ココカラゲンキ!

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【中級編】今日から役立つ!説明上手だけが使っている3つの奥義を伝授するよ

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みなさんこんにちは。kaakikoです。

 

みなさんは、「自分は口下手だ」「説明に自信がない」と思っていませんか?

私がビジネスコミュニケーション能力のスクール講師としてお客様に接していると、「自分は話が分りにくい」「自分は口下手な性格で、今さらどうしようもない」と落ち込んだり、半ば諦めているような話をよく聴きます。

もし皆さんが共感できるなら、今回の記事は【必見】です。

 

ずばり言います。

口下手は性格やセンスでもなく、ただやり方を間違えているだけです。

料理やスポーツと同じで、正しい話し方のコツをおさえれば、誰でも分りやすい説明のし方を身につけることができます。むしろ、性格やセンスなど先天的な要素のせいにしていると、努力の機会を自ら手放すことになるので、言えば言うほど人生損します。

 

では、説明上手になるには、何を押さえて話せばよいのでしょうか?

今回は3つのポイントに絞って、中級編としてご紹介していきたいと思います。

 

 一度身につければ、会議や人前でのプレゼン、上司に対する報告連絡相談など、分りやすさが求められる様々なシーンで幅広く応用できます。

ぜひ会社に行く前にお読みいただき、今日の仕事に役立ててください。

 

※本記事は、初級編・中級編・上級編の全3シリーズにわたってお伝えする予定です。

 

 

ポイント1.全体像を描きながら話す

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1つ目は、「全体像を描きながら話す」ことです。

聴き手が 全体像をイメージできるようにする、ということですね。

具体的に、素粒子物理学博士の多田将さんの事例を取り上げて解説してみたいと思います。

 

ちなみに、みなさんは「素粒子」というものをご存知でしょうか。おそらく、大半の方にとっては初耳の言葉だと思います。

多田さんは、「素粒子とは何か?」を非常にわかりやすく解説しています。

 

素粒子とは、自然界に存在するものを分解していったときにこれ以上分割できない最も小さな粒子のことです。
自然界で最も大きなものは、宇宙です。人間が観測できる宇宙の大きさは、1,000,000,000,000,000,000,000,000,000(一千抒「じょ」)メートル。途方もない大きさですよね。これを扱うのは宇宙物理学です。我々の住む地球の直径は10,000,000メートル。この太陽系の星々を扱うのが惑星物理学です。
人間の大きさは約1メートル、その中の内臓は約0.1メートルで、これが医学の領域です。内臓を構成する細胞(0.00001メートル)は生物学、その細胞を形作る分子の大きさまでを扱うのが化学です。分子を分解してできるのが原子で、その中身の原子核原子核物理学が扱います。
素粒子物理学はさらにその先、0.000000000000000001メートルよりも小さい素粒子を相手にする学問です。

宇宙の謎に迫る 世界最先端の“すごい実験” ~究極の物の“中身”、素粒子を知る~ | SEKAI 未来を広げるWEBマガジン by 東進より引用

 

いかがでしょうか。

上記の文を読みながら、下記のような図が思い浮かびませんでしたか?

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全体像を描きながら話すためには、以下の3点セットを押さえましょう。

・全体はどんな要素があるのか?

・それらがどのような関係性になっているの?

・その中で、今回の話はどのように位置づけられるのか?

これら3点をふまえて構造をイメージさせるように話せば、聴き手を迷わせずに済みます。なので、皆さんの話に対する聴き手の理解度が格段に上がります。

 

ポイント2.たとえ話を使う

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2つ目は、たとえ話(メタファー)を使うということです。

たとえ話も、聞き手にとって主張をイメージさせるうえで非常に有効です。

具体的にどう使うのか?こちらは、東京都民初の民間人校長を務めた藤原和博さんの事例を使って説明しましょう。

青下線部緑下線部がそれぞれ対応関係になっています。

 

