「君の説明は分りにくい」と2度と言われない秘訣を3つ紹介する
こんにちは、kaakikoです。
「君の話は論理的じゃない」「言っている意味が良く分からない」「一生懸命説明しているのになぜか伝わらない」と感じたことはないでしょうか。
私はよくありました。
特に1年目に上司と営業のロープレをしていたときは、「これならわかるはずだろ」と思っていても意外に理解されていないことがよくありました。
そこで今回は、10/30開催の『「君の説明はわかりにくい」と二度と言わせない』(赤羽雄二氏)の内容を3つに絞って、kaakiko流にご紹介していきたいと思います。
赤羽さんのセミナーは毎回ワークショップメインなので、かなり頭を使います。
また、赤羽さんと接する機会を増やしていくと、だんだんそのスピード感が移ってくるので非常にお勧めです!
正しい前提に立つことが重要
今日のセミナーでまず押さえるべき前提は
- 人はもともと誰でも頭が良いし、よく考えて行動することができる
- 急に質問を振られることがビジネスでは当たり前
ということです。
人はもともと頭が良い
頭が良いというのは学歴云々の話ではなく、物事を合理的に考えて判断できるということです。つまり、コミュニケーションが上手くいくことが本来の姿であり、それができていないのは「相手に委縮させられている」からです。
私をはじめ、多くの人はコミュニケーションで失敗すると、過度に自分を責めてしまう傾向にあると思います。そのような負の感情が鬱積していくと、「自分は出来ない人間なんだ」と自己肯定感が著しく下がっていきます。
そうではなく、「もともと出来て当たり前。出来ないのはたまたま何か問題があるからなんだ」という前提に立つことによって、初めて問題解決のスタートに立てるのです。
この点は、私が営業をやっているときもよく言われることです。「数字は書けるのが当たり前」と考えることによって、うまくいかないことが続いたときも過度な自己否定を避けることができます。
急に振られることを常に想定する
また、急に質問を振られるという点に対しては目からウロコでした。
私はいつも自分の意見や感想を即座に組み立てて述べることが苦手だと感じていました。
飲み会などで「こないだこんなことがあったんだけどさあ・・」という話をしていても、いつもオチがなく、ただの事実説明で終わってしまっていました。
どうして自分はこんなに話すことが苦手なんだろうと考えていましたが、そもそも「誰かにこの経験をアウトプットする」という前提を持っていなかったのです。アウトプットする準備をしていなければ、急に振られてもついていけるわけがありません。
私は、仕事においても質問に対してとっさに回答できず、いつも後になってから思いついては悔しい思いをすることが多かったのですが、「急に振られるということが当たり前なのか!」と気づいてからは、頭の片隅で「もしこう質問されたらどう回答するか?」と考えるようになりました。
今日もセミナーから帰った後に、シャワーを浴びながら「あのセミナーはどこがおもしろかったのか?何が印象的だったのか」と自問して考えていました笑笑
会議の前に想定問答集を作ることは誰しもやりますが、それだけでなく、日常生活の中でも「急に質問される」ことを想定している人は少ないかと思います。
しかし、常にその前提に立つことによって良い意味でのプレッシャーがかかり、結果として頭の中が整理されて心に余裕ができていると感じています。
相手を分析し、客観視する癖をつける
説明が分りにくいといわれるときは、かなりの確率で会話相手にも責任があります。
今日ワークショップをして発見したことですが、相手がこちらに対して威圧的に接してきていたりケチをつけているときは、相手の自己肯定感がそもそも低く、視野が狭まっていたり攻撃的になっているときです。
私の身近な人たちを見ていても、本当に仕事ができて人望も厚い人は、赤羽さんがおっしゃるように決して相手に威圧感を与えるような真似はしていません。
説明を聴いて分らない点があれば「それって・・・つまりこういうこと?」と頑張って解釈しようとしたり、やわらかく聴き返します*1。
相手がこちらに対して威圧的に接してくるようであれば、相手をじっくり観察し分析しましょう。
例えば
- 「この人は今日何か嫌なことでもあったのかな」
- 「どういうときに威圧的に接してくるのかな」
- 「言葉にとげがあるな。本当は自信ないんだろうな」
- 「私を従わせようとすることで、無理にでも心の平穏を取り戻そうとしているんだな」
- 「この人、小さいころから十分に親の愛情を注いでもらえなかったのかな」
などです。
感情的になっている思考モードを、観察・分析モードにガチャッと切り替えると、だんだん物事が見えるようになってきて冷静になります。
