「自分はすぐネガティブになってしまう」と悩むあなたに伝えたい真実
こんにちは。kaakikoです。
私は、仕事してからずっと、ちょっとしたことでいちいちネガティブになってしまうことが日常茶飯事でした。
たとえば、職場で複数人が雑談しているときに、輪に入れていないことを気にして仕事に集中出来なくなったり、上司が私に話しかけずに私の同期にばかり話を振っているのを見ていじけたりすることもよくありました。
気軽な雑談すらも出来ない自分は、周りの人よりも劣っているのではないか、そんな思いがずっと心の中にありました。
当然、仕事に対するモチベーションも上がりませんでした。
ネガティブ感情は自己増殖する
「どうして自分はいつもこうなの」「どうしてもっとうまくできないの」というネガティブな感情は、何か手を施さない限りはどんどん増殖してひどくなっていきます。
ネガティブワードを口にすると、マイナス感情が自分の心の中で増幅します。ネガティブワードによって強力になったマイナス感情が、無意識のうちにマイナスの自己暗示をかけます。ネガティブワードを口にすることで、マイナス感情が核融合のようにどんどん自己増殖していきます。
マイナス感情が自己増殖したことで、悪の帝王になってしまったのが、SF映画「スターウォーズ」シリーズに登場する悪役、ダース・ベイダーです。ダース・ベイダーは、もともとは将来を渇望された優秀な選手、アナキン・スカイウォーカーでした。若きアナキン・スカイウォーカーは、優秀な戦士で、周りからも一目を置かれていました。
ところが、自己顕示欲が強いアナキンの胸中で、「自分は能力が高くがんばっている割には、重要な役目を与えられず報われていない」という被害者意識が芽生えていきます。
ある戦闘でアナキンは炎に包まれ、絶体絶命のピンチに追い込まれるのですが、誰も助けに来てくれません。炎に焼かれる苦しみと、自分はみんなからも見捨てられたという被害者意識から、この事件をきっかけに、アナキンは悪の権化、ダース・ベイダーになってしまうのです。
私も、 一度ネガティブな気持ちになると、だんだん相手に対してイライラしてきたり、ネガティブになっている自分自身に対して自己嫌悪感が生まれていきます。
しかも、そのときに相手に八つ当たりすると、関係性もギクシャクして後悔し、余計に落ち込みました。
人はもともとネガティブになりやすい
ネガティブになってしまうという人にまず知っていただきたいのが、ネガティブになることは当たり前の現象にすぎないという真実です。決して異常なことではありません。
私たちがネガティブになるときは、たいてい何かに失敗したときです。たとえば仕事でミスしたり、大事なことを忘れて怒られたりするときですね。
失敗したときに「相手の期待を裏切ってしまった」という罪悪感を感じたり、「やっぱり自分はだめなんだ」という自己否定感をもったりすると、ネガティブ感情がどんどん膨れ上がります。
しかし、失敗するということ自体が至って当たり前のことなのです。
たとえばイチロー選手の「打率3割」という成績も、見方を変えれば7割は外していることになります。ユニクロの柳井氏も「一勝九敗」という本を出しています。Appleが新しい商品アイディアを考えるときも、90%は失敗に終わるといいます*1。
「私はいつも失敗する人間だ」という言葉は、「私は目が2つある人間だ」という言葉と同じくらい、当たり前すぎて話にならないというレベルのことなのです。
したがって、ネガティブになるということ自体も、温かいスープが時間とともに冷めていくのと同じように、何もしなければそうなってしかるべきという話なので、気に病むことではありません。
毎日をポジティブに過ごすためには、意図的に動くことが必要
ポジティブさをキープするには、エネルギー(熱量)が必要です。
そのためには、自ら意図的に動くことが重要です。
自分から動くのはダルい、面倒と思っている人は多いかもしれませんが、意外なことに私たち人間には、自分から動くとどんどんエネルギーが高まって充実してくるという習性があります。
脳科学的にいうと、やる気のモトになるホルモン(ドーパミン)を放出する部位は、体を動かすと刺激されるそうです*2。
実際、私もデスクワーク中に集中力が落ちてぼーっとしているときに、オフィスビルの下のコンビニまで歩いて行ったり、肩をぐるぐる回したり、ロープレしたりするとどんどん頭が活性化されていく実感があります。
そうすると、ネガティブな気持ちがどこかに消えて、「なんとなくいいことありそう」という気分になるんですよね。
先日も、引っ越しのために本を整理する必要があったのですが、最初は面倒だと思っていても、手をつけ始めたらすぐに没頭して、結局そのまま2時間くらいで一気に片付けてしまいました。全部で300冊くらいあったので、けっこうな充実感でした。
意図的に動くためには、
- やるべきことを先延ばしにせずどんどんこなす
- 仕事の処理スピードを極限まで高めることにこだわる
- 自分からよくしゃべる、発信する
- 人に対して自分から話しかける、質問する、相談する
などを習慣にしてみてください。
「頭では分かっていても、それができないんだよなあ」ではなく、やらないからやる気が出ないしポジティブにもならない。行動が先にあって、ポジティブ感情は行動の後に来るのです。
まとめ:人間は元来ネガティブな動物であることを受け入れよう
ネガティブな気持ちになることは、生きる上でごく当たり前のことです。その自然の摂理をまず受け入れましょう。
ネガティブになったからといって、取り立てて騒ぐ必要もなければ、必要以上に悲観することでもありません。悩むに値することではないのです。
むしろ、ネガティブになること=「異常なこと」ととらえてしまうと、いざネガティブになったときに自己増殖の罠にはまってしまいます。
ポジティブになるためには、冷めたスープをレンジで温め直すのと同じように、意図的にエネルギーを加えていく必要があります。そのためには積極的に動いていきましょう!
