ココカラゲンキ!

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【保存版】テンパったときの応急処置法と本質的解決法について解説する

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みなさんこんにちは。kaakikoです。

 

「ついついテンパってしまう!」と感じることはありませんか?

 

人前でプレゼンしたり会議で発言するときに、緊張してしまってうまく話せなかった…こんな苦いご経験をお持ちの方もいるかと思います。

先日、私が講師をやっているビジネススクールの受講生からも、私あてにこんな質問をいただきました。

 Q.テンパった時に心掛ける事とテンパらない為に心掛ける事について、アドバイス頂けると有難いです。

最近、すぐに頭がフリーズしてしまい、悩んでおります。

 

テンパってしまうことは、私もよくありました。

今回はその対応法を、「応急処置法」と「普段から取り組んでおくべき本質的解決法」の2つに分けてご紹介していきたいと思います。

 

 

テンパったときに試したい2つの応急処置法

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テンパったときに真っ先に意識すべきことは、結論から言うと以下の2点です。

  • 深呼吸する
  • 最も外してはいけない目的を押さえる

 

深呼吸することで脳をリラックスモードに戻す

 緊張しているときは脳からアドレナリンが放出され、「戦闘モード」に入っています。

そのため、呼吸が浅くなりがちで、ますます脳への酸素が不足して悪循環が起きます。

そうなると、冷静さもへちまもありません。

なので、まずは深呼吸してリラックスモードに戻りましょう。思考するのはそのあとです。

 

とっさの時ほど、最も外してはいけない目的のみを死守する

 テンパる最大の理由は、どうしていいかわからないとっさの状況に置かれたことです。いつも通りの日常でテンパる人はいません。自称あがり症の人でも、さすがに朝起きて歯を磨いている瞬間からテンパっている人はいないでしょう。

非日常的で、しかも失敗が許されない場面だからこそ、私たちはテンパってしまいがちです。

 

とっさの状況で一番重要な考え方は、完璧を求めないということです。

最低限、何を外してはいけないのかを考えて実行することで応急処置ができますので、「どうしよう、どうしよう」と焦る気持ちが落ち着いてきます。

 

たとえば、

・お客様からクレームが来た場合は、まず相手を不快な気持ちにさせてしまったという事実に対して謝る。

・会議で質問されて答えられなかったら、まず何を意図して質問しているのかを聴き返す。

などです。

 

テンパらない為に普段から習慣化しておきたい「思考の可視化」

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緊張して思考停止になってしまうことを本質的に打開するには頭の中で考えていることを文字に落とし込んで可視化することがとても重要です。それを習慣化できるとなお良いです。

 

テンパるときは、脳内のワーキングメモリー(情報を一時的に保存し、必要に応じて出し入れする脳の高次機能)が、緊張によってうまく操作できなくなっています。

また、人は自分が理解できないものに対して不安を抱く傾向にありますので、状況が見えていないとどんどんマイナスな方向に発想が膨らんで、余計に焦りにつながります。

さらに、思い込み(自分はだめなやつだ、等)によって視野がかなり狭くなっています。

 

要は、脳内がキャパオーバーしている状態です。

 

そのため、思考を文字に落として可視化することで脳の負担を軽減し、思い込みを取り払うことができますそうすると、落ち着いて自分と向き合えるようになります。

 

たとえば、

「前回の会議でとっさに質問されて、うまく答えられなかった」という記憶があったとします。

そうすると、次回会議に出席するときも、いろいろと不安がよぎるでしょう。

 

なので、第1ステップとしては、それらを全て書き出すのです。たとえば、

・自分は課長代理という立場だから、説得力のあることを言わなければいけない

・もし会議で筋が通らないことを言ったら、XX部長はどう思うだろうか

・もしかしたら、部長の期待に応えられないんじゃないか

・自分は一生懸命やっているのに、どうしていつも言いくるめられてしまうのだろうか

 などです。

 

そうすると、いろいろ突っ込みどころが見えてきませんか。たとえば、

・課長代理に求められる説得力のレベルって、どの程度を指しているの?実はそのレベル感が分かっていないかも。

・部長の期待に応えられなかったら自分はどうなるのか?降格になるのか?いや、さすがにそこまではないでしょ。

・期待に応えられなかったとしても、そこから学んでいけばいい。完璧な人間なんていないし。

・というか、そもそも部長の期待ってなんだ?そこちゃんと掴んでるんだっけ?

・自分は果たしてどの程度一生懸命やってるんだろう?ちゃんとポイントを踏まえている?

 などです。

 

このように、可視化することによって、実は自分がかなり曖昧な思考をしていたことが見えてきます。ここがミソです。それを冷静につっこむのです。

そうすると、やるべきことが見えてきてニュートラルな状態に戻れます。

 

思考は、使う言葉によって規定される

私が今の会社に入って上司から教わったことは、「思考は言葉によって規定される」ということでした。(哲学者のウィトゲンシュタインも同様の趣旨を述べています)

 

使う言葉がふわふわしていたら思考もフワッとしたものになりますし、

使う言葉を厳密に定義していれば、思考も明晰になります。

 

言葉に敏感になって、しゃべるときも聴くときもとにかく「言葉の定義を明確にする」と思考が前に進みます。

※特に、複数人が集まってコミュニケーションをとる場(会議や商談など)では、会話のずれを予防するうえでとても重要です。

 

なお、どんな言葉を使うと頭の回転速度が上がるのかについては、Shinさんの記事が大変参考になります。分かりやすくまとまっていますので、ぜひお読みください。

 

なんとなく悩みがちでモヤモヤが晴れない場合は、こちらの記事をご参照ください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。テンパってしまうというご相談は多くいただくのですが、

そのときは応急処置法として、まず以下の2つを実行しましょう。

  • 深呼吸する
  • 最も外してはいけない目的を押さえる
そして、普段から言葉の定義に敏感になって、思考を可視化する習慣をつけましょう。
そうすれば、どんどん思考力が発達してテンパることがなくなります!頑張っていきましょう。