ココカラゲンキ!

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ココカラゲンキ!

いちいち落ち込んじゃう?大丈夫、あなたは何度でも立ち直れる。

こんにちは。kaakikoです。

 

自分は落ち込みやすい、ちょっとしたことですぐくよくよしてしまう…こんなお悩みを持っている方も多いと思います。

「渾身の企画書を上司に提出したらあっさりNGを出された」「人に強く言い過ぎた」「やろうと思っていたのに結局できなかった」「同期が自分よりも先に昇格して、自分が取り残されている」と、人生はいつもうまくいくことばかりではないですよね。

 

そこで今回は、9/25に開催された「落ち込まない自分、くよくよしない自分になる(by赤羽雄二氏)*1」の内容をもとに、落ち込みそうになったときにどう立ち直ればいいのかをご紹介していきたいと思います。

赤羽さんのワークショップにはもう何度も出ていますが、やはり会話のスピード感がとても良いですね。無駄なことを一切言わずに、よどみなく次々と質問に答えていくその姿を見ていると、将来自分もそのレベルになるぞ!とモチベーションがかき立てられます。

赤羽さん自身は非常に熱量が高い方なので、ちょっと元気になりたい方は是非セミナーに出てみてください!

 

 

落ち込んでいるときはとてもつらい

落ち込んだりくよくよしているときは本当につらいですよね。

 

私も、仕事でもプライベートでも落ち込んでしまうことがよくありました。

職場で、みんな一緒にランチに行っているのに自分だけ誘われない。飲み会で、周りの人だけが盛り上がっていて、自分だけ蚊帳の外に置かれてしまう。頑張って話に入ろうとしたら、その瞬間にみんなトイレに立ってしまい、自分1人がその場に取り残されてしまう。

たぶん周りの人から見れば些細なことだったと思います。しかし、私にはとてもショックでした。「どうして私は人に好かれないんだろう」と考えては、すぐにくよくよしてしまっていました。

単に人一倍被害妄想が強かったのかもしまれませんが、でもつらかった。

 

悩んでいるうちは、まだ余力がある状態

だれしも人生を生きていると、他人から見たら些細なことでも自分にとっては大きな壁のように感じてしまい、落ち込んでしまうということはあると思います。

しかし、覚えていただきたいことは、悩んでいる状態は、実は「暇である」ということです。

本当に仕事がパツンパツンで飽和状態のときは、悩んでいる余裕がありません。

やるべきことがたくさんあって、とにかく目の前の仕事をこなさなければ生きていけないという極限状態に置かれると、私たち人間は目の前のことに没頭するようになります。

 

したがって、悩んでしまったときは、仕事スピードを極限まで速くして仕事量をとにかく増やすことが重要です。

 

私自身も、「あと1時間で資料を作り終えないといけないとお客さんが来てしまう!やばい!!」と追い詰められているときは、「どうして人づきあいがうまくいかないんだろう・・・」と考えている暇はありません。1ミクロンたりとも。

それよりも、目の前の資料をどう作ろうかと考えていることで精いっぱいになっています。

 

悩んでいるときは、仕事量を増やして自分を極限状態まで追い込んでみる。もちろん最低限の健康管理は重要ですが、これは汎用的に使える解決手法です。

そうすることで、気づいたらいつの間にか立ち直っています。

 

事実と妄想は区別する

悩んだら、まずその悩みを「事実」と「妄想」に分けましょう。

いわゆる「頭では分かっているけれども、どうにも落ち込んでしまう」というときは、本来は小さかった1つの悩みが、ガン細胞のように自己増殖してしまっています。

つまり、事実に対する主観的な解釈(妄想)が次の妄想を生んでしまっている状態です。

 

したがって、まずは医者が患者の体からガン細胞を摘出するようなイメージで、事実と妄想を切り離すことが重要です。

私は今日セミナーでそのメモ書きをしましたが、書いてみると繰り返し出てくるフレーズがあります。それにより、自分が本当は何を望んでいるのかを知ることができました。

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セミナー資料より

真面目で一生懸命な人ほど、世間体や常識を気にして「こうありたい」よりも「こうでなければいけない」という意識にとらわれがちです。

振られた仕事は完遂させなきゃと考えて、出来もしないのに仕事を引き受けて抱え込んでしまう。本当は相手の話に興味ないのに、嫌われたくなくて一生懸命話を合わせるフリをしているうちに気疲れしてしまう。こういうこと、ありませんか。