情報処理力のことを僕はよく著書のなかで「ジグソーパズル型学力」と言ってます。なぜか。ジグソーパズルは買った時点ですでに正解があるじゃないですか。それが200ピースだろうと2,000ピースだろうと、一旦ばらばらにして再び正解にしていく。たとえばミッキーとミニーに、あるいは綺麗なお城や川や森の写真に組み立てていく。正解主義型のゲームですよね。

同様に、情報処理力というのはひとりで考えて正解を出す力なので、これは「ジグソーパズル型の学力」と言っていいと思うんです。

(略)

さらに言うと、ジグソーパズルは世界観そのものが人から与えられたものです。ジグソーパズルのメーカーが決めちゃってる。だから世界観を自己決定できるという強みがないんです。

ここまで言えば皆さんもよく分かると思うけど、日本の戦後教育は情報処理型または正解主義偏重で、ジグソーパズルを速く正確に完成させることのできる少年少女を大増産してました。皆さんもその一翼を担っていたわけです。

ただ、そういう人たちは、設定された目標は無我夢中で達成しようするんだけど、目標や問題そのものを設定・仮定したり、世界観そのものを生み出すのが下手なのね

ジグソーパズル型からレゴ型学力重視へ――藤原和博氏が語るAI時代にも価値を創出する働き方 | GLOBIS 知見録より引用

 

 いかがでしたでしょうか。

この文章を簡単に要約すれば、

「情報処理力とは、すでにある正解を再現する能力のことです。情報処理力が高い人は、正解を速く出すことは得意だけど自分で新しいものを考えることは苦手です。」

となります。

しかし、この要約文だけ見て理解できるでしょうか?なんとなくわかったような気になるけど、「具体的にはどういうこと?」といまいちピンと来ないですね。なぜなら、イメージが持てない抽象語が多いからです。

一方、「パズル」になぞらえて説明されると、パズルのイメージを持ちながら聞けるので非常に理解が進みます。これがメタファーを使う効果です。

 

ポイント3.軽くワークをやって体感させる

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メタファーよりもさらに強いのは「体感させる」という手法です。

プレゼンテーションでは特によく使える手法ですが、伝えたいことを印象に残す上で非常に効果的です。

具体的に、先ほどの藤原さんの例を引き続き引用してみていきましょう。

 

じゃあ、次は確認のため、この情報処理力と情報編集力の両方を今から皆さんに発揮してもらいたいと思います。

お題は、「世の中で『白』であることが常識とされているものを挙げてください」。白が当たり前で、白がほとんどというもの。「最初は白だったよね」というのも含めてたくさん出してください。たとえば会場には白シャツを着ている人が大勢いるし、(壇上の)ホワイトボードだって白だよね。会場にはマスクをしてる人もいるけど、マスクだって白。そんな風に白が当たり前のものを、できたら10個以上。20個出せたらえらい。

これは正解を一気に出してください。3、2、1、はいどうぞ。

~ブレスト~ 

はい、そこまで。今発揮した力は情報処理力です。情報処理脳を働かせました。自分が知っていることを思い起こして、それを挙げるわけですね。速く正確に処理する力。

 ジグソーパズル型からレゴ型学力重視へ――藤原和博氏が語るAI時代にも価値を創出する働き方 | GLOBIS 知見録より引用

 

このように、プチ実験やプチワークを通じて体感させることを意識すると、抽象的な主張と感情が結びつくので、理解させるうえで非常に大きな効力を発揮します。

 

まとめ

皆さん、いかがでしたか。今回ご紹介した3つのポイントは、

・全体像を描きながら話す

・たとえ話を使う

・軽くワークをやって体感させる

でした。

ちなみに、これらは【中級編】ですので、もちろん一朝一夕で完璧に身につくものではありません。しかし、少し意識をすればそれだけで必ず話し方が変わっていきます。ぜひ、「自分には無理」とあきらめず、ぜひコツコツ実践してみてください。必ず説明上手になります。

楽しんで挑戦していきましょう!