それを1日、1週間、1か月と続けていくと、やがて「ネガティブな感情を抱いていた」ことすら忘れてしまうくらい、ポジティブな状態が定着していることでしょう。
いちいち落ち込んじゃう?大丈夫、あなたは何度でも立ち直れる。
こんにちは。kaakikoです。
自分は落ち込みやすい、ちょっとしたことですぐくよくよしてしまう…こんなお悩みを持っている方も多いと思います。
「渾身の企画書を上司に提出したらあっさりNGを出された」「人に強く言い過ぎた」「やろうと思っていたのに結局できなかった」「同期が自分よりも先に昇格して、自分が取り残されている」と、人生はいつもうまくいくことばかりではないですよね。
そこで今回は、9/25に開催された「落ち込まない自分、くよくよしない自分になる(by赤羽雄二氏)*1」の内容をもとに、落ち込みそうになったときにどう立ち直ればいいのかをご紹介していきたいと思います。
赤羽さんのワークショップにはもう何度も出ていますが、やはり会話のスピード感がとても良いですね。無駄なことを一切言わずに、よどみなく次々と質問に答えていくその姿を見ていると、将来自分もそのレベルになるぞ!とモチベーションがかき立てられます。
赤羽さん自身は非常に熱量が高い方なので、ちょっと元気になりたい方は是非セミナーに出てみてください!
- 落ち込んでいるときはとてもつらい
- 悩んでいるうちは、まだ余力がある状態
- 事実と妄想は区別する
- 事実と妄想の見分け方
- セミナーで書いたメモのタイトル
- 立場を変えて他人の視点で見てみる
- まとめ:私たちは、落ち込んだって何度でも立ち直れる
落ち込んでいるときはとてもつらい
落ち込んだりくよくよしているときは本当につらいですよね。
私も、仕事でもプライベートでも落ち込んでしまうことがよくありました。
職場で、みんな一緒にランチに行っているのに自分だけ誘われない。飲み会で、周りの人だけが盛り上がっていて、自分だけ蚊帳の外に置かれてしまう。頑張って話に入ろうとしたら、その瞬間にみんなトイレに立ってしまい、自分1人がその場に取り残されてしまう。
たぶん周りの人から見れば些細なことだったと思います。しかし、私にはとてもショックでした。「どうして私は人に好かれないんだろう」と考えては、すぐにくよくよしてしまっていました。
単に人一倍被害妄想が強かったのかもしまれませんが、でもつらかった。
悩んでいるうちは、まだ余力がある状態
だれしも人生を生きていると、他人から見たら些細なことでも自分にとっては大きな壁のように感じてしまい、落ち込んでしまうということはあると思います。
しかし、覚えていただきたいことは、悩んでいる状態は、実は「暇である」ということです。
本当に仕事がパツンパツンで飽和状態のときは、悩んでいる余裕がありません。
やるべきことがたくさんあって、とにかく目の前の仕事をこなさなければ生きていけないという極限状態に置かれると、私たち人間は目の前のことに没頭するようになります。
したがって、悩んでしまったときは、仕事スピードを極限まで速くして仕事量をとにかく増やすことが重要です。
私自身も、「あと1時間で資料を作り終えないといけないとお客さんが来てしまう!やばい!!」と追い詰められているときは、「どうして人づきあいがうまくいかないんだろう・・・」と考えている暇はありません。1ミクロンたりとも。
それよりも、目の前の資料をどう作ろうかと考えていることで精いっぱいになっています。
悩んでいるときは、仕事量を増やして自分を極限状態まで追い込んでみる。もちろん最低限の健康管理は重要ですが、これは汎用的に使える解決手法です。
そうすることで、気づいたらいつの間にか立ち直っています。
事実と妄想は区別する
悩んだら、まずその悩みを「事実」と「妄想」に分けましょう。
いわゆる「頭では分かっているけれども、どうにも落ち込んでしまう」というときは、本来は小さかった1つの悩みが、ガン細胞のように自己増殖してしまっています。
つまり、事実に対する主観的な解釈(妄想)が次の妄想を生んでしまっている状態です。
したがって、まずは医者が患者の体からガン細胞を摘出するようなイメージで、事実と妄想を切り離すことが重要です。
私は今日セミナーでそのメモ書きをしましたが、書いてみると繰り返し出てくるフレーズがあります。それにより、自分が本当は何を望んでいるのかを知ることができました。
真面目で一生懸命な人ほど、世間体や常識を気にして「こうありたい」よりも「こうでなければいけない」という意識にとらわれがちです。
振られた仕事は完遂させなきゃと考えて、出来もしないのに仕事を引き受けて抱え込んでしまう。本当は相手の話に興味ないのに、嫌われたくなくて一生懸命話を合わせるフリをしているうちに気疲れしてしまう。こういうこと、ありませんか。
しかし、自分の本当の望みから目を背けて人生を生きていると、やがて自分が何をしたいのかが分らなくなってきます。分らないくせに、どこか違和感を感じる。そうなると、何をしても楽しくないですし、自信をもつこともできません。
事実と妄想を区別したら、事実に対しては放置せずに解決させていきます。
たとえば、仕事柄英語力が必要なのに足りていないのであれば、躊躇することなく英語を勉強してください。業務知識が足りないなら本を読んだり先輩に聞いたりして、知識を増やしましょう。
こればかりはメモ書きでどうこうなるわけではなく、実際に行動することでしか変わりません。
私の周りにいる「あまり悩まないんだよねー」というあっけらかんとした人は、だいたいこの「事実」の見極めが上手です。そして、自分が行動を変えれば事実が変わることを知っていて、結果は自分のコントロール内にあると思っているので、いつも自信満々です。
妄想に対しては、ゼロ秒思考メモの出番です。徹底的に様々な視点からメモを書いて、やっつけていきましょう。
事実と妄想の見分け方
※こちらは赤羽さんのセミナーでは明言されていないことでしたので、補足します。
事実と妄想の違いは、「ゆるぎない事象」なのか「自分の解釈」なのかです。
事実は誰が見ても同じ認識になるものを指します。感情的なニュアンスを含まず、一歩引いてニュートラルに観察しているようなイメージを持つとよいでしょう。
