ずぼら人間が『4行日記』を7日間実践した件について振り返る
こんにちは。kaakikoです。
私は(自分でいうのもあれですが)、根がけっこう「ずぼら人間」だと思っています。
オフィスでもらった資料は、整理整頓がめんどくさいがあまり引き出しに無造作に重ねて保管したり、買った本もベッド脇や床に1か月以上置きっぱなしにしてみたりで、何かを「マメにやる」「きっちり整える」ことがとにかく苦手です。
そんな私は、日頃から何か成長のきっかけを得られたらなあと思っていたのですが、先日たまたま「4行日記」というものを知りました。やってみたら、3日間坊主の私でも結構続けられたので、実践した内容と結果を振り返ってみます。
4行日記は「未来の自分と約束を交わす日記」
通常、日記というと、過去の経験や思いを記録するというイメージが強いと思います。
しかし、「4行日記」は単に過去の出来事を残すだけでなく、未来の自分と約束を交わす日記なのです。
1日5分でできる「4行日記」という新習慣:日記は面倒くさいけど、効率よく日記の効果を得たい人へ|U-NOTE [ユーノート]
4行日記というのは、言葉通り4行で完結する日記のことだ。
FFS理論で有名な小林惠智氏によって考案され、多くの人に支持されている。
「事実」「気づき」「教訓」「宣言」の4項目を、4行にわけて書くのだ
4行日記は4項目を各1行ずつ、合計4行書く日記です。
手順としては、
- 起こった事実を1つ選び、
- 事実を振り返って得た気づきを書き、
- 気づきから得た教訓を書き、
- なりたい理想の自分を、あたかもすでに実現しているかのようなニュアンスで未来に対して宣言する(現在進行形で)
というものです。
タイトルのとおり4行で済むので、所要時間は2分もかかりません。
しかし、継続して取り組むと非常に効果が大きいようです。
この2年で自分でも驚くほど頭の中がクリアになりました。それは私に数々の前向きな変化をもたらしてくれました。
でかい夢を前にしても怖気づくことなど決してなく、1歩1歩着実に近づいてやろうという情熱を持てるようになりました。困難な問題にぶち当たっても、地べたを張ってでも突破してやろうと思えるようになりました。ウンザリするような現実の中にいても、流れを変える方法を考えるようになりました。
これは2年に渡って自分の未来に対する「宣言」を積み重ねてきた4行日記の効果なのかもしれません。
ということなので、やってみて実際にどうだったのか、振り返ってみたいと思います。
4行日記に書いていること(一例)
実際、日記にどんなことを書いたのかを一部ご紹介します。
1日目
◾️事実
お客様からの商談アンケートに「大変勉強になりました」と書かれた
▲気づき
理系の相手に合わせようとして、先月の調子を崩している。そのせいで、理屈に寄った営業、私が調子に乗って喋りすぎる営業になっている
★教訓
理系タイプには、文系タイプよりも感情寄りで話すのがセオリー。理屈によらせようという力は要らない。
営業は崇高な行為だと改めて気づかされた。大胆さと繊細さの両極端が共存する、ある種のアート。商談のたびにバランス感覚が鍛えられる!!!!
●宣言
私は、大胆さと繊細さのバランス感覚に優れた人間である
1日目は、ちょうど商談で「しくじった!!!」と思うところがあったので、さっそくそれを題材に4行日記を書きました。感情が揺さぶられる出来事だったので、教訓は長めに書いています。
6日目
■事実
「オープンしたばかりのレストランはどうだった?」と聞かれて「超高い」と最初に答えたこと。一方、一緒に食事に行ったK主任は、「美味しかった」と答えていた。
▲気づき
自分はネガティブな表現を無意識で使っている
★教訓
口からポジティブな言葉を吐く癖をつける。ネガや見下す言葉を言っても面白くないどころか不快感しか与えない。
●宣言
私は他人に敬意を払い、物事のポジティブな側面を見る人です。
この日は、一緒に食事したK主任と私の、お店に対する感想の違いから4行日記を書きました。私もK主任と同じく「美味しかった」と思ったのですが、それよりも先に「高かった!」という表現が出てきたことに猛反省。まだまだ物事の良い側面を見れていない、見れるようになろうという決意をこめています。
このように、日常生活を振り返って特に印象に残っている1シーンをとりだすと、すらすらと書けるようになりました。
宣言内容の共通項をふり返る
4行日記で一番重要なのは、過去の事実をもとに、未来に向けて理想の姿を宣言することです。
そこで、ある程度データが溜まったらどのような宣言をしたのかを振り返ることで、自分はどのような人間になりたいのかが見えてきます。
私の場合はこうなりました。
- 1日目 私は、大胆さと繊細さのバランス感覚に優れた人間である
- 2日目 私は、常に成功ノウハウを一に発信する人です
- 3日目 私は、結果に振り回されることなく、常に落ち着いてどっしりと構えた人です
- 4日目 私は、他人や物事の長所をよく見る人間です
- 5日目 私は、小さなことを大切にする人間です
- 6日目 私は他人に敬意を払い、物事のポジティブな側面を見る人です
- 7日目 私は人の良い側面を見る人間です
こうしてみると、「ポジティブに物事を見る人になりたい」ということが自分の求めていることだとわかってきました。
あと、「私は○○という人間です」という宣言を何度も行うことで、あたかもすでにそうなっているかのような気分になりました。そうすると、8日目以降は不思議と物事の良いところに意識を向けるようになってきていました。
「○○という人間になりたい」じゃなくて「○○という人間である」という表現がポイントだと思っています。
継続するポイントはスマホの音声入力
4行日記は1回あたり4行ですが、毎回ノートに書くとちょっとめんどくさいので、スマホアプリを使うことをお勧めします。
ただし、スマホ入力も意外に面倒になるので、最近はスマホの音声入力を使っています。そうすると、話すのと変わらない速度で入力できますので、継続しやすくなります。
おすすめのアプリはこちら(iOS版)。
アダルト広告がたまに出てきてしまうのだけがデメリットですが、無料で使えるうえに、書いた日記内容をevernoteにも送信できるので、重宝しています。
まとめ:4行日記は、理想の姿に気づくための優良ツール
4行日記は、ずぼら人間である私でも簡単に出来るものですが、続けていくことで理想の自分に気づける、非常にコストパフォーマンスが高いツールだと思っています。
大人になると、「何をしたいのか」「どうなりたいのか」よりも「何をしなければいけないのか」といった義務や役割ばかりが目につきがちです。
しかし、自分が本当はどうしたいのかという欲求に目を向けなければ、本当の意味で充実した人生を送ることはできないのではないでしょうか。
その欲求を知るためにも、ぜひ1日2分の新習慣・4行日記を始めてみてはいかがでしょうか。