滑舌を良くするたった2つのシンプルなコツ
みなさん、こんにちは。kaakikoです。
突然ですが、「あなたの声は聞き取りづらい」と言われたことはありませんか?
伝えようとがんばってしゃべっているのに、「え?」と聞き返されると、もうそれだけでちょっとびびって、心折れそうになりますね。
さらに自分でも「私、今てんぱっちゃってるな・・・」と思って余計に焦ってしまったり。そうすると、もう悪循環です。ひどいときは、緊張がピークに達して、自分でも何が言いたいかわからなくなってしまいます。
聞き取りづらいといわれる原因のひとつは、もしかすると「滑舌が悪いこと」かもしれません。少なくとも、私はそうでした。
私の会社では当番制の朝礼司会業務があるのですが、
私は最後の「本日もよろしくお願いします」がいつもうまく言えずに、かみまくっていました。とくに「よろしくお願いします」が言えず、客観的に聴くと、「よ・・しく・・ね・・ます」くらいしかまともに聴き取れないレベルだったのです。
あわてて言い直すと、ひそやかな失笑が聞こえてくることもありました。
また、会議参加者が5人以上のやや大きな場になると、テーブルを挟んで向い側の人に声が届いていなくて、聞き返されたり横からフォローされるという恥ずかしい思いをしたこともあります。
営業をやっているのに滑舌が悪いのは、かなり致命的です。
ということで、私なりに滑舌克服法を研究してみました。
実際にいろいろ試していくと、
たった2つのポイントを押さえれば、同じ人とは思えないレベルで180度変わる
ということがわかりました。
今回は、私の経験談に基づき、そのシンプルな2つのコツについてお伝えします。
(専門的にいえば、実は多様な解決策があります。今回は2つに絞っているという点をご留意ください)
滑舌改善法①:腹に力を入れる
滑舌をよくするためには、まず腹に力を入れ、腹から声を出すことが大切です。
これは、滑舌に悩んでいた私に対して、上司(研修講師・マネージャー歴20年弱)がおっしゃったことです。
「kaakikoは喉から声を出している。だから通らないんだよ」と言われました。
腹に力を入れずに声をだすと、どこから声が出るかというと、喉(声帯)から出ます。
大きな声をだそうとして声帯に負担をかけると、
その無駄な力みによってかえって喉が締まってしまいます。
なので、自分ではがんばって大きく話しているつもりでも、
しぼりだしているように聴こえてしまい聴き取りづらくなります。
逆に、発音するときに、腹から出すようなつもりで発音すると喉にかかる圧が減り、響くようになります。
たとえば、銃のようなものを想像してみてください。
銃のトリガーは腹、口は銃口、そして銃の弾丸が言葉です。トリガーを引くと銃口から弾が出るのと同じように、腹を押すと口から言葉が出る、そんなイメージをもつとわかりやすいかと思います。
思い返せば、私が高校時代合唱部だったころは腹に力を入れながら(腹式呼吸で)発声練習をしていました。プロの歌手でも、腹から声をだしていますね。だからめちゃくちゃ響きのある声がでるんです。ついでに、くびれもめっちゃきれいです。
ということで、声を発するときは、腹をへこませましょう。
滑舌改善法②:口角を常に上にあげる
2つ目のコツは、「口角を常に上にあげること」です。
これは、ちょっと意識すればすぐ実践できるうえ、絶大なる威力を発揮します。
私は、なぜ「よろしくお願いします」が聞き取りづらいのかを解明するため、何度も発音して録音し、その声を聴いてみました。
そうすると、「お願いします」の「お」から「ね」への切り替えのタイミングで、とくに音が不明瞭になることが判明したのです。
なぜ、音が曖昧になったのか?その理由は、口が大きく動いていなかったからです。
口があまり動かないと、出てくる音も曖昧な音になります。
たとえば、中途半端に口をあけて「え」と発音してみてください(英語でいうupの、uの発音みたいな感じです)。そうすると、ちょっと暗くて曖昧に聞こえませんか?
逆に、今度は口角を上にあげ、すこし笑顔をつくるつもりで「え」と発音してみてください。
いかがでしたか?おそらく、最初と比べるとかなり明瞭な発音に聴こえたはずです。
つまり、発音の明瞭さは、「口の形」によって決定的に左右されるのです。
口角をあげることによって、鼻から入る空気量が増えるため、響きも大きくなります。
ためしに、鼻の穴を指でふさいで息を吸い込んでみてください。
口角を下げた状態で吸うと、指で穴がふさがれているためほとんど空気が入りません。
しかし、口角を上げながら息を吸うと、指の面積以上に鼻の穴が広がるため、すっと息が入るはずです。
このように、口角を上げると、たくさん空気を吸えるようになる分、よく響く声が出
るようになるのです。
そこに気づいてからは、「よろしくお願いします」の「ね」の発音を意識的に口角をあげて発音してみました。すると・・・かなり明瞭になりました。自分でいうのもなんですが、滑舌なんてまったく感じませんでした。
(ここで音声比較ができないのが残念です。。)
滑舌のスペシャリストとも言えるアナウンサーの口元も、よく観察してみると口角をかなり意識していることがわかります。
暗いニュースを読む時以外は、ほとんどいつも口角が上がっています。
アナウンサーだけでなく、声楽家や声優など声を使う職業の方は、口角を上げた状態で発声練習や滑舌のトレーニングをおこなうそうです。
実際、アナウンサーの話し方と、滑舌が悪い人の話し方の口角の位置を比べてみると、一目瞭然です。滑舌が悪いほうは、明らかに口角が下がっていますね。
(※いずれもyoutube動画のスクリンキャプチャ。右側の男性は、滑舌が悪いことをウリにしてましたので拝借してきました)
口角を上げることを意識するだけで唇や頬の筋肉が鍛えられます。そうするとさらに口の形がスムーズに変化させられるようになり、表情も明るくなります。口周りのたるみも防止できます。そうすると、若若しくなります。
(口周りがたるんでいる人は、それだけで年齢問わず老けて見えるから不思議・・・)
滑舌をよくしてきれいに発音したいなら、とにかく常に口角を上げて会話をすることを意識し続けましょう。それだけで、口が勝手に大きく動いて、1語1語の発音が自動的に明瞭で美しくなります。
ついでに、ちょっとアナウンサーっぽくなったような気分も味わえます。笑
最後に
以上の2つのコツを押さえれば、「滑舌が悪いよね」と言われることも、自分で思うことも確実に減るでしょう。
それどころか、話している内容はこれまでと同じでも、相手に抜群の好印象を与えることができます。落ち着いていて、自信持っているように思われます。だから聴き手(みなさんの上司とか先輩とかお客さんとか)は安心します。この人には任せられるかも?とか思い始めます。
そのために押さえるべきコツはたったの2つ。それだけで人生が変わります。ぜひトライしてみてください!
- 腹に力を入れる
- 口角を常に上げる