一方、妄想はあくまでも自分の主観的なとらえ方ですので、感情的なニュアンスを含んでいます。
また、事実や妄想とは別に「推測」というものもあります。
以下、例を挙げて説明したいと思います。
■事実:
△)上司に企画を一蹴された
一蹴されたという表現には、事実と妄想が混同されています。
一蹴とは「問題にもせずあっさりはねつける」ことですが、これは自分の頭の中で事実を解釈した結果生まれた妄想です。
一方、「目の前で資料を破ったこと」は事実ですね。
△)上司に自分のアウトプットを馬鹿にされた
けなすという表現も同様に、事実と妄想が混在しています。
「自分の出した企画を上司に否定された」であれば事実ですが、今回はそこからさらに「馬鹿にされた」という主観的な解釈が加わっています。
■妄想:
〇)自分は上司に嫌われている、上司に無能だと思われている
→上司は一言も「君が嫌い、君は無能」とは言っていません。
言っていない以上、事実っぽく見えますが、単なる決めつけです。
〇)自分には企画力がない、低い
→企画力の高低は一概に言えないため、妄想だと考えてよいでしょう。
〇)上司に理不尽な対応をされた
→理不尽かどうかは自分の解釈の結果ですので、あきらかに妄想ですね。
多分上司は、「理不尽だ」とは微塵も思っていないでしょう。笑
【おまけ】
・「自分の資料の何が違っていたんだろう?データが違うのか?そもそもコンセプトが違うのか?」
→これは、「なぜ?」と原因を探る思考をしているので、事実や妄想ではなく推測です。
推測の場合は、なるべくその場で相手に質問して確認するようにしましょう。放置していると妄想に変わりやすいので要注意です。
ご説明したように、一つの思考の中には事実と妄想が混同されているケースが多いので区別する必要があります。それに加えて、事実に関して多かれ少なかれ「推測」が混じりがちです。
聞けばわかること、確認できそうなことはなるべく確認して推測を減らすほうが、より正確な事実と妄想の切り分けに役立ちます。
以上の話をまとめると、事実と妄想の見分け方はこのようになります。
一概に正しいといえるか? | 主観的な表現になっているか? | |
---|---|---|
事実 |
〇 観察したときに万人が同じ解釈をする |
✕ ニュートラルで、一歩引いた表現になる |
妄想 |
✕ そうともいえないという反論が可能 |
〇 特定の人の立場に偏った表現を使っている |
セミナーで書いたメモのタイトル
今日のセミナーでは、以下のタイトルでゼロ秒思考メモを書きました。(一例)
もちろんどれも1分間計り、ノンストップで立て続けに書きました。
【落ち込んでしまう】
- 自分はどういうとき、落ち込むのか?
- 落ち込んで、通常どうなるのか?
- なぜ落ち込むのか、分析してみると?
- 何か傾向、パターンがあるか?
- 身の回りで、落ち込んだりくよくよしない先輩、同僚、友人がいるか?彼らはなぜそれができるのか?
【くよくよしてしまう】
- 自分はどういうとき、くよくよするのか?
- どういうときはくよくよせずにできるのか?
- くよくよせずに取り組めると、どうなるか?
- なぜくよくよせずにすんだのか、分析してみると?
- そこで学んだことは何か?いつもそうするには?
これらのメモを書いた結果、私の場合はこのような気づきを得ることができました。
【落ち込んだりくよくよする傾向・パターン】
- 自分と他人を比べて、その差が埋まらないものに感じてしまう傾向が強い
- 理想にどう近づいていくのか?の道筋がはっきり見えないと落ち込んでしまうことが多い。
- 自分の良さや存在価値が感じられないときにくよくよしてしまう傾向がある
【学んだこと】
- 理想にいたるまでの道筋を明確に描く癖をつける
- 自分のよいところ、得意なこと、他人に価値を提供できたことを毎日リストにまとめてストックしておく
ちなみに、これらのタイトルは問題解決の流れそのものですので、メモ書きのフレームワークとしてそのままパクってしまいましょう。
立場を変えて他人の視点で見てみる
悩んだときは、今の自分にはない、新たな視点や考え方で事象を捉えることが重要です。
しかし、「自分の視点を変える」と言われても、ちょっと難しそうですよね。
視点を変えるコツは、「自分の役割(立場)を変える」ことです。ある役割になりきるということですね。
役割になりきるワークとして、後半では「3人1組のロールプレイング」を行いました。
3人1組のロールプレイングとは・・・
2人が「悩んでいる人」と「相談相手」に分かれて2分間会話し、それを1人のオブサーバーが観察するという役割を設けてワークしていきます。
そして、会話が終わったら、各々が気づいたことをフィードバックしていきます。
これは非常に効果的で、私はやってみて以下のことに気づきました。
- 悩みを聴く側は、オウム返しや共感を徹底しないと全然聴いたことにならない。本音も出てこない
- 客観的に見れば「ただ行動すればいい」というシンプルなことで、意外と悩んでいる
- 悩んでいる人は、そもそも発言内容に事実と妄想が混同されている。
- どうすればいいかという解決策は、本人の中ですでにもっていることも多い(今ある知識や経験で答えが出ることもよくある)
自分1人の視点だけではどんづまっていることでも、他人の立場に立った瞬間にモノの見方が変わります。そうすることで、悩みがふっと軽くなって、解決策が自然と見えてきます。
やり方のコツとしては、ゼロ秒思考メモで他人の視点を考えたり、他人とロールプレイングをしたりと、物理的にアウトプットしていくとよいです。
意識は形のない”概念”ですので、単に頭の中で悶々と考えていても、なかなか変わりません。
まとめ:私たちは、落ち込んだって何度でも立ち直れる
真面目で一生懸命な人ほど、理想と現実の乖離が大きいと、その大きさにつぶれてしまう傾向にあります。そういう人にこそ、「自分はいくらでも変えられる、立ち直れる」ことを知ってほしいと思います。
そのためには、
- 自分を追い込んで、悩む暇をなくす
- 事実と妄想を区別する
- 他人の立場に立ってみる(ロールプレイングがお勧め!)
