ココカラゲンキ!

20代営業ウーマン。仕事スキル、生産性向上、営業・コミュニケーションのコツ、仕事観など役に立つ情報をお届けします。

ココカラゲンキ!

【画像で解説】5ヶ月経ったのでゼロ秒思考メモのフォルダを整理してみた

こんにちは。kaakikoです。

 

「ゼロ秒思考メモ」(赤羽雄二著)を読んで、さっそくメモを書き始めた人もたくさんいらっしゃるかと思います。

 

kaakikoは2018年4月から始めて、5ヶ月経過した現在は以下のようなフォルダ分けになりました。ちなみに、これ以外にも「家族マネジメント」「ファスティング」のフォルダもあります。厚みのあるフォルダもあれば、薄いままもあります。

f:id:kaakiko:20180904091642j:plain

(左上から)「タスク、他整理系」「その他」「サービス開発」「聞いた話」「営業」「ブログ」「自己成長」「ふり返り」「自分の感情」


書き終わったゼロ秒思考メモは、毎日フォルダの中に投げ込んで整理をするのですが、それを繰り返しているうちに「これ、どっちに入れればいいの??」と困ることが出てきます。

フォルダを作った当初は適切に思えたフォルダ名も、だんだんメモが溜まっていくうちに全体最適が図れなくなってくることに気づきます。

 

かくいう私も、下記の「昨日の会議で恥をかいた」というゼロ秒思考メモを、「ふり返り」と「自分の感情」のどちらに入れるべきか悩んでしまいました。

f:id:kaakiko:20180904091646j:plain

この例のように、フォルダの分類に迷うメモがちょいちょい出るようになったのですが、これを放置しているとだんだん分類が億劫になります。そして、分類しなくなると大量のメモが無造作にたまっていくので、メモ書きのモチベーションも下がります。

 

ということで、今回はフォルダを整理してみました。

やってみたら、頭がすっきり整理されて超快適です。たとえて言うなら、年末の大掃除をやりきった感じに近いです。

 

公式の本ではあまり具体的に記述されていないので、以下フォルダ整理の手順を画像付きで解説していきます。

ゼロ秒思考メモを継続するうえで意外に盲点になりがちなのがフォルダ名なので、メモは書いているけど継続できてないなあ・・と悩む方はぜひご覧ください。

 

 

Step1:何も見ずに新しいフォルダ名をさっとメモ書きする

まずは空(そら)で、ささっとフォルダ名を書き出します。

何も見ずにというところがポイントで、そうすると今の自分の関心事項を改めて認識することができます。

f:id:kaakiko:20180904083600j:plain

私の場合は、

  • 営業系
  • サービス開発系
  • 講義(プレゼン)系
  • 社内コミュニケーション系
  • プライベート系(ブログ、家族含む)
  • 聴いた話(講演会)
  • その他
  • 読書記録

の8つのフォルダ名が出てきました。

ちなみに、「その他」フォルダは赤羽さんも述べていますが、けっこう役立ちます。

何に分類したらいいか分からないものは、とりあえずここに入れておくと分類がすぐに終わりますし、数ヶ月経ってフォルダを再整理するときのヒントにもなります。

 

Step2:実際のフォルダを見返しながら、フォルダ名を加筆修正する

次は、このフォルダでよいかどうか、実際にフォルダの中身を見て確認します。

私の場合は、ブログ関連のメモを「プライベート」フォルダに統合しようとしていたのですが、フォルダの中身を見ると「記事の書き方」「どうすればもっと速くかけるか」「記事の下書き」「記事のタイトル・見出し」などと、かなり細かくメモを書いていました。

今後もブログについてはかなりの枚数を書くため、やはり独立したフォルダのまま据え置くことにしました。

 

また、よく見たら「タスク整理」フォルダもあったため、その中身も見ていくと、「今日は何をすべきか」「今週のやるべきことは」など、独立性が高くて今後も書くであろうメモばかりだったので、このフォルダもこのまま残していきます。

 

ということで、新しいフォルダ名は以下に決定しました。

f:id:kaakiko:20180904091601j:plain

修正したフォルダ名たち

 

Step3:統合するファイルを一か所に集めてラベルを変える

統合するフォルダは一つに集めて、フォルダ名シールを貼り替えます。

私の場合は、「ふり返り」「自己成長」「自分の感情」がダブっていたので、統合させて新たに「プライベート①」「プライベート②」のフォルダにしました。

 

f:id:kaakiko:20180904091555j:plain

 

以下のような、「家族マネジメント」「ファスティング」フォルダも、当時からほとんどメモが増えていないものも、「プライベート」フォルダにまとめることにしました。

 

f:id:kaakiko:20180904091613j:plain

 

その結果、新しいフォルダはこうなりました。

f:id:kaakiko:20180904091606j:plain

統合し、新しいラベルを付けたフォルダ。この中身はおそらくあと1回見返すだけで、その後は永久にお蔵入りになるだろう。

 

なお、各フォルダ内を日付順に再整理することはしていません。

非常に面倒ですし、そもそもアーカイブをじっくり振り返ることにあまり意味はないからです。その都度ゼロ秒思考メモに書き出すという手順の方が100倍重要です。

 

ちなみに、自分の愚痴や怒り、もやもやなど強い感情を書き出すメモは、フォルダとして独立させない方が賢明です。

なぜならば、最初は単に感情をぶちまけるだけのメモも、だんだん「どうすればいいのか?」という問題解決系の内容に移っていくので、分類のときに他のフォルダと迷うことが起きるからです。

であれば、「営業系」「社内コミュニケーション系」などとシーン別にフォルダを作り、感情をぶちまけるメモもシーン別に分類したほうがすっきりします。

 

Step4:まだメモがいっぱいになっていないフォルダ名も整えて完成!