 

しかし、自分の本当の望みから目を背けて人生を生きていると、やがて自分が何をしたいのかが分らなくなってきます。分らないくせに、どこか違和感を感じる。そうなると、何をしても楽しくないですし、自信をもつこともできません。

 

事実と妄想を区別したら、事実に対しては放置せずに解決させていきます。

たとえば、仕事柄英語力が必要なのに足りていないのであれば、躊躇することなく英語を勉強してください。業務知識が足りないなら本を読んだり先輩に聞いたりして、知識を増やしましょう。

 こればかりはメモ書きでどうこうなるわけではなく、実際に行動することでしか変わりません。

 

私の周りにいる「あまり悩まないんだよねー」というあっけらかんとした人は、だいたいこの「事実」の見極めが上手です。そして、自分が行動を変えれば事実が変わることを知っていて、結果は自分のコントロール内にあると思っているので、いつも自信満々です。

 

妄想に対しては、ゼロ秒思考メモの出番です。徹底的に様々な視点からメモを書いて、やっつけていきましょう。

 

事実と妄想の見分け方

※こちらは赤羽さんのセミナーでは明言されていないことでしたので、補足します。

 

事実と妄想の違いは、「ゆるぎない事象」なのか「自分の解釈」なのかです。

 

事実は誰が見ても同じ認識になるものを指します。感情的なニュアンスを含まず、一歩引いてニュートラルに観察しているようなイメージを持つとよいでしょう。

一方、妄想はあくまでも自分の主観的なとらえ方ですので、感情的なニュアンスを含んでいます。

 

また、事実や妄想とは別に「推測」というものもあります。

 

以下、例を挙げて説明したいと思います。

 

例)上司に、自分の作成した企画資料を目の前でビリビリ破られてしまった

 

■事実:

△)上司に企画を一蹴された

一蹴されたという表現には、事実と妄想が混同されています。

一蹴とは「問題にもせずあっさりはねつける」ことですが、これは自分の頭の中で事実を解釈した結果生まれた妄想です。

一方、「目の前で資料を破ったこと」は事実ですね。

△)上司に自分のアウトプットを馬鹿にされた

けなすという表現も同様に、事実と妄想が混在しています。

「自分の出した企画を上司に否定された」であれば事実ですが、今回はそこからさらに「馬鹿にされた」という主観的な解釈が加わっています。

 

■妄想:

〇)自分は上司に嫌われている、上司に無能だと思われている

→上司は一言も「君が嫌い、君は無能」とは言っていません。

言っていない以上、事実っぽく見えますが、単なる決めつけです。

〇)自分には企画力がない、低い

→企画力の高低は一概に言えないため、妄想だと考えてよいでしょう。

〇)上司に理不尽な対応をされた

→理不尽かどうかは自分の解釈の結果ですので、あきらかに妄想ですね。

多分上司は、「理不尽だ」とは微塵も思っていないでしょう。笑

 

【おまけ】

・「自分の資料の何が違っていたんだろう?データが違うのか?そもそもコンセプトが違うのか?」

→これは、「なぜ?」と原因を探る思考をしているので、事実や妄想ではなく推測です。

推測の場合は、なるべくその場で相手に質問して確認するようにしましょう。放置していると妄想に変わりやすいので要注意です。

 

ご説明したように、一つの思考の中には事実と妄想が混同されているケースが多いので区別する必要があります。それに加えて、事実に関して多かれ少なかれ「推測」が混じりがちです。

聞けばわかること、確認できそうなことはなるべく確認して推測を減らすほうが、より正確な事実と妄想の切り分けに役立ちます。

 

以上の話をまとめると、事実と妄想の見分け方はこのようになります。

  一概に正しいといえるか? 主観的な表現になっているか?
事実

観察したときに万人が同じ解釈をする

ニュートラルで、一歩引いた表現になる

妄想

そうともいえないという反論が可能

特定の人の立場に偏った表現を使っている

 

