ついダラダラしがちな人におすすめ!集中力を爆発的に上げるタイマーとは?
- タイマーを選ぶ基準は「習慣化しやすいかどうか」
- タイマーはスマホ用アプリとハード機器で使い分ける
- おすすめスマホ用アプリ:Good Timer(無料)
- おすすめハード機器:NAPOLEXタイマー Fizzタイマークロック
- 終りに
みなさんこんにちは。kaakikoです。
あなたは「集中力がないなあ、、」とお悩みではありませんか?
以前、仕事ができる人は「当り前のように時間制限をして自分を追い込む習慣をつけている」という記事を書きましたが、時間を区切るということはかなり昔から知られている古典的な仕事術です。ビジネスパーソンどころか、受験勉強をする学生にとっては定番中の定番でしょう。
集中力をあげる上で、時間制限はなくてはならない条件です。
実際、脳科学者の茂木健一郎氏も、脳の力を活かす強化学習の一つの方法として「タイムアタック勉強法」を推奨しています。
脳内報酬物質であるドーパミンが放出されたとき、その前にやっていた行動の回路が強化される。この強化学習をすすめる際に、タイム・プレッシャーを通して「難易度」を調整することが有効な方法である。全力を尽くしてやっと終えることができる程度の、時間設定をする。
しかし、実際に生活の中で毎回タイマーをかけるのはなかなか難しい、、、とお考えの方も多いのではないでしょうか。料理や仕事など、特定の目的のときにはタイマーをかけても、生活に徹底して浸透させることまでやっている人はほとんどいないと思います。
私自身、タイマーを積極的にかける習慣がなかったときは、定時後も会社に残ってだらだらと仕事したり、家に帰ってから寝るまでぼーっとSNSをみて、2時間無駄につぶしたりすることもしょっちゅうでした。車で言うアイドリング時間が生活の大部分を占めていました。
でも、そういうだらだら過ごす時間ほど、終わってみるとなんか疲れているんですよね。それも、一日全力でやりきって疲れてバタンキュー!っていうような気持ちの良い疲れではなく、エネルギーが不完全燃焼しているような気持ちの悪い疲れです。
なので、最近は一念発起して「タイマーをかける」という動作を徹底しています。
それにより、以下のような効果を実感できました。
- 無駄に悩んだり雑念を感じることが激減した
- 一つ一つの動作が2倍速、3倍速になった
- 思考停止することがなくなった
- 頭が「あそんでしまう」ことがなくなった
- タスクに着手することが格段に速くなった
- 優先順位をつけるのが上手くなってきた
- タスクがどんどん進んで、ポジティブになった
- やりたいことをどんどん消化していて、気分上々!
このように、だらだら癖からサヨナラして、人生が180度変わるといっても過言ではないのが「タイマーをかける」という習慣。
しかし、これまでタイマーをかける習慣がなかった人だと意外にハードルが高く、なかなか続きません。そのため、習慣化するにあたってまず重要なのは、「どんなタイマーをかけるか?」ということです。ただ時間を計るだけであればなんでもよいのですが、習慣化という観点からみると道具はとても重要で、ちょっとこだわる方がいいです。
そこで今日は、ついだらだらしてしまう、集中力がなくすぐ気が散るという方向けに、タイマーを選ぶ基準と習慣形成に役立つタイマーをご紹介していきます。
タイマーを選ぶ基準は「習慣化しやすいかどうか」
習慣化の基本1.すぐにできるかどうか
そもそも私たちが何かを習慣化するとき、最初に考慮すべき点は「すぐにできるかどうか」です。なぜならば、私たち人間の脳にはホメオスタシスといった「良くも悪くも現状維持しようとする」機能が働いているからです。普段と違うことをするということは、それだけ脳のリソースを消費します。少しでも普段と違う行動は、対価としてよほどの快感を得ない限り脳が排除しようとして、結果的に元の状態に戻ってしまうのです。
そのため、習慣化する上で大事なことは、「ほとんど考えなくていい=脳のリソースを使わない」というレベルまで、どれだけ行動をかみ砕けるかです。
いざタイマーをかけて時間制限しようと思ったときに、いちいちタイマーを探したり、タイムセットに時間をとられてしまってはいけません。思い立った時にすぐ、自分の思ったとおりの時間にセットすることが習慣化のポイントです。
習慣化の基本2:行動したときのてごたえが感じられるか
いくらすぐに行動に移せるといっても、いまいち手ごたえがないと次にやろうとは思いません。行動学では「行為のあとに生ずる効果が次の行動を強化する」と言われていますが、人はやってみて何かしら反応があればもう一度やろうと思えます。逆にやってみてもあまり反応がないと感じるとだんだんやらなくなります。
タイマーをかける目的は「時間制限を意識して集中力を高めること」ですから、逆にいえば、タイマーをかけたときにちゃんと「追い込まれている感」を感じられるかどうかがポイントです。
以上の基本を踏まえ、タイマーを選ぶ際は最低限の選択基準として以下3つのポイントを押さえましょう。
- 携帯性(持ち運びが容易かどうか)