ことをやっていきましょう。
そうすれば、また今度落ち込んでも、立ち直っていけるようになります。
この記事が、悩んでいる多くの方に届きますように。
*1:『ゼロ秒思考』ブレークスルーワークショップ 第3回」
仕事に行きたくない!と思ったときにやる気を取り戻すシンプルな方法
こんにちは。kaakikoです。
「仕事に行きたくない」と感じる時期は、誰にでもあると思います。
仕事の日の朝、起きてから「よし!がんばるぞ!」と前向きになることができない。
職場の人間関係はごく普通にとれているし、仕事内容が嫌でたまらないというわけでもない。しかし、夜寝る時に「明日こそは頑張ろう」と思っても、結局朝になるとやる気が1ミリも残っていない・・・こんなことはありませんか。
私も、営業成績がどん底の頃は、毎日そのように感じていました。
顧客と面会することを考えるだけでも、逃げ出したくてたまらない。事故とか天災が起こってくれれば・・・という大変不謹慎な願望が、何度も何度も脳裏をかすめました。
そんなときに重要なことは、「仕事の定義を自分なりに変える」ことです。
ある物事の定義を変えることで、私たちのとらえ方は180度変わります。とらえ方が変われば、感情も行動も変わります。
実際私は、自社のビジネススクールの受講生のうち、仕事を再定義したことで、人生が180度変わった人を何人も見てきました。
そこで今回は、「なんとなく仕事に行きたくない」「仕事がつまらない」と考えてしまう方に対して、仕事をどう再定義すればやる気を取り戻せるのかのヒントをご紹介します。
仕事は「ゼロ秒思考を身につけるゲーム」
ゼロ秒思考とは、元マッキンゼー出身の赤羽氏が作った造語です。
その意味は、ずばり瞬時に物事を考え、素早くアウトプットする思考法のこと。
これが身につくと仕事の処理速度が格段に上がりますし、自分を素早く客観視できるようになるので落ち込むことが減ります。
面白くない仕事も、「ゼロ秒思考を鍛えるゲームだ」と再定義していくと、とたんに面白くなります。
仕事が楽しくなるシンプルな1つの秘訣を伝授する - ココカラゲンキ!
仕事を楽しめるようにする最大にして唯一のコツは、回答するまでの思考時間を極限まで短くすることです。
誰よりも速く一番最初に回答する、というレベルで。
なので、思考時間をゼロにして、質問を見た瞬間に即答することを常に狙います。
一番最初に答えを出した人は、他の人から参考にされるのでめちゃめちゃ目立ちます。仮に他人があとから同じような答えを出しても、極端な話「二番煎じ」とみなされ、あまり良い評価にはなりません。一番だからこそ意味があるのです。
逆に、二番手三番手になると、もうすでに誰かがやっていることを上回るアウトプットを出さなければいけませんし、一番でもないので目立ちません。面白さは皆無です。
仕事とは、「質問→思考→回答」の繰り返しで成り立っています。
ゼロ秒思考を鍛えるとは、質問されてから回答を出すまでの時間を極限まで短くしていくということ。そうすると脳内に圧がかかって、ぐっと集中力が高まります。
たとえば、
- 1日の段取りを3分で作る
- メールが来たら即レスする
- 頼まれた資料作成は即日で仕上げて打ち返す
- いつもは先送りすることをその場でサッと済ませる
ということを実行します。
このように、仕事をゼロ秒思考訓練の場ととらえていくと、面白さが変わります。
仕事は「自分の人間力を磨く場」
どんな仕事でも、楽なことばかりではありません。それどころか、非常に理不尽に感じることもたくさんあります。
そのときに、私たちはつい愚痴をこぼしたり、会社・上司批判をしてしまいがちです。
しかし視点を変えれば、仕事は「人間力を磨く場」だとも言えるのではないでしょうか。
人間力とは、人としての器の大きさとも言い換えられます。
たとえば、将来的に
- プレッシャーがかかる場面であたふたとするのではなく、堂々とかまえられる。
- 異なる価値観を持った人を排他的に扱うのではなく、理解と尊敬を示せる。
- 失敗が連続したときに諦めてしまうのではなく、最後まで一貫して目標を追いかけることができる。
- 知らない分野に対して無関心になるのではなく、好奇をもって面白がることができる。
- もらえる給料や評価など「人からもらうこと」ばかりを考えるのではなく、組織に対して貢献しようとする。
- 緊張する会議=プレッシャーに強くなれる場
- 職場の嫌な先輩や上司との付き合い=懐を拡げるチャンス
- 退屈な事務作業=会社がコスト節約に貢献する場
- ミスが多い部下の教育=自分の能力の再現性を高めるチャンス
というような感じです。
最後に:自分にとって価値ある定義を考えていこう
仕事の面白さや楽しさは、誰が与えてくれるものではなく、自分のアタマで作っていくもの。理不尽なのかどうかも、結局は自分の視点が全てを決めます。
「そんなのはただの綺麗ごとだよ」で終わってしまっても別にいいとは思いますが、
どうせ人生の大半を仕事に費やすのであれば、充実した時間にする方がいいはずです。
なので是非、今自分が従事している仕事を価値あるものになるように、自分なりに再定義してみましょう。