毎晩使うフォルダは、ゼロ秒思考メモに書き出した通りに整えます。これで完成です。

f:id:kaakiko:20180904091609j:plain

毎晩メモを投げ込むときは、このフォルダを使う。必要であれば連番をつける

 

 おまけ:フォルダ名のラベルシールはカバーアップテープを使ってるよ!

フォルダ名を貼る時は、このカバーアップテープが使いやすくてお勧めです。

以前は白のビニールテープで代用していましたが、いちいちはさみが必要なので面倒でした。こちらは貼りやすくてはがれやすいですし、値段も安いので重宝しています。

 

★クリックするとAmazonサイトに飛べます↓↓

ポスト・イット カバーアップテープ お徳用 カッターつき 25.4mm×17.7m 658N

ポスト・イット カバーアップテープ お徳用 カッターつき 25.4mm×17.7m 658N

 

 

まとめ

ゼロ秒思考メモにおいては、フォルダ分けも重要なポイントです。

今の自分の関心事項をモレもダブリもなく分類し、フォルダ名に正しく反映させたときの爽快感はたまりません。

あまり難しいものではないし、時間も10分前後しかかからないので、ぜひ皆さんも定期的にフォルダ名を見直してみてください。

「メンタル」のゼロ秒思考メモを5ヶ月分見返した感想を正直に告白する

こんにちは。kaakikoです。

 

 

赤羽さんの「ゼロ秒思考メモ」に感銘を受けて、さっそくメモを書いた人も大勢いると思います。

ゼロ秒思考メモを書いたら、その日のうちに関連フォルダに投げ込んで分類し、3か月ごとに見返すことが重要です。

 ただし、自分の成長過程を確認するためにも、3か月に1度さっと見るとよい。(略)毎日10ページ、3か月書くと、900ページ、それを一覧するとものすごい達成感がある。

出典:ゼロ秒思考(赤羽雄二著)

 kaakikoは2018年4月からゼロ秒思考メモを再開し、この記事を書いている現時点で5ヶ月経過しているので、節目として「メンタル」(日々生活している中で感じた感情や、愚痴について吐き出しているメモ)のフォルダ内を見返してみました。

 

5ヶ月前からさかのぼって振り返っていくと、良くも悪くもいろいろな意味で気づきを得られます。

 

そこで今回は、「メンタル」フォルダ内の過去メモを見て気づいたことを、正直に紹介していきます。

ゼロ秒思考メモがなかなか継続できていない方は、僭越ながら参考にしていただければと思います。

 

どんな文脈で書いたゼロ秒思考メモか覚えていない

f:id:kaakiko:20180903195520j:plain


読み返して最初に感じたのは、「なぜこのメモを書こうと思ったのか」をあまり覚えていないことです。

 

たとえば、2018年4月12日に書いた以下のメモは、

ちょっとキツく言い過ぎたかな?

-ラインだとどうしてもキツくなってしまうのは分かる

-でも正直顔を突き合わせて話をしたくないと思う

-そうすると、話す機会を失ってしまう

-なので、ラインで話をせざるをえないと思ってしまう

 という内容ですが、いったいだれに対してどんなラインをしたのか全く思い出せません。。。むしろ、メモの内容をどこか他人ごとのように感じてしまうくらいでした。

しかし、メモの枚数は他のフォルダに比べて圧倒的に多いので、自分はこんなに悩んでいたんだと驚いたことが率直な感想です。

 

メモで見えてきた、気持ちをゆるがす2大要因

メモの内容をざっくり分類すると、大きく2種類に分けられました。

・嫉妬

・文句

嫉妬は、おもに職場の優秀な同僚に対して向けられたものです。

営業数字を争っている同僚に対して嫉妬したり、上司や先輩にかわいがられている優秀な後輩を見て、なんとも落ち着かない気持ちになっていたようです。

 

文句は、人間関係があまり良くない特定の人に対して向けられています。相手に対して、逐一「○○のこういう言動が理解が出来ない」とゼロ秒思考メモでボヤいていました。

 

深堀りメモと多面的なメモをあまりやっていない

心がざわついたことをそのまま書けているのはいいと思いますが、ただ書きなぐるだけで深堀りメモと多面的メモを書いておらず、あまり問題解決につながっていないという印象を受けました。

メモによっては、1ページに書いた4~6行それぞれをタイトルとして、さらに4~6ページのメモを書くと考えが非常に深まり、整理される。内容が一段も二段も濃くなって、いっそうすっきりする。

(略)

深堀りに加え、1つの重要なテーマに対しては、1ページだけではなくいろいろな角度から多くのページを書くと、視野が大きく広がるのでお勧めしている。

頭がよりよく整理され、感情的な内容もかなり冷静になって判断できるようになる。

 

次にメモを書くときは、意図的に多角的かつ深堀りメモを書くように意識していきたいと思います。

 

先延ばしをやめると、気持ちが明るくなる

 ネガティブな感情は今でも、仕事でミスをしたり成績が落ち込んだりして余裕がなくなると生じてきます。しかし、メモに書くほど強く感じることもだんだんなくなってきたように思います。

 

なぜネガティブ感情が減ってきたかというと、おそらくタスクをすぐやるようにしたからと思っています。

 

以下は、ゼロ秒思考メモの内容をツイートしたものです。

 

8月ごろから、メモは書かなくても、仕事するときにゼロ秒思考メモの要領(質問に対して即座に答えを言語化する)で着手するようにしています。

その結果、以前であれば「あーあれまだやってないわ」と倦怠感に陥って、結局やらされ感満載で行動していたことも、自分から率先してとんでもなく前倒しでアウトプットにするだけで楽しくなることを感じています。

 

 まとめ:軌跡をたどることで達成感を得られる

日々ゼロ秒思考メモを書くだけではなく、自分の描いてきた軌跡を見返すことで、自分に足りないものや進歩など、非常に大きな気付きを得られるようになります。

また、メモを描いた文脈は忘れても、メモの存在自体が「自分はこれだけの思考を蓄積してきたんだ」と達成感を与えてくれます。その達成感が「次も頑張ろう」というエネルギーにつながっていきます。

 

ぜひ、ゼロ秒思考メモをコツコツ楽しく継続していきましょう!

