美味しいですが、自分で試行錯誤しながら作った料理はもっと美味しいのと同じ理屈ですね。

 

そのためには、自分の手を積極的に動かしてメモを書くことがポイントです。

皆さんも、ぜひ仕事で失敗したときはゼロ秒思考を書いてみてくださいね!

仕事で得をする人が押さえている大原則

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こんにちは。kaakikoです。

 

仕事をしていて、なかなか努力が報われないと感じることはありませんか。

誰だって、どうせ仕事をするのであれば人から感謝されたりやりがいを感じて仕事したいと思います。

 

今回は、仕事の場面において人から評価されたり感謝されるための大原則を紹介していきます。

 

 

仕事の大原則は「出せば入る」の法則

ビジネスでは、積極的に周囲に与える人が、最も人から与えられます。

周囲に与えるとは、物理的な金銭という意味ではなく、活気や気づきを与えたり、積極的に問題解決の手助けをするという意味です。そういう人が一番得をします。

 

先日、弊社代表を交えて、営業部10名とシステム開発部4名の合同懇親会を開いたことがあります。弊社では営業部とシステム開発部が共同で大きなプロジェクトを行っていて、その懇親会では開発部のモチベーションを上げてプロジェクトの進行を早めることが目的になっていました。

1つの長テーブルの上にフライドチキンやピザを拡げながら各々雑談をしていましたが、人それぞれ振舞いが異なっていました。開発部と積極的に絡んでいる営業部員もいれば、営業部員の内輪だけで盛り上がっている人たちもいました。

その場に同席していた社長は社員をよく観察していて、積極的にエンジニアに絡んで盛り上げている営業社員を、「趣旨を理解していて優秀だ」と非常に高く評価していました。

 

また、営業現場でも、理屈で買う理由を説得するよりも、笑い合って楽しい関係を構築する社員の方が成約率が高いです。

 

インターネットの世界でも、優良情報を惜しみなく大量に無料で公開する人のところには、間違いなくファンが集まっています。

 

このように、自分たちが楽しい思いをするのではなく、相手を楽しませようとする人はビジネスにおいて非常に重宝されます。

 

もちろん、当然ながらむやみやたらになんでも与えればいい、というわけではありません。

例えば研究開発の世界では、自分のアイディアや研究内容をむやみに公開すれば、あっという間に競合に横取りされていきます。

また、深く考えずに人に金品を贈呈していたら、いつの間にか詐欺に遭っていたということもあるでしょう。

 

しかし、自分の仕事人生の軸足を「人に与える」ほうにするのか、それとも「もらう側に立とうとする」のかによって、長い目で見ると人生の豊かさは180度変わるでしょう。その大きさは、もはや勝負になりません。

 

仕事で大きく得をする人は、周囲に積極的に与える人です。

「出せば入る」が仕事の大原則です。

 

自分のメンツに執着心を持たない

人に与える人になるために、コントロールしなければいけないのが「自分のメンツ」です。特に、相手を喜ばせようとする人は、まず「自分は負けてもいい」と思えるようになる必要があります

 

 

普段親しい相手だったり感情的に好ましく感じている人であれば、言われずとも積極的に与えようとするでしょう。

 

問題は、親しくない相手に対してどうするかです。

そのような相手だと、喜ばせてもすぐに直接的な評価にはつながらないどころか、自分が損しているような気持ちになることもあります。

 

例えば、嫌いな上司の自慢話を聴いているときや、言い合いになった同僚に自分から謝るときなどは、自分が一方的に譲歩して相手を立ててあげているという意識を持つ人も少なくありません。「なんでここまでしなきゃいけないの?」と不満や苛立ちを感じる人もいるでしょう。

 

このように、人に利益や価値を与えようとすると、必ず「自分は相手から何もしてもらっていないのに、自分はたくさん与えている」という状況に直面します。

だからこそ、「負けるが勝ち」と思えるようになる必要があります。

 

まとめ:仕事で成功するための大原則を常に意識する

仕事をしていたら、誰だって報われたいですし、人から感謝されたりやりがいを感じたいと思います。貪欲に自分の評価を追い求めようとするほど、すぐに返ってこなかったり負けたような気持ちになっても、積極的に人に与えていきましょう。

5年10年後の将来は、必ず後悔のない人生を歩んでいることでしょう。