そうすれば、仕事に対するモチベーションが回復して、また頑張っていけるようになります。
トップ営業マンが日報に書いていることを一挙公開する
こんにちは。kaakikoです。
どこの営業部も数字には常に追われていますが、その中でも数字を書ける人とそうでない人が明確に分かれています。
私は、入社後数年は数字が全然かけず(毎月売上ほぼゼロです)、非常に苦労していました。
自分には何が欠けているのか。そもそも営業向いていないんじゃないか。次もうまくいかないんじゃないか。
毎日そんなことを考えては、会社に行くたびに憂鬱になっていました。
ある日、トップセールスをとりまくっていた先輩に、日報を見せていただいたことがあります。
そこに書かれていたことは、自分とは全く違うもので、最初それを見たときは衝撃をうけました。
今回は、トップセールスマンの先輩が日報に書いていた内容や特徴を紹介していきたいと思います。
整理されていて、とにかく読みやすい
まず真っ先に目についたことは、非常に読みやすいということ。
- 1行空けたり改行したりしていて、段落が綺麗に分かれている
- 字の大きさがそろっている(行をはみ出たりしていない)
- 結論が明確。AなのかBなのかと、明確にスタンスをとっている
- 理由も明確。文章のどこに書いているのか一目で分かる
- 一文が短くて簡潔。接続詞を使って文章をつないでいる
というような特徴がありました。
一方で、ダメ営業マンだった自分は、
- 段落がない
- 行をはみ出したりしていて読みづらい
- 一文が長く、結局何を言いたいのか分からない
といったように、ほぼ真逆の書き方をしていました。
日報には、その人の思考パターンがそのまんま反映されます。
なので、読みづらい日報を書いていた私は、対面で話していても「何を言いたのか分からない」ものだったのでしょう。
逆に先輩の日報は、しっかりと読み手の立場に立って書かれています。数字を書けたのも納得です。
明日への具体的な意気込みを宣言している
明日どんな結果を持ってくるつもりなのか、あるいは何をするのかを日報の中で宣言しています。
例えば、
- 明日は朝一からアポをとって、それを当日につなげて受注する
- お客さんと出会ってから10分のうちに3回笑い合う
- 明日の2本のアポを両方とも受注する
というような感じです。
ポイントは具体的かつ断言口調で書いていることですね。
私がよくやりがちだったのは、「明日はしっかりと頑張っていきたいと思います」という、結局何をしたいのか分からないフワッとした内容を、希望的観測のようなニュアンスで書いていました。
そうではなく、明日の自分に対して強く約束するという気持ちで断定的に書くことが重要です。
ちなみに、その先輩は、対面の会話においても「~したい」「~できたらいいな」という表現はほとんどなく、「~する」というように、あたかもすでに実現が決まっているかのような言い方をよく使っていました。
かっこよかったなあ。自分もそういうことが言える人間になろう。
感謝の言葉を書いている
感謝の言葉をよく書いているというのも特徴的でした。
感謝というのは、たとえば
- 今日は、非常にためになるミーティングをとっていただきありがとうございました。●●係長のおかげでこれまで悩んでいたことが晴れて、明日からまた数字を書けるイメージが明確にわきました。ありがとうございました。
- 今日のお客様は、残業続きで忙しい中、頑張って仕事を調整していただき、ご来社いただきました。とてもありがたいし、非常に真面目で良い方でした。そんな彼には、人生を変えるような感動的なプレゼンテーションを絶対に打っていきます。
部署に対する貢献の気持ちを書いている
自分だけではなく、部署に対する貢献の気持ちもよく書いていました。
今部署がどんな状況に置かれていて、その中で自分は何をすればいいのか。その思考の軌跡が伺えました。
例えば、
- 今月の部の目標数字は100。月末まで残り1週間なのに、達成度はまだ85%です。このままでは、部全体の目標達成が危うくなります。なので、自分がここから先+5の数字を持ってこれれば、周囲の人にとって良い起爆剤になると思います。そのためにも、明日からまた数字を書いていきます。
というような感じですね。
同じ営業マンでも、部全体に対する目線を持っているのか、それとも自分ひとりの成績だけを見ているのかで、結果は180度変わります。
人間には、他人に対して貢献したいという根源的な欲求がありますから、自分の結果が部への貢献につながるということを理解できると、俄然やる気が高まりますよね。
最後に:トップセールスマンは「言葉の威力」を知っている
言葉は、「言霊」と言われるように、魂が込められています。
トップセールスを取り続けていた先輩も、もちろん商談がうまくいかなかったときもありました。
しかし、そういうときでも、明日に向かって強い決意の言葉を書いたり、周囲に対する感謝の気持ちを毎日日報に書き続けていたそうです。
そうすることで、意識に深く刻まれて、書いたことが本当に実現したといいます。
トップの成績をとるために、言葉のもつ威力を理解し、日報作成というルーチンタスクに言霊を織り交ぜていきましょう!