 

【実例で解説】ゼロ秒思考メモを使って仕事の失敗から立ち直ろう

f:id:kaakiko:20180902013205j:plain

こんにちは。kaakikoです。

 

仕事をすると、失敗して問題が起きることはよくありますよね。

とくに、他人が見ている前で失敗すると、

「恥ずかしくて、もう思い出したくない!」「いっそのこと消えてしまいたい!」

と自己嫌悪感を感じて、心のどこかでずっとその失敗を引きずってしまうこともあるのではないでしょうか。

 

そこで役立つのが「ゼロ秒思考メモ」です。

頭を整理してもやもやを晴らすためには、「頭の中にあることを高速で書きだす(吐き出す)こと」が最も簡単かつ効果的です。

具体的には、1分間で、A4用紙にガーッと思いつくまま書きだす=ゼロ秒思考メモです。

 

私たちが何かを考えるとき、頭の中だけで沈思黙考することはできません。

考えを前に進めるためには、今自分が何を考えているのかを可視化することが一番重要です。可視化することで、自分でもびっくりするほど状況を客観視できるので、問題の本質を見極めたり新たな発想が思い浮かぶようになります。

 失敗したときに即座に心のもやもやを晴らし、解決策を見出すうえで、ゼロ秒思考メモは非常に有効です。

下手に数十万円払ってカウンセリングやコーチングを受けるよりも手軽なうえ、日常で生じるたいていの問題はすぐ解決できるようになるので、一生涯の武器になると個人的には感じています。

 

そこで今回は、実際のゼロ秒思考メモを使って、仕事で失敗したときに立ち直るためのメモ使用例をご紹介していきたいと思います。

これからゼロ秒思考メモを実践しようという方、ゼロ秒思考メモがなかなか継続できない方にとって、大きな気づきになれば幸いです。

 

 

失敗事例:仕事のプレゼンテーションで失敗してしまいました

私は都内某企業で講師をしているのですが、今回自分が担当した講義でのプレゼンテーション(参加者40名)が普段と比べてあまり盛り上がらず、内心ショックを受けてしまったことがあります。

 

講義後30分くらいずっともやもやしていたのですが、ふとゼロ秒思考メモを思い出して、A4用紙に1分ずつ思いつくままに書き出してみました。

 全部で7枚、所要時間は7分+αでした。①→②→③という順番で書いています。

 

f:id:kaakiko:20180901174033j:plain

①:現状認識のメモ ②:問題分析のメモ ③:解決策のメモ

以下、順番に見ていきます。 

 

①現状を認識するゼロ秒思考メモ

まずは、今自分が何にもやもやしているのかを正確に把握するメモを書きました。

f:id:kaakiko:20180902003446j:plain

 

ゼロ秒思考メモの題名:

・今日の○○の講義がうまくいかなかった

・何にもやもやしているのか?

・一番懸念していることは?

 

特に3番目の「一番懸念していることは?」のメモを書いたら、自分が最も恐れていることを可視化することができました。

・他の講師(××さん ※実際は実名が入っています)と自分を比較されること

・「あの人の説明下手だよね、講師なのに」と思われること

・もし受講生を迷わせていたらどうしようと思った

・△△さんががっかりしていたらどうしよう、せっかく期待をもって来てくれていたのに

・■■さん私のことを信頼しているのに、気持ちが離れたらどうしよう

改めてみると、

 相手の評価をものすごく気にしていますね(^^;)自意識過剰感が半端ない。笑

 

このメモを書き終わったときの心境をたとえていうなら、「引っ越しで運ぶべき全荷物のリストを作った」という感じでしょうか。

問題は片づけていませんが、考えるべきことを限定しました。そうすると、不思議と心がすこーしだけ落ち着いてきました。

 

②問題のありかを分析するゼロ秒思考メモ

次は、問題の本質を見極めるための分析をしていきます。

f:id:kaakiko:20180901172327j:plain

 

ゼロ秒思考メモの題名:

・どういうときにあせるのか?

・プレゼンがスムーズにいっているときはどんなとき?

・プレゼンがうまくいくときといかないときの差は?

 

この3枚のメモから見えてきたことは、

・うまくいくときは、直前まで余裕を持っていること。バタバタしていないこと。

・自分の中でどうしても伝えたい!というパッションがその都度不十分だと、慣れているプレゼンでも口が回らない。

 といった学びでした。

 

以前は、何か失敗したり問題が起きたりしたら、まずはgoogle検索して答えを探すことが多かったのですが、今はゼロ秒思考メモを書きながら自分と対話するようにしています。そうすると、今の自分にとって納得感の高い糸口が見つかることが増えてきました。

 

③解決策を考えだすゼロ秒思考メモ

最後は、次につながるように解決策を明文化していきます。

f:id:kaakiko:20180901172316j:plain

 

ゼロ秒思考メモの題名:

・今度の講義でうまくプレゼンするためには?