- 起動の速さ(すぐに時間をセットできるか)
- 使用時の手ごたえ(タイマーをかけているときにちゃんと集中力が上がるか)
タイマーはスマホ用アプリとハード機器で使い分ける
タイマーには大きく2種類あります。
一つめが、スマホ用アプリで提供されるタイマー。もう一つがハード機器です。
どちらも時間を計るという目的を果たしますが、メリットとデメリットがあります。なので、どちらを選ぶというよりも、それぞれの特性を理解して使い分けることがポイントです。
■スマホ用アプリのメリット
- 携帯性は抜群です。スマホがあれば使えるので、ハード機器のようにいちいち持ち歩かなくて済むというのは大きな魅力です。携帯性というのはすごく大切で、結局習慣化する上では、面倒さをどれだけ排除できるかどうかがポイントです。携帯性に優れていると、いつでもどこでも使えるので面倒さを感じず、習慣化しやすくなります。
- 圧倒的にリーズナブル。タイマーはほとんど無料か数百円と低価格なので、スマホを持っている人だったらすぐにダウンロードして使うことができます。
■スマホ用アプリのデメリット
- 起動の速さはやや劣ります。スマホ画面からアプリを立ち上げる必要があるので、思い立ってから時間設定してスタートするまでにタイムラグが生じがちです。タイムラグといって5秒程度の話ですが、現代社会にとってこの5秒というのはなかなか曲者です。ECサイトではページを表示する時間が5秒余分にかかると、それだけでページ離脱率が激増するくらいなので、習慣化するうえでは無視できません。
- スマホ画面に残り時間を表示させながら使うと、バッテリーをそれなりに消費します。タイマーをかける目的は、時間を意識して自分を追い込むことなので、残り時間が随時確認できなければかける意味がありません。なので、スマホのバッテリーに影響するレベルの高頻度使用だと、出先のときに少しネックになります。
- マルチタスクに向かない。残り時間を表示させているときはスマホを他の用途に使うこと(LINEしたりweb検索したり)ができないので、使用範囲が多少制限されます。ここは、人によっては不便に感じるでしょう。
■ハード機器のメリット
- 起動が圧倒的に速い。時間計測専用なので、前述したようなタイムラグはほとんどありません。ものによっては、「1分ボタン」「5分ボタン」などとプリセットされたものも販売されています。思い立ったときにすぐ時間が計れるという目的においては最強です。
- 使用範囲の制限がない。タイマーを表示させながらスマホでLINEもできるしweb検索もできます。
■ハード機器のデメリット
- 携帯性に劣ることが多い。物理的な機器ですので、使うときにいちいち持ち運ぶ必要があります。しかも本体が大きいと移動中に使えません。ここが習慣化するうえでネックで、結局「タイマーを使いたい!」と思うタイミングで逃さず起動させるためには、機器を常に持ち歩く必要があります。そのため、どれだけ携帯性に優れているかどうかがポイントです。
- コストが少しお高め。機器を購入するため価格が高い(500~2000円くらいが相場)です。電池も(数百円ですが)定期的に替えないといけません。スマホに比べたら、イニシャル・ランニングコストともに少し高いので、毎日酷使するのはあまり現実的ではありません。
このように、両者とも一長一短あるため、意図的に使い分けることが重要です。
なお、使用時の手ごたえの大きさについては、ものによって異なるためここでは論じません。みなさんがタイマーを選ぶ時は、このような特性を理解した上で自分に合ったものを探しましょう。
とはいっても、具体的にどんなタイマーがいいのか?あまりイメージが湧かないと思います。私はこれまでスマホ用・ハード機器合わせて10個使ってきましたが、その中で私のおすすめタイマーは以下の2つです。
おすすめスマホ用アプリ:Good Timer(無料)
スマホといっても環境によって話は変わるので、ここでは「iOS9.0以上」を前提とします。そのうえでお勧めなのは「Good Timer」。
詳しくは以下の記事をご覧いただきたいのですが、携帯性と使用時の手ごたえは、もはや神レベルです。
【メリット】
- 残り時間を音声で読み上げながらカウントダウンしてくれる。このタイマーを使えば画面を見なくても残り時間がわかるので、デスクワークや料理など手元に没頭するときに非常に便利ですね。通常は1分刻みで、残り5分になると30秒刻み、1分を切ると10秒刻みで残り時間をしゃべります。
- 1秒ごとに秒針を刻む音を出せる。これは、やってみると本当に集中力上がります。時間が経過しているということが直感的にわかるので、「ああやらなきゃ!」という強制力が生まれます。ラスト30秒は、「30,29,28…」と1秒ごとに読み上げられるのですが、こうなると焦りながら最後追い込みをかけるという感じでいつも使ってます。ほんとうに100メートル全力疾走しているのと同じ感覚です。
