ココカラゲンキ!

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【若手社会人必見】「こいつ出来るな」と思わせる、仕事を爆速で進める質問術

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みなさんこんにちは。kaakikoです。

 

仕事するなかで、

「仕事が遅い人と速い人の差ってなんなんだろう?」

と感じたご経験はありませんか?

 

両者を分かつポイントの1つは「質問術」です。

 

的確に質問して自分にない知恵をいただくことができる技ということです。

この記事の読者の方は、様々な職種に就いておられると思いますが、どんな仕事だったとしても、今の自分が持てる力(経験・知恵・情報量)だけでは対応しきれない領域があると思います。そういう類の仕事は、人をストレッチさせ成長させてくれます。が、イコール「自分1人では完結できない」ということも意味しています。そうなると、必然的に、上司先輩、あるいは他部署の人をも巻き込んでいく必要性が生じてきます。このように、社会人としての成長とコミュニケーションは常にセットになっています

今日は、私が仕事をする中で学んできた、「出来る人が仕事でやっているコミュニケーションの仕方」のうち、質問術について紹介していきたいと思います。

ただ、おそらくベテラン社会人の方にとってはもはや常識といえることですので、今回の記事はぜひ「社会人1~2年目くらいまでの若手」にぜひ読んでいただければと思います。

 

 

 

 

仕事が出来る人・速い人は、的確な質問によって周囲の知恵を借りるのが上手い

 

前述したように、「仕事が出来る人・速い人」は、「的確な質問を使って周囲の知恵を借りるのがとても上手い」です。

 

私は、ビジネスコミュニケーション能力の人材教育会社で研修開発をやっています。なので、日々カリキュラムに沿って教科書やテストを作成していたりします。しかし、テストを作成するのは全社初の試みなので、誰も前例を持っていません。そのため、日々手探りしながら一歩一歩進めているのですが、知識や知恵が思い浮かばずに「これはどうしたらいいんだろう?」と窮することがときどきあります。

先日も、テストの問題作成で全くアイディアが出てこないときがありました。8時間かけて53問中4問しか作れず、うんうん唸っていました。そのとき上司に相談したところ、上司からは「行き詰ったら、その業務に携わっている人に聞いて、ディスカッションしなさい。そうすれば、コツや注意点がわかるから前進できるよ。もっともっとチームメンバーとコミュニケーションをとっていきなさい」とご指導を受けました。なるほど、とその時は思いました。

1人の人間が思いつくこと、出来ることには限界があります。周囲の人間の脳をうまく使える人が、結局は目先の問題を一歩一歩打破して先へ進んでいくのです。

かのGoogleもこのコミュニケーションの効用には気づいていて、社内にレクリエーション施設(卓球台とか)を設置したり、社員同士の人口密度を高くする(腕を広げたらぶつかるレベル)ことで、会話が生まれやすい状況を意図的に作っているといいます。

実際私自身も、前述のテスト問題作成について、半年前からそれにかかわっている後輩に声をかけて10分ほどアドバイスを求めたところ、最も注意すべき点やだいたいの労力の見通しが見えて、大変すっきりしました。それにより、億劫になっていたテスト問題作成に対しても、前向きに取り組もうと思えるようになりました。

 

このことから考えると、分らないことがあったときに1人で考え込むよりも、周囲に対して自分からコミュニケーションをとり、人に聞いて解決していくというのが、筋が良い仕事の仕方です。

そのためには、「いかにうまく周囲の知恵を引き出すのか?」が非常に重要になります。自分が欲しい答えを的確に引き出す質問の仕方が、「仕事が出来る人・速い人」を分けるポイントになっていきます。

では、具体的にどういう質問の仕方をすればよいのか?次に見ていきましょう。

 

答えたくなる上手な質問と、うんざりする質問の差は「前提が明確かどうか」

 

皆さんは、先輩や上司にがんばって質問したときに、「それくらい自分で考えろ!!」と怒られた経験がありませんか?

 

私はたくさんありました。営業経験がまだ浅かったころは、上司に対して「あのお客様に対してどういう応酬トークを話して、成約まで導いたんですか?」「お客様がNOと言っているときは、どういうトークを話せばいいですか?」というような質問をよくしていました。が、そのたびに「そんなの知らないよ。自分で考えなさい」とつれない回答をされることが多くありました。頑張って学ぼうとしているのにそのような態度をとられていたので、一気にモチベーションが下がってしまっていました。その結果、業績がさらに上がらなくなるという完全な悪循環に陥っていました。

私はなぜそのような態度をとられていたのでしょうか?