答え:

 ・鉄板ネタだけでなく、最新のネタもはさんでいく

・自分が教えているネタを日々意識して実行する

・そうすれば、生きた実践事例を手に入れられる

 

ここで出てきた答えは、これまで見たこともない斬新な答えではなく、むしろ「そりゃそうだよね」と思えるものばかりです。たぶん、google検索すれば似たような情報が手に入るかもしれません。

しかし、自分の頭と手を使って生み出した答えだと、不思議と納得感が高いように思えます。

 

しかも、その境地にいたるまでの時間はたったの7分。その前の30分を返してほしいと思ってしまうくらいのスピードです。

 

まとめ:失敗から立ち直るには、「自分の手を動かす」

ゼロ秒思考メモをしていてよく思うのですが、私たちが何か仕事で失敗してそこから立ち直るときは、解決策自体が斬新かどうかよりも、「そのプロセスにおいて、いかに自分自身で能動的に考えたのか」がより重要のように思います。買ってきた料理も美味しいですが、自分で試行錯誤しながら作った料理はもっと美味しいのと同じ理屈ですね。

 

そのためには、自分の手を積極的に動かしてメモを書くことがポイントです。

皆さんも、ぜひ仕事で失敗したときはゼロ秒思考を書いてみてくださいね!

仕事で得をする人が押さえている大原則

f:id:kaakiko:20180831115144j:plain

こんにちは。kaakikoです。

 

仕事をしていて、なかなか努力が報われないと感じることはありませんか。

誰だって、どうせ仕事をするのであれば人から感謝されたりやりがいを感じて仕事したいと思います。

 

今回は、仕事の場面において人から評価されたり感謝されるための大原則を紹介していきます。

 

 

仕事の大原則は「出せば入る」の法則

ビジネスでは、積極的に周囲に与える人が、最も人から与えられます。

周囲に与えるとは、物理的な金銭という意味ではなく、活気や気づきを与えたり、積極的に問題解決の手助けをするという意味です。そういう人が一番得をします。

 

先日、弊社代表を交えて、営業部10名とシステム開発部4名の合同懇親会を開いたことがあります。弊社では営業部とシステム開発部が共同で大きなプロジェクトを行っていて、その懇親会では開発部のモチベーションを上げてプロジェクトの進行を早めることが目的になっていました。

1つの長テーブルの上にフライドチキンやピザを拡げながら各々雑談をしていましたが、人それぞれ振舞いが異なっていました。開発部と積極的に絡んでいる営業部員もいれば、営業部員の内輪だけで盛り上がっている人たちもいました。

その場に同席していた社長は社員をよく観察していて、積極的にエンジニアに絡んで盛り上げている営業社員を、「趣旨を理解していて優秀だ」と非常に高く評価していました。

 

また、営業現場でも、理屈で買う理由を説得するよりも、笑い合って楽しい関係を構築する社員の方が成約率が高いです。

 

インターネットの世界でも、優良情報を惜しみなく大量に無料で公開する人のところには、間違いなくファンが集まっています。

 

このように、自分たちが楽しい思いをするのではなく、相手を楽しませようとする人はビジネスにおいて非常に重宝されます。

 

もちろん、当然ながらむやみやたらになんでも与えればいい、というわけではありません。

例えば研究開発の世界では、自分のアイディアや研究内容をむやみに公開すれば、あっという間に競合に横取りされていきます。

また、深く考えずに人に金品を贈呈していたら、いつの間にか詐欺に遭っていたということもあるでしょう。

 

しかし、自分の仕事人生の軸足を「人に与える」ほうにするのか、それとも「もらう側に立とうとする」のかによって、長い目で見ると人生の豊かさは180度変わるでしょう。その大きさは、もはや勝負になりません。

 

仕事で大きく得をする人は、周囲に積極的に与える人です。

「出せば入る」が仕事の大原則です。

 

自分のメンツに執着心を持たない

人に与える人になるために、コントロールしなければいけないのが「自分のメンツ」です。特に、相手を喜ばせようとする人は、まず「自分は負けてもいい」と思えるようになる必要があります

 

 

普段親しい相手だったり感情的に好ましく感じている人であれば、言われずとも積極的に与えようとするでしょう。

 

問題は、親しくない相手に対してどうするかです。

そのような相手だと、喜ばせてもすぐに直接的な評価にはつながらないどころか、自分が損しているような気持ちになることもあります。

 

例えば、嫌いな上司の自慢話を聴いているときや、言い合いになった同僚に自分から謝るときなどは、自分が一方的に譲歩して相手を立ててあげているという意識を持つ人も少なくありません。「なんでここまでしなきゃいけないの?」と不満や苛立ちを感じる人もいるでしょう。

 

このように、人に利益や価値を与えようとすると、必ず「自分は相手から何もしてもらっていないのに、自分はたくさん与えている」という状況に直面します。

だからこそ、「負けるが勝ち」と思えるようになる必要があります。

 

まとめ:仕事で成功するための大原則を常に意識する

仕事をしていたら、誰だって報われたいですし、人から感謝されたりやりがいを感じたいと思います。貪欲に自分の評価を追い求めようとするほど、すぐに返ってこなかったり負けたような気持ちになっても、積極的に人に与えていきましょう。

5年10年後の将来は、必ず後悔のない人生を歩んでいることでしょう。

これでもう話し方に迷わない!会議で分かりやすく発言するための型

f:id:kaakiko:20180830234749j:plain

こんにちは。kaakikoです。

 

仕事をしていると、会議に参加する機会も多いと思います。

しかし、自分の発言に対して「何を言いたいのかよく分からない」と指摘されたり、発言しているうちに、自分の中で結論を見失ってパニックになったりと、会議の場は何かと「難しい」と言われることが多い状況です。