職場で良好な人間関係を築くのって、実はそんなに難しくない
こんにちは。kaakikoです。
職場の人間関係って、仕事のパフォーマンスやモチベーションに大きな影響を与える因子ですよね。
私がまだ20代中盤だったころは先輩や上司との関係性がとても悪くて、毎日会社に行くのが憂鬱でした。飲み会に自分だけ呼ばれなかったり、ランチに行くときも自分だけ誘われないこともよくありました。
「どうして自分は嫌われているんだろう?」と、家に帰ってもずっと心の中でもやもやしていました。
そこで今回は、職場の人間関係を良好にするポイントについて紹介していきます。
小さなポイントをしっかり押さえることによって、今の職場では非常に居心地の良い関係性をつくることができました。
人間関係を築くのはさほど難しいことではなく、小さな当たり前のことを習慣化していけば十分うまくやっていけます。
- 感じ良く挨拶をする
- 話しかけられたら感じ良く返事する
- 何かやってもらったらその都度感謝の言葉を伝える
- 相手の良いところを見る
- 仕事で結果を出す
- まとめ:職場の人間関係を良好にできれば、どこでもやっていける
感じ良く挨拶をする
まずは挨拶ですね。以前の私は、上司だけに挨拶をしていました。
しかし、挨拶の声が小さく、目をそらしていましたね。
そんな挨拶をされたら、誰だって感じ悪いと思います。
芸能界でも、挨拶が出来ない芸人は嫌われるようです。
オリラジ中田、態度の悪さ暴露され… テレビ関係者から「扱いづらい」の声も
オリエンタルラジオの中田敦彦が、先輩芸人・スリムクラブの2人に、態度の悪さを暴露されてしまった。
7月29日放送の「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)に出演したスリムクラブは司会の上沼恵美子から嫌いな芸人を聞かれ、しばらく迷っていたが、真栄田賢が、「後輩のオリラジのあっちゃん」と告白。理由は「あっちゃんから挨拶してくれないから」とのこと。
「オリラジはスリムクラブの後輩です。しかし毎回、向こうからの挨拶はなかったそうです。中田さんに生意気だと苦言を呈す先輩芸人は多く、テレビ関係者からも「扱いづらい」という声も実際によく聞きます。
そこで、勇気を出して毎朝全員に対して、目を合わせながら笑顔で挨拶をするようにしました。たいてい相手のほうがすぐに目線を逸らすので心折れそうになるのですが、めげずに続けていきました。
また、上司に対しては挨拶に加えて、時事ネタなどを使ってひとこと雑談するようにしました。たとえば、
・おはようございます。昨日藤浪選手が活躍してましたね。
・おはようございます。ちょっと肌寒くなりましたね。すっかり秋ですね。
・おはようございます。昨日はとても良い天気でしたね。
こんな感じで挨拶をするようにしました。
その一言で終わることもたくさんありましたが、ごくたまに相手が乗ってくれることもありました。
このようにして、相手に対して話しかけることを意識しながら挨拶をしていくうちに、だんだん周囲の人と目が合う時間が増え、同時に会話も増えていきました。
話しかけられたら感じ良く返事する
何か仕事を頼まれたり、話しかけられたら、相手と目を合わせて笑顔で返事しましょう。
自分が話しかける側だとよく分かるのですが、話しかけたその瞬間はその人にすべて意識を向けています。そういうときに、パソコンのモニターを見ていたり、表情がなかったりすると、気持ちが一瞬で盛り下がります。
私の場合は、上司から話しかけられることが多かったので、上司に対して「はい!」と元気よく返事するようにしました。また、デスクワークをしていたら手を止めて、体を相手のほうに向けるようにしました。そうすると、相手の表情も和らいでいきました。
話しかけられたときに、相手の話をちゃんと聞いているつもりでも、意外に雑な態度をとっていることはよくありますので、気を付けたいところです。
何かやってもらったらその都度感謝の言葉を伝える
感謝の言葉を述べられるかどうかで、関係性は180度変わるといっても過言ではありません。
以前勤めていた職場では、先輩からよく話しかけられ、可愛がられている同僚がいました。
その人の特徴は、なんといっても感謝の言葉の多さです。小さなことでも、その都度目を合わせてはっきりと「ありがとうございます。」と伝えていました。
例えば、
- 会議用の資料を誰かが代わりに印刷してくれたら、「ありがとうございます」
- エレベーターから出るときに先に譲ってもらったら、「ありがとうございます」
- 面談するお客様を部屋に通したら、「ありがとうございます」
- 電話を取り次いだら、電話が終わった後に「ありがとうございます」
と、自然と当たり前のように感謝の言葉を述べていました。こういう人は見ていて気持ちいいですよね。
感謝して人間関係が悪くなることはまずありません。
逆に、やってもらって当たり前だと思っていると、どんどん人が離れていきます。
人の恩に敏感になりましょう。
相手の良いところを見る
長期的な人間関係を構築するうえでは、相手の良さにいかに目を向けられるかが重要です。
職場はプライベートと違って相手を選べない分、自分と折が合わない人がいると、その人の悪いところがやたらと目につくようになります。
しかも、相手と同じ時間を長く共有しているので、ボロが出やすいです。
したがって、相手の良さを積極的に探すようにしましょう。
例えば、
・Aさんは挨拶の声がいつも感じ良いな・Bさんは提出物の誤字脱字がほとんどないな・Cさんは物腰が柔らかくて話しやすいな・Dさんはいつもおしゃれに気を遣っていて素敵だな
などですね。
人間関係が悪くなる場合、たいていは相手の短所が目についてしまっています。
もちろん、なかには誰が見ても短所だろうと思える明確な短所もありますが、それと同時に長所にも目を向けるようになると、相手に対する好意好感が高まっていきます。
つまり、相手の性質に振り回されなくなります。非常に精神衛生状態が良いですね。
仕事で結果を出す
最後はこれ。職場は友人同士のなれ合いの場ではありません。
よく上司も言っていますが、「職場は戦場。上司先輩同僚は、一緒に戦う戦友」です。
人間としての信頼関係も大事ですが、やはり戦力としての信頼関係も重要です。
私も、職場の人間関係が好転した最大のきっかけは、安定的に結果が出せるようになったことです。
良好な人間関係を長期的に築くためには、「こいつは使える」と思ってもらえるような実力をつけていきましょう。
例えば、
- ある分野にめちゃくちゃ詳しくなる
- あるスキルをとがらせる
- 売上を書く
のような感じです。
また、営業職のように結果が数字に表れにくい仕事の場合は、
- 自分は〇〇に詳しい
- 自分は今△△にはまっている
- 自分は今××に問題意識をもっている