- よく使うタイマーを登録しておける。たとえば1分、3分、5分などのまとまった時間を名前をつけてプリセットしておけるので、一度登録しておけば後は思い立ったら即効で使えます。これも、脳のリソースを極力使わずに起動させるうえでとても重要です。
- 無料なのに広告がしつこくない。これは個人的に好きな所です。
- デザインがシンプルで視認性抜群。似たアプリで「こえタイマー(iOS10以上対応)」がありますが、こちらに比べて時間表示画面がすっきりしていて使いやすい。
【デメリット】
- バックグラウンドでは音声読み上げ機能はありません。画面は基本表示しっぱなしになります。
- スマホのバッテリー消費がやや気になります。とはいっても、充電すればいいだけの話なので、オフィスでデスクワークをしているのであればほとんど無視していもいいレベルのデメリットではあります。
- 音楽をかけるとき、音量が制限されます。音楽をかけながらタイマーを起動させる…というときは要注意です。音楽がほぼ聞こえません。
【使えるシーン】
ある程度まとまった時間を使って何か行動するとき(仕事、歯磨きなどの生活行動)はベストです。画面を見なくてもあと何分なのかが分かるので、行動の最初から最後までかなり集中できます。スマホ画面を見なくてもいい日常のルーチン動作(朝の支度、通勤など)をプリセットすれば、日常の中でタイマーをかける習慣が簡単に定着します。
【向かないシーン】
ゼロ秒思考メモなど、思い立った瞬間に電光石火でタイマーをかけたいときにはあまり向きません。さきほど「時間を登録できる」といいましたが、それでもそもそもスマホの画面を切り替えてアプリを立ち上げて…という過程で3~4秒のラグが発生します。このわずかなタイムラグがめんどくささにつながるので、ゼロ秒思考メモにはおすすめできません。
おすすめハード機器:NAPOLEXタイマー Fizzタイマークロック
ハードでおすすめなのは、何といってもこれ。
ナポレックス(NAPOLEX) タイマー Fizz(フィズ) タイマークロック ブラック Fizz-875
- 出版社/メーカー: ナポレックス(NAPOLEX)
- 発売日: 2011/04/25
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
値段は1500円と少し高めですが、ペイできるだけの価値は十二分にあります。
【メリット】
- 起動の速さが抜群です。1分ボタンがあるので、ゼロ秒思考メモの1分はいつもこれで計測できます。電光石火で1分計れるこのシンプルさが習慣化のキモです。
- 携帯性に優れていること。本当に小さくて、女性の手でもすっぽり収まってしまいます。ポケットに入れてどこでも持ち運びできます。キーホルダーになっているので、私は紐に通してネックレス状にしています。1分ボタンがついているタイマーであれば他にもありますが、こちらは小さいうえに黒色で目立たないため、ネックレスにして社員証と一緒に首にかけても気づかれません。
- 音が出せない場所でも使える。タイムアップしたときに、音だけでなく振動でも教えてくれること。電車の中で使うときなんかはいいですね。ちなみに、毎日使うと3週間くらいで、電池残量の影響で振動しなくなります。ただ、音はそれでもちゃんと鳴ります。
【デメリット】
- 秒単位の時間設定ができない(最低1分~)
- 計れる時間が最大99分まで
- バックライトがついていない。
- 使用時の手ごたえが少し劣る。残り時間の読み上げ機能がないためです。
デメリットもそれなりにりますが、それでも「いつどこにいても電光石火で計測開始できる」という携帯性・起動の速さに比べたら微々たるものです。
【使えるシーン】
間髪入れずにすぐに時間を起動したいとき。1分間ゼロ秒思考メモと相性抜群です。
【向かないシーン】
ある程度まとまった時間を計測するときはあまり向きません。時間が経過していても、あとどれくらいなのか分らないので、いまいち集中力が上がりきりません。時間を気にするといちいち画面を見ないといけないけど、そうすると集中力がそのたびに途切れるようだと本末転倒です。なので、このタイマーを使って計測するとしたら、1~3分程度のごく短い時間でセットするのがおすすめです。
終りに
時間は「time is money」ともいわれるくらい、本来はお金かそれ以上に価値がある資産です。かの有名な元マッキンゼーの大前研一氏も「人生を変えようと思ったら、時間の使い方を変えるべき」と言っています。
しかし目に見えないがゆえに、時間ほど無駄に使われる資源もないといっても過言ではないでしょう。「時間をつぶす」という表現もあるくらい、電車内で手持無沙汰になってSNSを眺めたりゲームして無為に時間を過ごしてしまったご経験もあるのではないでしょうか。
そういうときこそ、タイマーをかける習慣を徹底してみてはいかがでしょうか。私たち人間が本来もつ集中力が引き出されて、自分でも驚くくらいいろいろなことができるようになります。
また、その際はタイマーという道具にもこだわってみてください。今日挙げたおすすめタイマーは一例ですが、何を選んでいいか分からないときは、ぜひ最初のとっかかりとして使ってみてください。