イメージとしては、自分と相手の斜め上にビデオカメラを置いているような感じがよいでしょう。これができると、ついでに営業も上手くなります^^♪
どういうことかと言うと、一歩引いて全体を客観的に見る意識を持つということです。
弊社の社長はいつも、「営業が上手くなりたいなら、常に頭の斜め上にビデオカメラを回して、次にどういう手を打つべきか考えなさい」と言います。
つまり、その場の感情にいかに振り回されることなく、一歩引いて冷静さを保てるか。それが出来る営業マンと素人を分ける分水嶺だということです。
普段から自己肯定感を上げる努力をする
相手の対応に対して感情的になったり、頭を混乱させているもう1つの原因は、自分自身の自己肯定感の低さにあります。
自分は説明が下手だと感じるときは、私も含めてたいていの人は、
- 「前置きからぐだぐだ話している」
- 「自分の意見に自信がもてず言葉に詰まる」
ときではないでしょうか。
そういうときは自分に自信がもてておらず、相手から反論が来ることが当然であるように感じていて、なおかつ反論が来たら何も言い返せなくなるのではとも思っています。
したがって、本来の頭の良さや余裕を取り戻すには、自己肯定感を上げるのが手っ取り早いです。
自己肯定感を上げるためには、逆説的ですが「自信という概念を忘れ、やるべきことに没頭していく」ことが一番です。
自信とスキル・実績はほとんど関係ない」ということです。
著名なピアニストでも、大舞台の前は緊張して弱音を吐いたりするようですし、小さな子供なんかも「将来はサッカー選手になりたい!」なんて堂々と言ってたりしますよね。
むしろ、状況を客観視できる成熟した大人であればあるほど、周囲と自分のレベルの差や、周囲から期待されていることと実力のギャップが否が応でも見えてきて、苦しんでしまうのではないでしょうか。
赤羽さん曰く、自信を失っているときに真っ先に持つべき認識は「自信を持とう」という考え自体が誤っている。自信なんてどうでもいいということです。
これは私個人の意見ですが、自信というモノって、すごく感情的で主観的な概念だと思うんです。感情が支配する領域ですから、それを頭で論理的に扱おうとしても限界があるんじゃないかと。
だから、第3者が自信を持たせるような教育を設計することはできても、当事者が自信をもつための作戦を冷静に考えることって、ほとんど不可能なんです。
で、どうすればいいかというと、赤羽さんは「>自信について考え込むのではなく、目の前の仕事に没頭して必死になって問題解決をしていく」ということに尽きます。
あとは、愛着障害についても勉強しておきましょう。
要は「周囲の人から愛情を十分に注いでもらえなかった」人が、自己肯定感を育めないまま育ってしまっているということです。
- 生まれてから2歳くらいまでの間に、だっこや授乳、おしめを変えてもらう、などの愛情あふれた育児をしてもらえなかった
- 父親が育児にほどんど関与せず、育児のしわ寄せが全て母親に行ってしまい、過剰な負担がかかっていたり、
- 親から何かと周囲の人(兄弟とか)と比較されていたり、
- 家庭内の人間関係が悪かったり、
- 大人になっても、上司から嫌みや罵倒を浴びせられたり
という環境に置かれ続けると、自己肯定感が低くなります。
その結果、
- 人と深い関係性を作れない
- 自分の意見や思い、本音を言えなくない
- 常に人の顔色を伺う
- 人に愛情を持てなくなってしまい、辛辣にあたってしまう
などの状況に陥ってしまうといいます。
とくに、父親と母親の協力関係が崩壊していると、子供がそのとばっちりを食らうわけですね。
愛着障害については岡田先生が有名なのですが、その方の本をまだ読んでませんと赤羽さんに伝えたらドン引きされました・・・・笑
成果はand条件。最低限のことはやらないと、他のところでどんなに頑張っても成果はゼロになる。
私から言わせると、そういう最低限のことをやっていないということは、本気で努力していないのと同じ。
この言葉を聴いて、「翌日さっそく近所のBook●ffに駆け込もう!」と心に決めたのは言うまでもありません笑
ということで、こちらを紹介しておきます。
説明下手というコンプレックスをブッ壊そう
「説明上手になりたいいいいい!!!!!」という切実な気持ちは私自身も持っていましたし、お客様の話を聞いていても、口下手であることにコンプレックスをもっている方は少なくありません。
しかし、人間は本来頭が良い動物です。説明が下手に感じるのは、誤った前提に立っていたり、相手からの影響に屈して自己肯定感を下げてしまっていることが原因です。
ぜひ、今日お伝えしたことの中からビビッと来るものを選んで、実行してみてくださいね!そして、「自分は説明が下手だ」という誤ったコンプレックスをブッ壊していきましょう!!