ココカラゲンキ!

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自分を変えたい!そんなあなたが知っておくべき「自分を変える習慣力」

 

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みなさんこんにちは。kaakikoです。

 

 自分は三日坊主だと思うことはありませんか?

何を隠そう、私自身がそういう人間でした。学生時代に買ったノートはだいたい最後のページまで続かず、途中で別のノートに乗り換えるということもしょっちゅやっていました。

続けたくても続かない。健康のため、自己成長のために、いわゆる「良い」とされる習慣を身につけたいけどいつの間にかやめてしまっている。喫煙や夜更かしなど、悪い習慣は「変えた方がいい」と頭では分かっているけどなかなかやめられない。こういう経験をされた方も多いのではないでしょうか。

 

良い習慣を身につければ一生ものです。もっと言うと、良い習慣の身につけ方を知ると、どんな習慣も身につけることができます。そうすれば、どこまでも自分が思うとおりに成長していくことができます。

私自身は、仕事で社会人の方に講義をしているのですが、それらの新しい知識を身につけるためには、習慣化という作業が欠かせません。しかし、うまく習慣化できず満足のいく成長を得られないまま終わっていく人と、すくすく成長していく人と2種類に分かれてしまいます。そのため、どうしたら習慣を形成できるのか?は私にとって非常に興味深い分野です。

 

そこで読んでみたのが「自分を変える習慣力」です。

 

著者の「三浦将」氏はコーチング指導者

人材育成・組織開発コンサルタント/エグゼグティブコーチ

英国立シェフィールド大学大学院修了

コミュニケーションの質が企業を変えるという観点から、アドラー心理学コーチングコミュニケーションを基にしたユニークかつ効果的な手法で、企業の人材育成や組織開発をサポート。メンタルコーチとしても、数千回のセッション実績を持ち、オリンピック日本代表アスリート、経営者をはじめとする人々に、「クライアントが最も輝く瞬間を実現化する」コーチングを実践中。自身が外資系企業でのエグゼグティブポジション経験を持つ。

 三浦氏は、企業や個人相手にコーチングした経験を多数お持ちのようです。

本文は非常に読みやすく、また読者に語りかけるような優しい口調ですので、すっと中身に入っていけます。

ということで、今回は特に興味深かった箇所について紹介していきます。

 

たった1つの良い習慣がポジティブな連鎖反応を起こし、好循環を生む

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オーストラリアの研究者ミーガン・オースティンとケン・チャンが行った実験では、被験者のみなさんに2ヶ月に渡る運動プログラムに取り組んでもらいました。(略)被験者からは、生活の中での活動の変化について、詳細な報告をもらうことになっていました。「衝動買いの頻度」「喫煙量」「飲酒量」「カフェインの摂取量」「ジャンクフードの摂取量」「人との約束を果たした率」「人に親切にする頻度」などをはじめとする、生活の変化についてです。

すると、運動を続けた被験者には好ましい行動が増え、好ましくない行動の回数が減るという傾向が顕著にあらわれ、著しい生活の改善が見られました。そして、それとともに、意志の力、自制する力などの向上の事実もハッキリと表れました。

習慣化については多くの情報が世の中にあふれていますが、この本で面白い点は自分を変えるうえで「あれもこれも意識して新しい習慣を身につけようとしなくていい」ということです。そうではなく、肝となるたった1つの習慣にフォーカスする。それが好循環を生んでいくといいます。

つまり、新しい習慣をつけるということは、ただ単に成長する以上に、そこから先の人生において二次曲線的に成長するためのトリガーになるということです。

 

確かに、私が約1年半にわたって毎朝7時にジムに通っていたころは、早起きするために夜更かし習慣もなくなりました。なので、無駄な悩みも減って仕事が速くなりましたね。今は業務が多忙になっているのでジムはいったん控えていますが。

 

また、三浦氏は、かの有名なイチロー選手の言葉を引用して、習慣の力について説明しています。

高校時代、毎日10分だけ素振りをしました。1日365日、3年続けたそのことで、たった10分がすごい時間に感じ、誰よりも継続したことで強い気持ちが持てるようになりました。