 

さて、そこで今回は、会議で分かりやすく発言するための型をご紹介します。

スポーツの世界では、無駄がなくて美しい動作ほど、基本の型に忠実です。

同じように会議での発言も、話し方の型を押さえれば無駄なくスッキリとまとまります。

 

 

①発言する合図を出す 

話を始めるときは、いきなり話すのではなく、まず出席者全員の注意を引くことを念頭に置きましょう。

 

なぜかというと、会議では出席者全員が常に自分に注意を払っているわけではないからです。

例えば、黙って1人で考え込んでいたり、一部の出席者同士が対話していたりすることもあります。そのときに、急に横から質問されたり意見を言われても、すぐには反応できないことの方が多いです。

そのように「聴く準備」が出来ていないところで発言しても、かえって相手の混乱を招いてしまい、「え?今なんて言った?」と聞き返されることになります。

 

そのため、話を始めるときは、唐突に話し出すのではなく、まず出席者全員の注意を引くことから始めましょう。

 

 表現例:「(手を挙げて)すみません、ちょっといいですか」

 

②発言したいテーマ(件)を述べる

他の参加者を混乱させないよう、どんなテーマ(件)についての意見なのかを最初に明確に述べるようにしましょう。

 

なぜなら、会議では複数の話題が同時並行で動いているからです。

たとえば、Aさんの主張、Bさんの提案、Cさんの反対意見、、、といったように、1つの会議の場で様々な話題が飛び交っています。

その際、どの話について今から発言しようとしているのかを明確にすると、相手を混乱させずに済むので、「何が言いたいの?」と苛立たせることもありません。

 

 表現例:「今の〇〇さんの発言について」

 

③発言する目的を述べる

発言のテーマを明示したら、次は目的を述べましょう。

会議における発言の目的は、

  • 「質問して確認したい」
  • 「意見を言いたい」(賛成、反対など)
  • 「提案をしたい」

の大きく3点に分類できます。

 

会議はそもそも何かの目的を達成するために開かれている場ですので、当然発言にも目的が問われます。目的が不明瞭だと、それだけで聴き手は非常に苦痛に感じます。

 

例えば、パソコンでwebページを開くときに、ページが表示されるまで10秒間待たされたらどうでしょうか。目的のページがなかなか現れないと、ほんの10秒でも長く感じて少し苛立ちませんか。

同じように、会議では聴き手からすれば、たった数秒でも「知りたい内容を把握できないまま、ただ聴いている」ことが大変苦痛に感じます。

 

そのため、会議で発言するときは、いきなり内容から始めずに、まずテーマと目的を明示しましょう。

 

 表現例:「1つ提案したいのですが」「質問があるのですが」「確認したいのですが」

 

 

④結論を述べる

背景から述べるのではなく、端的に結論から伝えましょう。

その理由は③と同じように、結論がないと相手を待たせてしまうからです。

 

 

その時は、反論を恐れないでください。むしろ、反論されてもいいんです。

世の中に完璧な論理を組み立てられる人はいません。首相や大統領の発言ですらも、野党や外国からみればツッコミどころ満載です。

むしろ、発言することによって相手の思考に刺激を与えたり、議論を前に進ませようという気持ちをもって発言するほうが100倍価値があります。

 

会議で発言するときは、余計な情報を付け加えず堂々と結論から述べましょう。

 表現例:「結論から言うと、〇〇です」

 

⑤理由(具体例)を述べる

結論に至った理由や、結論を具体的にイメージしてもらうための具体例を述べましょう。

その時のポイントは、「なぜかと言うと」「例えば」という接続詞をつけることです。その接続詞を先につけて聴き手に「今から何を話すか」を宣言すると、話が横道にそれずに済みます。

 

 表現例:「なぜかと言うと(と言いますと)、〇〇だからです」「例えば、〇〇という例があります」

 

⑥再度結論を述べる 

参加者の印象に残すために、もう一度主張を述べて話を締めくくりましょう。

この点は意外に忘れがちなので、注意してください。

⑥は、営業でいうところの「お客様にクロージングをかける」行為と同じです。聴き手に対して「私はこう思っているけど、あなたはどうですか」と判断を迫っているわけです。それに対して聴き手が「イエス・ノー」とスタンスを決めることで、話が前に進んでいきます。また、議論の方向性も決まります。

 

会議は、何かを解決したり何かを決めるためのコミュニケーションであって、決して雑談ではありません。目的達成のために話をしているので、自分発言によって相手にスタンスを決めさせることが重要です。

 

そのためにも、発言の最後は必ずもう一度結論でまとめましょう。

 

 表現例:「なので、〇〇がいいと思います」

 

まとめ:会議で分かりやすく発言する流れ

会議で分かりやすく発言するためには、小難しくひねらず、型に沿って情報を並べればそれで充分です。

型に沿った話し方が最も無駄なくシンプルで、生産性が高いのです。

具体的には、

  1. 発言する合図を出す
  2. 発言のテーマを述べる
  3. 発言の目的を述べる
  4. 結論から端的に述べる
  5. 理由(または具体例)を述べる
  6. もう一度結論でまとめて、相手に意思判断を迫る

ぜひ、会議の中で上記の型に沿って発言してみてください。

それだけで「分かりやすい!」と周囲からの評価が180度変わっていくことでしょう!

