ココカラゲンキ!

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ココカラゲンキ!

会議で抜群の説得力を発揮する人の特徴3つを暴露する

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こんにちは。kaakikoです。

 

突然ですが、「会議(打ち合わせ)」の場で発言するのは得意ですか?

と聞くと、大半の社会人が「NO」とこたえるのではないでしょうか。

 

特に、自分の発言に説得力がないと悩んでいる方も多いかと思います。

私もそういう人です。

 

私の会社は定期的に10人位集まって会議をやるんですが、

上司からも後輩からも「この人がいてくれたら会議が進みそう、良い意見が得られそう」となんとなく期待される人たちが数名います。

 

そんな彼らには共通した特徴があります。

今回はこの場を借りて読者のあなただけに暴露していきます。

とはいいつつ、その気になればすぐ真似できることも多いので、会議の出席予定がある方はぜひ参考にして下さい。

 

 

主張が必ず事実とセットになってる

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説得力の正体はズバリ、「事実」です。

主張は極端な話、なんだってかまいません。世の中の政治家も、立場によって真逆のことを言っています。トランプ大統領金正恩氏とかね。

ですから、主張だけで納得がとれることはありません。

とにかく、事実に根ざしているかどうかで説得力は180度変わります。

もっというと、聴いている相手も、「確かにそういう事実ありますよね」と共感ができればベストです。

 

たとえば、私が勤めているビジネスコミュニケーションスクールの講義で新しいワークを考えたとき、上司に

「今回のワークは、プライベートの事例とビジネス関連の事例を半々で入れてみました。なぜならば、ビジネス関連ばかりだとつまらなくなるんじゃないかと思ったからです。だから半々にしてみました」

という話をしたらどうでしょう、これだと、主張しかなく事実がありません。

 

赤下線部分はただの感想ですね。感想だけだと聴き手は確信を持って判断できないので、情報としての価値はゼロです。

なので、「なんでつまらないと思うの?」というさらなるツッコミが生まれてきます。そうすると、「こいつ考えてないねー」という白い目で見られることになります。

 

逆に、同じ主張だったとしても、

「今回のワークは、プライベートの事例とビジネス関連の事例を半々で入れてみました。というのも、以前社員を集めてビジネス関連の事例だけを使ってテストワークをしたら、ワーク後半あたりからめちゃくちゃ暗い雰囲気になってしまったんですね。だから今回はその反省を踏まえて、半々にしてみました」

と言ったらどうでしょう。

主張の合っている間違っているという議論は抜きにして、青文字部分を見ると、純粋に「ちゃんと事実を踏まえて考えられている」という感じは伝わったのではないでしょうか。

 

このように、事実の存在自体が主張の説得力を高める効果を持ちます。

 

そう考えると、説得力=普段からの情報収集力と置き換えてもよさそうですね。

意見が出てこない、意見があってもすぐ反論されるという方は、ぜひ「事実をちゃんと集めているか?」を振り返ってみるといいかもしれません。

最も重要な目的と絡ませている

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聴いていてハッとさせられる意見は、やはり大元の目的と絡ませているケースが非常に多いです。事実の有無以前に、そもそも意見を出す観点が全く違うんですよね。

 

 先日弊社で部署横断で15人ほど集めて、新しい教育プログラムの試作品発表会が開かれたときのことです。そのとき試作品として出されたワークは、Aという学習トピックを、2人1組のペアになって会話を通じて練習してもらうというものでした。

 

試作品発表後のフィードバック時間で、参加者からは

「面と向かっての評価はやりづらいから、講師から事前に促しがあった方がいい」

「○○というお題はプライベート寄りで違和感がちょっとあるので、もう少しビジネス寄りでもいいかも」

などと、各自気づいたことが出されました。

 

おもむろに、とある社内エースが

「そもそもこれ、Aというトピックの練習になってますかね?ワーク時間は3分ありましたけど、Aのトピックを意識的に使ったのは最初の1分くらいで、残り2分は使わなくても出来ちゃいましたよ」

とすっと述べたのです。

 

