【脱・先延ばし癖】即決即断における情報収集の重要性について語ってみる
みなさんこんにちは。kaakikoです。
皆さん、赤羽さんの「ゼロ秒思考」はご存知でしょうか。
先日お伝えしたとおり、ゼロ秒思考の本質は「時間短縮」、つまり思考プロセスの生産性向上です。
しかし、実際のビジネスに活かすためにはメモ書きするだけでなく、さらに物事の全体像をつかみ、即決即断して即実行していくことが重要です。
また、全体像をつかむ手段として、「フレームワーク(2x2マトリクス)」と「オプション思考」が紹介されています。
これらは非常に有用であり、マスターすれば悩む時間がゼロになった分だけ生産性は上がるでしょう。
そのため、以前私はそれらのツールを使う練習をかなりやりました。特にマトリクスに関しては、facebookグループでフレームワーク作成練習会を立ち上げて、10名くらいのビジネスパーソンと一緒に、ほぼ毎日2x2マトリクスを発表しあっていました。
そして、その添削を赤羽さんにご協力いただいていました。
がしかし。
練習するものの、実際の日常生活にはなかなか落としこめませんでした。特に2x2マトリクスについては、練習のためのマトリクスを書くことはできても、いざ仕事の中では使うシーンが見当たらず、なかなか練習の成果を発揮できなかったのです。結局、忙しさにかまけてだんだん書かなくなりました。もちろん、即決即断どころか、時には昼食のメニューにすら迷うような日々を過ごしました。
なぜ、実際の仕事で、即決即断のためのツールを使いこなせなかったのか。
その答えの1つは、「情報収集」をしていなかったからです。
赤羽さんが推奨する「2x2マトリクス」や「オプション列挙」は、いずれも「情報をまとめる」ツールです。逆を言うと、情報がなければ使いようがないのです。
ですから、即断即決をしようと思えば、ツールを一生懸命使う前に判断に必要な情報をいかに速く集めるかを検討することが非常に重要です。
至極当たり前なことですが、その点に気づいてからは、これまでずるずる先延ばしにしてきたことも、さっと腰をあげて取り組めるようになりました。
少しずつ、即断即決体質に近づきつつあると実感しています。
「即決即断」とは、慎重かつ高速で判断すること
そもそもこのブログでいう「即断即決」の意味を整理しておきましょう。それにより、情報収集をすることの重要性がより明確になると思います。
即断即決というのは「すぐ判断する」という意味ですが、判断には2種類あります。
★ご存知の方も多いと思いますが、判断の仕方については、ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの著書にて詳しく論じられています。よかったら読んでみてください。
1つが「直感的に行う感覚的な判断」です。
今日のランチでは何を食べようか?コンビニに行ってどのパンを選ぶか?など、直感的に行われる判断です。
もう1つが「情報をよく吟味して行う判断」です。
家を買うときにどの家にするか?就職先はどこを選ぶか?など、一般的に数週間~数ヶ月間かけて行われる判断です。
前者については、ほとんど抵抗感なくその時々の感情や雰囲気で判断しています。
おそらく即決即断などみじんも意識せずとも、ごく自然に実行できています。
問題は後者のほうです。後者の類になると、判断する際に躊躇して、結果的に結論が出るまで時間がかかりがちです。
私は営業職をしているのですが、よくお客様から「この商品は高い買い物だから、しっかり慎重に検討しないといけない。即決はできない」と言われます。
一見もっともな意見ですが、私の解釈としては、判断を「長い時間かけて考える」ことと、「慎重に考える」ことはトレードオフの関係ではありません。
むしろ、判断の質を落とすことなく、これまで長くかけていた判断時間をどんどん短縮して、最終的には限りなくゼロに近づける。これが本来の即断即決のあるべき姿だと思っています。
ですから、必要な思考ステップを飛ばして「とりあえずえいやっ」と感覚的にやるものではありません。的確な即断即決の裏には、きちんとした思考の積み重ねが存在します。
だからこそ、正しい思考をするためには、判断対象に対する情報をしっかりキャッチすることが重要です。
ここを端折ると、即決即断したことに納得感が持てませんし、見落としも発生してきます。
情報収集の仕方については、赤羽さんの本に詳しく記載されていますので、そちらをご覧ください。