正しく努力してる?楽に成長するために知っておきたい2つの人間の習性

こんにちは。kaakikoです。

 

 

成長するために何かに新しく挑戦しようと思っても、「自分には無理かも」としり込みしてしまうことってありますよね。あるいは、なかなかモチベーションが続かなかったり、行動しても何も変わらずやっぱり私には向いてない・・・とプレッシャーを感じて、諦めてしまう人もいるでしょう。

 

成長するためには、歯をくいしばってがむしゃらに努力するのではなく、正しく努力をすることが重要です。

正しい努力とは、「人間の習性に沿った行動」です。地球の引力に逆らって坂道を登るよりも引力に沿って坂道を下るほうが楽なのと同じように、人間の習性に沿うと楽に行動を変えることができます。

逆に、人間の習性に逆らった方法で成長しようとしても、無理を重ねることになるので、結局あまり大きな変化は望めません。

 

どうせ成長するのであれば、楽に成長していきたいですよね。

そこで今回は、なるべく楽に自分を成長させるために、私たちが認識すべき「人間の習性」について、2つお伝えしていきます。

 

 

習性1:人は過去から未来を発想する動物である

自分の未来を考えるときに、「こうなれたらいいなあ」と想像する人は多いかと思います。

しかし、そのときに注意すべきことがあります。

それは、私たち人間の脳は、過去の延長線上で未来を発想する習性があるということです。よほど意識しなければ、過去を超える未来は想像できないし、仮に想像したとしても実際に行動に移す前に、簡単に「無理」だと決めつけてしまうのです。

 

たとえば、

「過去プレゼンテーションで失敗したから、次のプレゼンでも失敗するかもしれない」

「先月は営業成績が振るわなかったので、今月の商談もあまりうまくいかないかも」

「この市場は過去数年間売上が落ちているから、今後も大きな成長は見込めないだろう」

などです。

  

この習性の正体は、私たちの脳がもつ学習機能です。

 

行動分析学では、私たちの行動は、その行動の結果得られる結果(快・不快)によって行動が強化(反復)されたり、弱化(回避)されると言われます。

嫌な経験をすると、その経験が脅威であることを学習します。そして、もう二度と同じ恥ずかしい目に遭いたくないから、次にその経験を避けるようになります。

逆も同じで、楽しい経験をすると、その経験が快であることを脳が学習します。そして、良いもう一度同じ快感を味わいたいと考えて、次もその経験を得たいと考えます。

 

この学習機能のおかげで、私たち人類は外敵から身を守り、火を使うことを覚え、農耕技術や工業を発展させてきました。

 

しかし、その学習機能にはデメリットもあります。

自分に対するセルフイメージも、全て過去に対する認識から作られています。したがって、過去の延長線上に沿った自己認識に説得力を感じてしまい、逆にそこから外れた認識を合理的だと思えないのです。

私たち人間が「合理的に感じる」ことって、意外に不合理で偏見に満ちているんですよね。

 

たとえば、

「私は過去人前で自分の意見を言って笑われた」人は、「自分は口下手だ」と認識し、「自分は話が上手だ」とは思いません。

「過去に人づきあいの場で頻繁に気疲れした経験がある」人は、「自分は人づきあいが下手で、面白くない人間だ」と認識し、「自分は人づきあいが得意で好きな人間だ」と思うこともありません。

 

このような自己に対するネガティブな認識は、冷静に考えると客観的な事実ではない、ということは明白です。

しかし、本人からすれば揺るぎない真実に見えるのです。

 

なぜならば、自分の過去の延長線上から生まれた結論なので、イメージがしやすく非常に筋が通っているように感じるのです。

 逆に、過去に経験したことがないと、イメージが湧かないため納得感をもてません。

これがいわゆる、「頭では分かっているけど、なかなか気持ちが乗らない」という現象です。

 

したがって、成長したいなら、「過去の延長線で考える」発想を一度捨てて、ゼロベースで未来を描くという頭の使い方が必要になります。

よく「行動を変えれば未来が変わる」といいますが、「行動の先に訪れる未来」を想像する脳みそが過去に引っ張られているままでは、行動したところで過去の自分を凌駕することはなかなか難しいでしょう。

 

習性2:人間は、自分にとって「当たり前」だと思う基準に落ち着く

 目の前の仕事を一生懸命頑張ることは社会人として当然ですが、成長という観点でいうと、それだけでは片手落ちです。

単に行動するだけでなく、「自分にとって当たり前と感じる基準をどこに置くか」を決めることが重要です。

なぜならば、私たちは「当たり前だと思うレベルで安定しようとする」動物だからです。

 

私たち人間が置かれる環境は、大きく「ラーニングゾーン」「コンフォートゾーン」「コンフォートゾーン」という3種類に分類できます。

これは、元GEリーダーシップセンターのディレクターで、ミシガン大学ビジネススクール教授のノエル・M・ティシーが提唱した、人材育成・能力開発に関するコンセプトです。

f:id:kaakiko:20180830013636p:plain

出典:心理カウンセリング空(https://counselling-sora.com/archives/2659
  • コンフォートゾーンとは、ストレスが小さくて心が安定している環境のことです。たとえば、営業マンの例でいえば、前期の通期成約率が30%だった場合に「自分は成約率30%くらいの営業マンだ」と認識するなどです。このとき、無理に思いこもうとしておらずごくごく自然に発想しているため、心理的葛藤がゼロの状態です。
  • ストレスゾーンは、ストレスがかかっていて心が少し不安定になっている状態です。成約率30%だった営業マンが40%を目指して今よりもちょっと上を見るような状況だと、「なりたいけど出来るかな」と葛藤が生じています。少し苦しくなります。
  • パニックゾーンは、過度なストレスがかかっている状態です。今の自分の技量をはるかに超える仕事をやらされて、1人で空回っているときなどが当てはまります。こうなると、能力が発揮できないばかりかメンタルが崩壊する危険性が高まります。