なんとシンプルで、そして重い言葉なんでしょう。

 

私たちは、自分と違って出来る人をみるとつい自分に引け目を感じたり卑屈になりがちですが、そういうすごい人は天賦の才能の塊のようにみえて、実は小さな習慣によって形成されたのです。

 

ですから、自分を変えようと思うときに、「でも自分は3日坊主だし」とあきらめたり自信をなくす必要は全くありません。小さな習慣を継続させていくことが他人との差別化要素につながっていくのです。

 

習慣化するためには「がんばらない」ことが第一条件

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習慣化を達成するためには、頑張りすぎない方がいいのです。(略)いい気分で頑張れるうちはいいのですが、何せ習慣化というのは毎日毎日粛々と続く活動、そんな日ばかりではありません。毎日やることががんばるモードだと、やがてそれをやることが苦痛の感情と結びついていきます。そうなると、毎日相当な意志の力を働かせて、頑張る必要が出てきます。意志の力とは消耗していきます。がんばって、苦痛の中で意志の力を使いすぎると、継続することができなくなるのです。そしてこの苦痛の感情が、潜在意識の安全安心欲求を下手な具合に刺激し、潜在意識の持つ強烈なパワーによって、変化への抵抗となってくるのです。

(略)

習慣化の最初のフェイズで大事なことは、「成果を上げること」ではなく、「定着させること」です。これは本当に大事なことです。初期の目的を、定着させることに絞りこんで、成果を上げることにはまったく期待しない、というスタンスが正解です。

これを3週間続けていると、行動することが「当たり前」になってきます。もうちょっとやりたいくらいの感覚で続けていると、行動することが”快の感情”と結びついていきます。これが、潜在意識が安心している状態です。そして、実際に行動しているという事実の積み重ねが、あまり思考や判断を介せず、習慣を定着させていくのです。

 

三浦氏の本では「潜在意識」という言葉がキーワードとして繰り返し出現しますが、要は皆さんもご存じの通り「無意識の心は変化を嫌う」というメッセージを強く発しています。

ただ、個人的な意見としては、変化が起こることがよくないのではなく、変化に見合うだけの対価がないことがよろしくない、という表現が正しいと思います。

習慣形成は、行動学では「行動が強化される」という表現を使いますが、強化される条件として重要なのは「好子」、簡単にいえば行動後に起こる良い変化です。この好子の出現が十分でなければ、行動が強化される根拠がありません。逆に、行動を減らす要因のことを「嫌子」といいますが、嫌子が出現すると行動は弱化され、消滅していきます。

事実、私もブログを始めて最初のころからずっと平均文字数4000字以上の記事を書き続けていますが、記事を書くたびに「ためになりました」「次も楽しみにしています」という声をいただくと、うれしくなってまた書こうという気持ちになります。だから今もこうして続けているんだと思います。

もし、書いてもなにも反響がなければ、すっかりやめてしまっていたことでしょう。

 

実際の行動においては、ブログのように変化がすぐに返ってくるというのは稀です。早起きや禁酒など、多少なりとも変化に時間がかかる習慣のほうが実際は多いでしょう。なので、続ける上では「え?まじでこれだけでいいの?」と物足りなさを感じるくらいがちょうどいいといえます。むしろ、「なんかとりあえずやった」という事実が自分を支えてくれます。自分を変えるためにやるべきことは、それくらいでむしろOKです。

 

まとめ:自分にとって「今一番身につけたい習慣」をひとつ定めて、小さく継続していこう

ビジネス本を読むと、自分にとって身につけたい習慣がたくさんかかれていますよね。本を読むだけでは何も変わりませんが、行動することに自分の血肉になっていきます。

その時には、ぜひ習慣化のポイントを思い出してください。

  • あれもこれもではなく、スイッチとなる一つの習慣に絞る。
  • 最初は頑張りすぎず、成果よりも定着させることをテーマにする。

この2つのポイントを守れば、誰しもスムーズに習慣を形成して成長していけます。

楽しく自分を変えていきましょう!