それを聞いて、ワークの開発者も、そしてその上をつかさどっていたT課長も「ハッ」としたような顔をしていました。聴いていた私も「その観点はなかった!」と思わずうなってしまいました。

 

このように、ハッとする意見というのは、たいてい大元の目的に立ち返らせるという観点から出されていることが多いです。

 

逆にいえば、議論が白熱すると、意外に目的って忘れられがちってことなんですよね。

ですから、大元に立ち返ったり、一番大事な目的からみた視点を持てば、誰でも周囲から一目置かれる意見や質問はできるようになります。

物事の制約条件や優先順位をきちんと考慮している感がある

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会議ではいろいろな人が色んな観点から好き勝手に意見を言い合います。

しかし、組織が前に進むためには、どの意見を採用しどの意見を却下するかという判断をすることが必要です。

そこで重要になるのが、「どんな基準で意見を判断するのか?」ということです。

そして意見を判断する基準とは、その時々の制約条件や優先順位で決まります。

 

たとえば、私は先日、ある1人の社員(男性)とペアを組んで、顧客満足度を高めるための「チャレンジシート」を作ることになりました。

 

20代の受講生(顧客)に対して、受講開始後最初の2ヶ月間で取り組んでもらうトレーニング内容を考えるというのが作業内容でした。

ただし、受講生に提供しているサービスの本丸はあくまでも集合研修ですので、今回考えるトレーニングはあくまでも補助的な役割のものでした。

 

そのとき私は、今すでに受講生に提供しているトレーニングを使って、

20代の受講生が職場で簡単に実践できるトレーニングを、「上司とのコミュニケーション」と「雑談」という2大カテゴリーから18個ピックアップしてたたき台を作り、ペアの社員に見せたことがあります。

 

すると彼は、「カテゴリーがちょっと寄りすぎてる。まんべんなくニーズを満たせるものがいいよね」

と言いだして、受講生のニーズ(全30項目ほど)1つ1つに対して、その場で新しくトレーニングを考え始めたのです。

 

それを聞いた私は、一瞬目の前がクラッとしました。

補助的ツールに対して、しかも思いつきで意見を出そうとしている彼が、話をとんでもなく難しくしているように思えたのです。

・待て待て、ニーズを満たすってどういうことですか。30個もありますけど。

・全てのニーズの人に、今回のトレーニングで成長実感を得てもらおうということ?

・それって、むしろ講義でやることですよね?

と、混乱しまくったわけです。

 

彼のやり方を私の上司に相談したところ、案の定、

今一番大事なのは、成長実感ではなくて、うちのサービス担当スタッフと受講生が接点を増やせる施策を作ること。成長実感はそれができたあとの話。

もちろん成長実感もとれれば一番いいけど、今回の補助的ツールにあまりリソースをかけてほしくない。もし労力がかかるくらいだったら、成長実感にはこだわらなくていいよ」と言われました。

そして、ホワイトボードにこんな図を描いてくれました。

 

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このように、前に進む意見を出すためには、

  • 「目的に照らしたときに、今何を最優先すべきか?」という観点だったり、
  • 全体最適を考えた時に、目の前のことにどれくらいのリソースを投じるべきか?」

という観点はかなり重要です。

 

ここがズレると、会議リーダーから簡単につっこまれてしまいます。

逆に、優先順位や制約条件を正しく理解できていれば、年次に関係なくめちゃくちゃ説得力の高い意見を出せるようになります。

しかも、話を混乱させることがないので会議が驚くほど効率的に進み、他の参加者から大変重宝されます。

 

まとめ:説得力を出す3つのポイント

いかがでしたでしょうか。

会議は、うちのビジネススクールにお越しになる社会人の中でも苦手シーントップ3に入るほど、難易度が高いと思われがちですが、ポイントを押さえていれば恐れるに足りません。

  • 事実と主張を必ずセットにする。自分の憶測や感情を根拠にしない
  • 一番重要な目的に立ち返る、絡ませる
  • 優先順位と制約条件を常に意識する

 

以上の点を踏まえて、次の会議から積極的に発言していきましょう!