 

「当たり前」だと感じる基準がすなわち「コンフォートゾーン」です。

 

この3種類の環境は、一般的に「自分を変えるときは、自分のコンフォートゾーンを抜けてラーニングゾーンに挑戦しましょう」という文脈で語られることが多いのですが、

別の見方をすると、コンフォートゾーンに入っていて「当たり前」だと認識している行動は、抵抗も葛藤もなくごく自然に繰り返されるとも言えます。

ちょうど、地球でいうところの引力に相当するようなもので、非常にパワーが大きい。

 したがって、ひとたびコンフォートゾーンから出ると、違和感を感じて元に戻ろうとする習性が働きます

 

たとえば私の場合であれば、「仕事上の報告・連絡・相談は、どんな些細なことでもきっちりやって相手を戸惑わせないようにする」ことを自分のコンフォートゾーン、すなわち「当たり前」の基準においています。

そうすると、他人との小さな連携をごく自然にとれるようになります。

 

休日に出社して一時的に留守番電話を解除するようなときも、他部署の人がいれば、迷惑をかけないように先に口頭で声かけしておこうという発想が思い浮かびます。「どうせ一瞬だから大丈夫だろう」と、何も言わずに勝手に解除することはしません。

なぜならば、相手が知らないところで勝手に解除することは、私にとって非常に違和感に感じるからです。

 

したがって、自分にとってどのレベルをコンフォートゾーンにしたいのかを決めておくことが、成長して自分の未来を創るうえで非常に重要です。

ひとたび脳がコンフォートゾーンだと認識すれば、その行動は苦もなく繰り返されて、簡単に揺らぐことはありません。

その結果、確実になりたい自分に変わることができるのです。

 

まとめ:成長するために知っておきたい人間の習性

成長してなりたい自分になるためには、ただがむしゃらに行動したり、他人の猿まねをするだけでは全く意味がありません。

 

最初にすべきことは、「人間の習性について正しい認識を持つ」ことです。

 

具体的には、

  • 人間は過去の延長線で未来を考えるため、意図的にゼロベースで未来を描く
  • 自分にとっての「当たり前」の基準を決める

ことを実行していきましょう。

 

頭の中が変わることでずいぶんモノの見方が変わりますし、見方が変われば行動も自然と自然と変わっていくことでしょう。

 

参考図書:

「もやもやをなくし、頭を整理する」技術は悩める社会人に超お勧めだった

f:id:kaakiko:20180829014843j:plain

こんにちは。kaakikoです。

 

 

「なんだかいつももやもやする」と感じたことはありませんか。

もやもやしていると、頭の回転速度がぐっと落ちるような感覚がありますよね。

会社で上司に言いたいことが言えずに不満をためこんでいたり、自分の将来に漠然とした不安を抱えていたりと、社会人は何かと悩み事が尽きないものです。

 

そこで、今回は8/28実施の「もやもやをなくし、頭を整理する」(赤羽雄二氏@ダイヤモンド社)のセミナーで学んだ内容を共有していきたいと思います。

 

1日セミナーでは大きく変わらない、と考えている方も多いと思いますが、赤羽さんのセミナーは解説時間が15分ほどしかありません。その4倍の時間は、実際に手を動かして頭を整理することに使われます。

また、質疑応答を通じて赤羽さんの回答のクセやスピード感といった、本だけでは得られない技術を盗むこともできます。なので、個人的には非常にコスパが高いと感じています。

 

では、セミナーで学んだ内容をkaakikoの視点で紹介していきたいと思います。

 

 

もやもやする原因は大きく4つ

赤羽さんいわく、もやもやを感じるときの原因は大きく4種類に分類されるといいます。

f:id:kaakiko:20180829001740j:plain

出典:セミナー資料より

まず仕事への不安、次に将来への不安、自分の気持ちへの不安、そして最後が人間関係への不安です。

 

このうち、仕事・将来・人間関係は「外部要因」なので、自分一人の力だけではどうにもできないという側面があります。しかしその反面、自分のとらえ方次第で180度変わるものでもあります。実際、自分の気持ちが前向きなときは、仕事や将来などに対して不満を抱くことはあまりありません。

 

したがって、最初にテコ入れすべきなのは「自分の気持ちへの不安」です。

自分の頭を整理することで、自分の気持ちへの不安を解消していきましょう。

 

もやもやを晴らす世界一シンプルな解決策

頭を整理してもやもやを晴らすためには、「頭の中にあることを高速で書きだす(吐き出す)こと」が最も簡単かつ効果的です。

具体的には、1分間で、A4用紙にガーッと思いつくまま書きだす=ゼロ秒思考メモです。

 

私たちが何かを考えるとき、頭の中だけで沈思黙考することはできません。

考えを前に進めるためには、今自分が何を考えているのかを可視化することが一番重要です。可視化することで、自分でもびっくりするほど状況を客観視できるので、問題の本質を見極めたり新たな発想が思い浮かぶようになります。

 

実際、私も今日のセミナーの前半では、仕事上でもやもやしていることが1つありました。先日契約が成立した商談が白紙になるかもしれないという不安を考えていて、最初の解説時間中は少し上の空でした(赤羽さんすみません汗)

 しかし、以下のようなゼロ秒思考メモを3分で書いたときに、自分が本当はいったい何を恐れていたのかが分ったのです。

f:id:kaakiko:20180828235626j:plain


私は、商談が白紙になること自体を恐れていたのではなく、それによって上司をがっかりさせたり、今月の目標達成から遠のいてしまうことが悩みの正体だとわかったのです。

それに気づいてからは、すっと心が軽くなりました。仮に破談しても、いい勉強代になったと思って3倍返しすればいいじゃんと思えるようになったのです。

私が15分以上悩んでいたことは、その1/5の時間でほとんど消えてしまいました。

 

