ココカラゲンキ!

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延べ3000人の受講生を見て分った!伸びる人と停滞する人の3つの違い

皆さんこんにちは。kaakikoです。

 

 私は本業にて、コミュニケーション能力を学ぶスクールの講師をしています。

現在は月5~6コマの講義を担当し、2014年から現在(2018年春)に至るまでの約4年間で延べ3000人の受講生と接してきました。

その中で、すくすく成長して(場合によってはお客様の声でも紹介されて)卒業する人もいれば、停滞していつの間にかフェードアウトする人もいます。

 

今回は、私が講師経験を通じて発見した、両者の違いについて紹介します。

皆さんも、何か勉強したり習い事をするときに人から教わる機会があると思いますが、学習対効果を最大限に高めるためのヒントとして、ぜひ一読ください。

 

 

違い1:積極的に質問しているかどうか

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伸びる人と停滞する人が受講を開始した直後は、両者に大きな差異はありません。

課題意識も、そして「いまいち自分に自信が持てない」という心理状態もほぼ同じです。しかし、1~2か月すると顕著な差が生まれてきます。週一ペースで必ず見かけるくらい積極的に講義に来る人も入れば、だんだん顔を見なくなる人も出てきます。

 

両者がもつ行動特性の最も大きな違いは、「講師に積極的に質問しているか?」です。

講義は集合研修で行うため、各個人の状況に100%カスタマイズしたことは言えません。なので講義で伝える内容も、ある程度はどうしても抽象的な表現になってしまいます。その抽象表現を自分の状況に落とし込んで行動に移す時には、講師が伝えたことを自分なりに咀嚼していることが大前提です。だからこそ、ただ受動的に講義を聴くだけではなく、正しく理解しようと自ら質問する人はやはり伸びます。

 

たとえば、私が担当している「人間関係を良好にする褒め方」という講義で、ある受講生がこんな質問をしてきました。

「私は今中間管理職で、職場内で年上の部下に対し、どうしても問題点を言わなければいけない立場にあります。しかし相手はプライドが高く、やや扱いにくいところがあります。どう伝えれば相手の感情を傷つけずに行動を変えてくいけるでしょうか?」

私は彼に対して、

・「普段から積極的に声かけをして、小さな接点を持つこと」

・「相手の話を辛抱強く聴いてゆっくり心を開いてもらうこと」

・「アイメッセージを使って柔らかく言うこと」

などとアドバイスしました。

 

この情報は講義で直接言ったわけではなく(他の講義にまたがる内容のため)、彼の質問によって引き出されたものです。

これにより、彼は講義で聞いた抽象的な話を、彼の状況により即した具体的イメージに落とし込むことができました。ここまで来れば、あとは行動するだけです。

また、講師が質問に回答すると「なーんだ、質問すれば解決できたんだ」とおっしゃっていただいているので、やはり聞いた方が自分1人で考えるより何倍も速く前にすすめるようになります。

 

このように、伸びる受講生はまず間違いなく積極的に質問する傾向にあります。

 

※「ゼロ秒思考」の著者である赤羽さんも、ご自身のセミナーのときは毎回質問タイムを設けていますが、理解を深める上で非常に有効な施策だと思います。

 

一方、伸びない受講生はあまり質問に来ません。

その理由はおそらく、自分で何が分っていないのかが分らない、あるいは疑問点が明確でも「まあいっか」でうやむやにさせているかのどちらかです。いずれにしても、私たち人間は、知らないことを放置すると行動が止まってしまう傾向にあります。

なので疑問をそのままにしているとだんだん学習した記憶も曖昧になり、「なんだか億劫だな」という感情が芽生えて、結果的に講義に来ることも面倒になっていきます。

 

違い2:小さな変化に気づいて喜べているか

 

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成長する受講生の方は、小さなことでも積極的に実践成果報告される傾向にあります。

 

講義終了後、皆様に出席者アンケートを書いていただくのですが、講義に積極的にご出席いただく方からは「笑顔を心がけていたら、周りから話しかけられる量が3倍になった」という日常的なものから、「昇格しました」「成約率が倍になりました」という抜きんでたものまで様々な声を頂きます。

特に、最終的に満足して卒業される方のアンケートを追っていくと、最初は「あいうえお体操をやったら目覚めがちょっとよくなりました」という、ほんのささいな気持ちの変化を書いているケースが多いです。

 

逆に、あまり満足せずにフェードアウトしていく方は、「上司から褒めてもらう」「業績が上がる」のように分かりやすい結果が出ないと「まだ変われていない」と自己嫌悪感に陥る傾向にあります。客観的見れば、ノウハウを意識して使うということ自体が「変化」なのですが、それを成長とみなしておらず、0か100かの思考で「自分はダメだ」と思い込んでしまっています。本当は出来る方なのに、非常にもったいないことです。

 

違い3:学んだことを、勇気を持って実行をしているか

 

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自分でやると決めたことを勇気を持ってやっているかという点も、成長する受講生とそうでない受講生で顕著に異なっています。成長する方は、自分の課題克服に役立つノウハウを頭で理解するだけではなく、思い切って実践しています。

 

例えば、先日とある40代の女性受講生の事例ですが、彼女は講義で「相手の目を見て話しましょう」というフィードバックをもらったそうです。

それからしばらく経ったある日、彼女は「最近は月3回くらい、会社の説明会に出てプレゼンをしなければいけないのですが、その時に必ず全員と最低1回目を合わせて話すようにしました」とおっしゃっていました。

目を合わせるということは、周囲が思う以上に本人にとって勇気がいる行為なのですが、それでも彼女は頑張って人前で目を合わせるようにしました。

受講開始後4か月を経過した今では当初と比べて明らかに笑顔が増え、足をねん挫した翌日すらも講義に来るくらい、彼女は積極的に学習するようになりました。

 

新しいことにチャレンジするときは常に恐怖心や戸惑いがありますが、上記の彼女のように思い切って勇気を出して、自分のできることからチャレンジしていくとどんどん成長していく傾向にあります。

逆に、いつまでたっても「できない理由」を探し、忙しいことを言い訳にして実行をしない方は変わっていけません。

 

終わりに

成長する人と停滞する人は、もとの課題レベルがどうであれ、受講を開始してからどのような行動をとっているのかによって大きく差がついています。

講師としては、後者の方をどうやったら前者に変えていけるのか、その点に日々頭を使っています。なかなか一筋縄ではいきませんが。。。

皆さんもぜひ、何かを学ぶときは今回お伝えした3つのポイントを押さえてみてくださいね!学習効果が格段に高くなっていきます。