セミナーで書いたメモのタイトル

 今日のセミナーでは、以下のタイトルでゼロ秒思考メモを書きました。(一例)

もちろんどれも1分間計り、ノンストップで立て続けに書きました。

 

【落ち込んでしまう】

  • 自分はどういうとき、落ち込むのか?
  • 落ち込んで、通常どうなるのか?
  • なぜ落ち込むのか、分析してみると?
  • 何か傾向、パターンがあるか?
  • 身の回りで、落ち込んだりくよくよしない先輩、同僚、友人がいるか?彼らはなぜそれができるのか?

 

【くよくよしてしまう】

  • 自分はどういうとき、くよくよするのか?
  • どういうときはくよくよせずにできるのか?
  • くよくよせずに取り組めると、どうなるか?
  • なぜくよくよせずにすんだのか、分析してみると?
  • そこで学んだことは何か?いつもそうするには?

 

これらのメモを書いた結果、私の場合はこのような気づきを得ることができました。

 

【落ち込んだりくよくよする傾向・パターン】

  • 自分と他人を比べて、その差が埋まらないものに感じてしまう傾向が強い
  • 理想にどう近づいていくのか?の道筋がはっきり見えないと落ち込んでしまうことが多い。
  • 自分の良さや存在価値が感じられないときにくよくよしてしまう傾向がある

【学んだこと】

  • 理想にいたるまでの道筋を明確に描く癖をつける
  • 自分のよいところ、得意なこと、他人に価値を提供できたことを毎日リストにまとめてストックしておく

 

ちなみに、これらのタイトルは問題解決の流れそのものですので、メモ書きのフレームワークとしてそのままパクってしまいましょう。

 

立場を変えて他人の視点で見てみる

悩んだときは、今の自分にはない、新たな視点や考え方で事象を捉えることが重要です。

しかし、「自分の視点を変える」と言われても、ちょっと難しそうですよね。

視点を変えるコツは、「自分の役割(立場)を変える」ことです。ある役割になりきるということですね。

 

役割になりきるワークとして、後半では「3人1組のロールプレイング」を行いました。

3人1組のロールプレイングとは・・・

2人が「悩んでいる人」と「相談相手」に分かれて2分間会話し、それを1人のオブサーバーが観察するという役割を設けてワークしていきます。

そして、会話が終わったら、各々が気づいたことをフィードバックしていきます。

 

これは非常に効果的で、私はやってみて以下のことに気づきました。

  •  悩みを聴く側は、オウム返しや共感を徹底しないと全然聴いたことにならない。本音も出てこない
  • 客観的に見れば「ただ行動すればいい」というシンプルなことで、意外と悩んでいる
  • 悩んでいる人は、そもそも発言内容に事実と妄想が混同されている。
  • どうすればいいかという解決策は、本人の中ですでにもっていることも多い(今ある知識や経験で答えが出ることもよくある)

 

自分1人の視点だけではどんづまっていることでも、他人の立場に立った瞬間にモノの見方が変わります。そうすることで、悩みがふっと軽くなって、解決策が自然と見えてきます。

やり方のコツとしては、ゼロ秒思考メモで他人の視点を考えたり、他人とロールプレイングをしたりと、物理的にアウトプットしていくとよいです。

意識は形のない”概念”ですので、単に頭の中で悶々と考えていても、なかなか変わりません。

 

まとめ:私たちは、落ち込んだって何度でも立ち直れる

真面目で一生懸命な人ほど、理想と現実の乖離が大きいと、その大きさにつぶれてしまう傾向にあります。そういう人にこそ、「自分はいくらでも変えられる、立ち直れる」ことを知ってほしいと思います。

 

そのためには、

  • 自分を追い込んで、悩む暇をなくす
  • 事実と妄想を区別する
  • 他人の立場に立ってみる(ロールプレイングがお勧め!)

ことをやっていきましょう。

 

そうすれば、また今度落ち込んでも、立ち直っていけるようになります。

この記事が、悩んでいる多くの方に届きますように。

*1:『ゼロ秒思考』ブレークスルーワークショップ 第3回」