また、ゼロ秒思考メモを書くことで、ブログ記事を書くことに対しても魅力的な価値を見いだせるようになりました。

私は、ここ1ヶ月間ブログの更新頻度が落ちていて、それに伴いモチベーションも少し落ちていました。書きたいことはたくさんあるのに、ブログを書くスピードが遅く、文章をまとめることが重荷になっていました。

しかし、それも以下のようなメモ書きを3分行ったところ、「3000字のブログ記事を30分で書けるかどうかが、ゼロ秒思考の成長指標だよね」という考えにいたりました。

f:id:kaakiko:20180828235755j:plain

つまり、ブログ記事を速く書く訓練を積むことによって、単にブログを充実させるだけでなく、ゼロ秒思考を磨くことができるという新たな考えを生み出したのです。それにより、ブログ記事を書くインセンティブが戻ったので、今こうして記事を書いています(笑)。

この事例でも、1か月悩んでいたことが3分で解決できました。この1ヶ月間はなんだったんだろう。はあ。

 

このように、もやもやしたときは、A4用紙に1分間で考えを吐き出すことを強くお勧めします。非常に費用対効果が高く、お金も時間もかからないのに心が軽くなって、やる気や集中力が爆発的に上がります。

 

★関連記事:こちらも併せてお読みいただくと理解が深まります。

 

物事を切り分けて考えるクセをつける

赤羽さんの言葉で非常に印象的だったのは、「異なるものはちゃんと切り分けて考えている」ということです。

 

たとえば、受講者からの質問に対して、「今の話は、もやもやとイライラがごちゃまぜになっている。もやもやとイライラは違う。そこはちゃんと切り分けて」と返答していました。

 

また、一口に「不安」と言っても、

  1. 今すぐどうにかしたほうがいい事象
  2. 実はとるに足らない事象
  3. あとで考えればいい事象

の3種類があって、普段私たちは全部を総称して「不安」と言っているという話がありました。

その中でも、私を含め多くの人は特に②で悩んでいて、たとえて言うなら「歯が痛いだけなのに、明日死ぬんじゃないか」というくらい、どうでもいいことをかなり大袈裟にとらえているといいます。その結果、自分自身を苦しめているのです。

 

この話は確かにうなずけるのですが、個人的にはそれ以上に、「なんとなく分ったような気になる抽象的な言葉」を具体的に区別して考えているところが印象に残りました。

いわゆる「MECEに考える」という思考法ですが、本の字面を追いかけるだけではなく、こうして実際の話し方を聴くと、すっと自分の中に落とし込まれていく感じがしますね。

 

赤羽さんのセミナーにはもう10回以上行っているので、最近は講演の中身もさることながら、赤羽さんの話し方や質問への対応の仕方も密かに勉強しています。

様々な角度から勉強になるので、ゼロ秒思考に興味がある方は、ぜひ直接赤羽さんに会ってみることをお勧めします。

 

1人2役でゼロ秒思考メモを書く

ゼロ秒思考メモをさらに効果的に書くために、1人2役で書くことをおすすめします。

※これはkaakiko流の解釈であり、赤羽さんの公式見解ではありません。

 

なぜかというと、メモを書くときに他人に説明することで効果倍増になるからです。

 

頭を整理するための手段をお勧め順に分けると、以下のようになります。

他人に説明することは、他のメモ書き方法に比べて最上位の効果を発揮します。

 

◎メモ書きをしてから他人に説明する

○メモ書きを多面的・深堀りして書く

△メモ書きを1枚1枚書いて終わり

×メモを書かずに人にしゃべる(≒愚痴を言う)

 

実際、今日のセミナーでは「3分メモを書いて2分で隣の人に説明する」ことを5回行いましたが、その結果1人で書く以上に頭が整理された感じがしました。

 

しかし、説明できる相手が常に身近にいるわけではありません。

 

そこで、今日のセミナーをヒントにしたところ、「1人でメモ書きするときも、他人に説明するつもりで書いたらどうか」という発想に至りました。

平たく言うと、頭の中でツッコミ役と回答役の1人2役をやりながら、ツッコミ内容または回答をそのままメモに落とし込んでいくということです。

 

たとえば、今日のセミナーの感想をメモ書きしているときは、このように考えました。

Q.今日のセミナーで気づいたことは?

-物事を切り分けて考えること(ex.イライラとモヤモヤは違う)

(ツッコミ:それだけ?ほかには?)

-1分間で書くことはとても大切

(ツッコミ:どうして1分が大切なの?)

-時間をはからずにダラダラ書いても一生速くならない

(ツッコミ:なるほど。ほかには?)

-書いたら、人に説明する

(ツッコミ:なぜ人に説明するといいのか?)

-人に説明すると、どんどん頭が整理されていく

やってみるとわかりますが、ツッコミを細かくたくさん入れて、そのたびに即座に答えようとすることで、どんどん言葉が出てきます。ぜひお試しください。

  

まとめ:もやもやを晴らして人生を楽しもう!

もやもやが今後発生したら、すぐに取っ払うことが重要です。

他人に愚痴るのは人間関係を壊すリスクが大きいばかりか、整理にもなりません。

必要なものは、A4サイズの用紙とタイマー、そしてペンだけです。

それだけで、意外にどうでもいいことを大袈裟に考えていたことが分りますし、悩みの正体を見極めたり発想を変えて新しい価値に気づいたりすることもできます。

ぜひ、ゼロ秒思考メモをお試しあれ!