当時はただただ上司を感情的に嫌いになっていただけですが、それから数年経った今は、当時の上司の気持ちがよくわかります。

 

なぜか?それは、質問が丸投げになっていたからです。

 

丸投げというのは、「なぜですか?」「どうすればいいですか?」という、いわばかなりアバウトな自由回答式の質問ですね。

質問を受ける立場になってみるとよくわかるのですが、「アバウトすぎて丸投げじゃん」って感じると、一気に答えたくなくなるんですよね。回答者に依存しているような印象を受けるので、内心うんざりされがちです。

ですから、質問するときに最もやってはいけないタイプのものです。

 

丸投げな質問とは何か?1つ例を挙げてみます。

ちなみに私は現在、前述した人材教育会社で講師業(傾聴力、ほか)もやっているので、受講生の方からよく質問を受けます。先日も、ある男性受講生の方からこんな質問メールをいただきました(表現は、個人の特定を避けるため一部改変しています)

 Q:「同調と共感の違い」は何ですか?

この質問の仕方は、語弊を恐れずに言うと「全部相手任せな印象」があります。イメージとしては、彼氏彼女とデートに行く時「どこ行きたい?」と聞いて「どこでもいいよ」と答えるような感じですね。

なので、この類の質問をされると、何にフォーカスして答えるべきなのかがあいまいなので、一般的な回答しかできません。その人が使い分け方法の何にひっかかっているのか、どんな前提を持っているがゆえに違いがわからないのか、どういう状況を想定してその質問をしているのかがわからないので、よほど察しが良くて親切な人でもない限り、教科書通りの回答しかできないのです。

なので、すごく厳しい言い方をすると、質問するときに思考レベルが浅いため、返ってくる回答も浅いレベルで止まってしまいます。かくして、その人が本当に得たい情報はなかなか得られません。なので、前述したように「問題が起きた時に、周囲の人の知恵を使って現状を突破していく」ということも残念ながら難しいでしょう。さらにいうと、こういう質問を重ねていくと、相手からちょっと嫌がれたり、本人もそのちぐはぐな質疑応答に嫌気がさして、だんだん自分で疑問を抱え込むことにもなります。そうなると、かつての私自身がまさにそうでしたが、悪循環の泥沼にはまってしまうのです。

 

逆に良い質問とはどういうものでしょうか?

一番シンプルな答えは、「前提を明確にしている」ことです。

前掲の質問について、もしこういう質問のされ方をしていたら、「あら!すごく熱心に学ぼうとしているな」と感じて嬉しくなります(新しく付け加えた情報には下線部を引いています)。

 Q:「同調と共感の違い」は何ですか?どちらも「あなたの気持ちよくわかります」という表現を使うので、状況ごとの使い分け方がよくわかりません。同じ表現であっても、どういう状況の場合は「同調」もしくは「共感」になるのでしょうか?

 

こういう質問の何が良いかというと、「そうか、この人は表現方法が同じだから混同しているのか」という質問の前提が理解できるため、何を答えればよいのか当てがつくということです。だから回答しやすいのです。さらにいうと、ちゃんと自分なりに考えているという軌跡が見えるので、熱心さも感じます

実際、うちの職場でも優秀な後輩は、質問するときに必ず「なぜその質問をするのか?」までセットにして質問してきます。なので回答する際にいちいち考え込まずに済むので、非常に助かっています。

※もちろん、実際に相手に対して質問するときは、長くせず端的に述べていきます。このように、質問するときの言い方も重要ですので、これについてはまた別の機会で扱っていく予定です。

ですので、質問をする際は「なぜその質問が出たのか?」という前提まで添えるようにしましょう。そうすれば、回答を聴くときも欲しい情報が得られるようになります。「出来る人だな」という印象もついてきます。それによってどんどん問題解決をすることができるようになります。爆速で仕事ができるようになっていきます。

 

 

終わりに

ここで挙げた内容は、質問術という項目のほんの一部にすぎません。ただし、意識するのとしないのとでは、歴然たる差が生まれていくことだけは保証します。これを、かつて1年目の私に教えてやりたいくらいです。笑

ぜひ、質問術を駆使して周囲の知恵を上手に借りて、良い仕事をしていきましょう!