などのように、自分の専門性をアピールするようにしましょう。
黙っていても誰かが見てくれる、というのはあまり期待しないほうがよくて、自分から積極的に情報発信することがポイントです。
まとめ:職場の人間関係を良好にできれば、どこでもやっていける
私たちが長い仕事人生の中で、最も多くの時間を過ごすのが職場です。
ずっと接している分、自分の悪い側面もでやすいのですが、小さな「当たり前のこと」を積み重ねていけば、長期に亘って良好な関係性を構築できるでしょう。
会社によって風土やカラーに差はあると思いますが、人間の習性は本質的に同じです。
誰だって、自分にしっかり目を合わせて笑顔を見せてくれると明るい気持ちになりますし、褒められたり感謝されれば好きになります。
当たり前のことをきっちりやって、働きやすい職場環境を自分の手で作っていきましょう。
他人と自分を比べて惨めな気持ちになったときに回復する術
こんにちは。kaakikoです。
私は、小さいころから何かと周囲の人と自分を比べては、自己嫌悪感に陥ったり劣等感に苛まれることがよくありました。
自分ひとりの世界だったら、それなりに誇れることはあります。
親の影響で小学校3年生~中学校3年生までの6年間、毎日NHKラジオ英会話を聴いて暗唱していたので英語の発音はネイティブの先生からも褒められていましたし、美術の授業では小1~中3までの9年間、必ず何かしら入賞していました。勉強も、苦手な方ではありませんでした。
しかし、高校に入ると、周りは各中学校でトップの成績をとってきた人材ばかり。
私が自信をもっていた分野でも、それをはるかに凌駕する実力をもった人もたくさんいました。その人たちと接するうちに、自分の小さな自信は木っ端微塵に打ち砕かれました。
私の20年数間の人生は、まさに劣等感との闘いだったと思います。もちろん、今も完全に払しょくできてはいません。
そこで、今回は他人と自分を比べて惨めな気持ちになったとき、そこから回復するためにできることを書いていきたいと思います。
やるべきことに本気になって、全力疾走で取り組む
結局、ここが本質だと思います。
営業マンであれば、売上を上げることに本気になる。開発者であれば、良い製品を開発することに没頭する。事務仕事をするときであれば、全力で効率を追い求める。
という感じです。
中途半端にやるということは、車でいうところのアイドリング状態と同じで、エネルギーを出し惜しみしています。目の前のことに集中しきれていないので、「自分は相手からどう見られているのか」「自分は相手よりも上か下か」と余計な雑音が目についてしまいます。
だから愚痴が出てきますし、劣等感も一層強くなります。
やるときは、中途半端ではなく全力疾走しましょう。
イメージでいえば、目の前で急に人が倒れて、あわてて救急車を呼んだり応急処置を施しているような感じですね。1分1秒を争う緊張感の中では、とにかく目の前の人のことだけを考えています。「あの上司がむかつく」とか「なんで私ってこんなダメなんだろう」なんて余計なことは考えていません。
そういう状態が全力疾走している状態です。
全力疾走していると、目の前のことに没頭しているので、思考が活性化していきます。頭が急速に回転するようになります。自我がなくなるので、自分が人と比べてどうかなどの考えが吹っ飛びます。
※仕事に着手するための具体的な方法は、こちらもぜひご覧ください。
同じようなことをホリエモンも言っていますので、よかったらどうぞご覧ください。
彼は「つまらない仕事を楽しむための工夫」について言及していますが、とても簡単なことで、こんなシンプルなことでいいんだと勇気づけられます。
才能と結果を切り離す
自分の才能と結果は切り離して考えましょう。
自分の才能とは、幼いころから培われてきた自分の資質という意味です。
才能は、人格形成期から今にいたるまでの数十年間をかけて蓄積してきたものなので、一朝一夕で大きく変えることはできません。
なので、自分には「才能がない」と考えると、相手と自分の差は二度と埋まらないものに感じてしまいます。だから絶望しますし、惨めな気持ちにもなります。
そうではなく、才能と目の前の結果は切り離して考えましょう。
今現在うまくいっていないことがあったり、相手よりも出来ていないことがあったとしても、相手はその分だけ時間をかけて形成してきたのです。そもそも生きている世界が違っているので、比べようがありません。
自分には才能がないという幻想は捨てて、一歩一歩スキルアップのための行動を積み重ねていきましょう。
快活に振舞う
自分に自信がない、心が沈んでいるときは、思いっきり快活に振舞いましょう。
具体的には、以下の3つを徹底していきましょう。
- 笑顔を絶やさない
- ポジティブな言葉を使いまくる
- きびきび動く
私たちは通常、嬉しいことがあると身体が軽くなったように感じ、一方でつらいことがあると行動が鈍くなると考えがちです。
しかし、実際は行動が感情を制御しているのです。
ハーバード大学の教授で、プラグマティズム(哲学の一派)研究の第一人者である故ウィリアム・ジェームズ氏によれば、「感情は動作を通じて間接的に統制できる」とのこと。
我々が悲しみを感じるのは泣くからである。怒りを感じるのは殴るからである。怖いのは震えるからである。(略)
動作は感情に従って起こるように見えるが、実際は、動作と感情は並行するものなのである。動作のほうは意思によって直接に統制することができるが、感情はそうはできない。
ところが、感情は、動作を調整することによって、間接に調整することができる。したがって、快活さを失った場合、それを取り戻す最善の方法は、いかにも快活そうにふるまい、快活そうにしゃべることだ。
出典:「情動とは何か?」(ウィリアム・ジェームズ著)http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/81001554.pdf
実際私自身も、営業成績があまりにも悪すぎて劣等感に苛まれていたときに、上司にすすめられて「出来る」という言葉をノートにひたすら書いたことがあります。
そうすると、ある瞬間からポンッと、一瞬にしてネガティブ感情が抜けたことがあります。さっきまで一体何に悩んでいたのかすらも、あまり思い出せなくなったという感じですね。だいたいノート2/3(170回前後)くらい書いたあたりからです。
惨めな気持ちになったときこそ、快活に積極的に振舞いましょう。
感情を理性で頑張って抑えるのではなく、行動から変えていくのです。
それだけで、自分に対する自信は戻ってきます。
人生を映画ととらえて、目の前の出来事に意味付けをする
今目の前で起きている事実に対して、自分なりの意味づけをしていきましょう。
29歳の自分が40歳になった時に後悔しない人生を歩むための4つの習慣 - ココカラゲンキ!
自分の人生は、「再生時間が80年間ある1つの映画」だと考えましょう。
「山もあれば谷もあるストーリーだ」ととらえることです。
山も谷もなければ、その映画は1ミクロンも面白くない駄作になるでしょう。
山も谷もあり、そしてその落差が激しいからこそ名作になるのです。
もっというと、映画では「谷」のシーンも全て意味を持つようになります。
私たちの人生は、起こった出来事をどう捉えたのかによって形成されていきます。
なぜなら、私たちが日々感じる感情は、事実の解釈の仕方によって変わるからです。
これを裏付ける理論として有名なものに、アルバート・エリス氏のABC理論があります。
ABC理論は、アルバート・エリス(Albert Ellis)が1955年に提唱した「論理療法」の中心概念です。出来事(A)、信念(B)、結果(C)からなる認知に焦点をあてた考え方で、ABCDE理論とも呼ばれます。(略)
「人は見えている世界をどう受けとっているか、その受けとり方で見ている世界は違う」と考えます。
まったく同じ場所で同じ経験をしても、人はそれぞれ異なった受け取り方や感じ方をしているため、ある人は喜び、ある人は悲しむといった違いが生まれます。
うまくいかないことがあっても大丈夫。今惨めな気持ちになってしまっても大丈夫。
数か月後経過したときに、「あの時のあの苦労があったからこそ今がある」と言えるように、また頑張ればいいのです。
そういう山あり谷ありの人生の方が絶対面白いし、人に対して説得力のあることを言えるようにもなります。
例えば、自己啓発本ってだいたい著者の手痛い失敗談から入るじゃないですか。失敗談があるからこそ、人はその人の言葉に共感するようになりますし、説得力も感じますよね。
2018年に全米オープンで優勝した大坂なおみも、以前はメンタルコントロールが下手で、試合中にミスするとそこから立ち直れずに自滅するタイプでした。そういう苦難を乗り越えてきたからこそ、優勝するとカッコいい!ともてはやされるのです。
今は惨めな気持ちを味わっていても、数年後に「あの惨めさを味わったからこそ今がある」といえる自分になっていると思うと、ちょっとだけワクワクしてきませんか?
最後に:劣等感は向上心の裏返し
劣等感は向上心の裏返しです。
私たちは、自分よりもデキる人がいるから自分と比べてしまうのではありません。
「自分にもできるはず」と知っているからこそ、自分に劣等感を感じるのです。
逆に、自分には到底できないとハナから諦めていれば、称賛の言葉しか出てこないでしょう。
劣勢におかれたときほど目の前の出来事に振り回されることなく、コツコツと出来ることをやっていきましょう。
【テンプレ付】ブログ初心者が30分で1000字の優良記事を書くための段取り
こんにちは。kaakikoです。
ブログを書くとき、こんな悩みはありませんでしたか。
- 記事を書くのがいつも遅い。2~3時間はかかってしまう。
- なんとなくフワッと書き出したが、考えながら書くうちにあれもこれもと情報を盛り込んでしまい、結局何が結論なのかを見失ってしまう。
ブログを書くときは料理や仕事と同じで、事前の段取りが非常に重要です。
そこで今回は、50記事目の節目として、ブログを始めたばかりのころに知っておきたかった「優良記事を高速で書きあげる段取り」についてご紹介していきます。
私は、以前1,000字書くのに1時間かかっていましたが、段取りを意識することで、1時間あたり2,000字で書けるようになりました。
ブログ記事を書く速度は、更新のモチベーションにも影響します。
「ブログで書きたいことはたくさんあるのに、書くことが遅くて歯がゆい」と感じている方にとって、ヒントになると思いますのでぜひご覧ください。
- 前提:ブログの質は書く前に9割決まっている
- 段取1:最終成果物に照準を合わせる
- 段取2:記事の全体像を設計する
- 段取3:パソコンを使って、ひたすら書きまくる
- まとめ:記事の段取りテンプレを使って記事を書こう
記事の段取りテンプレは、以下からダウンロードできます♪
前提:ブログの質は書く前に9割決まっている
まずは、記事を書く前の前提について確認しましょう。
1時間あったら、30分は段取の設計に使う
ブログに費やす時間を1時間と決めたなら、そのうち半分(30分)は段取りを設計することに使いましょう。
なぜ段取りの設計に時間を使うかというと、無駄を省くためです。
家を建築するときは、まずは家の設計図を綿密に描きますよね。料理するときも、実際に手を動かして調理するまえに、必ずレシピや材料・調味料をそろえます。旅行に行く時も、多くの方はおおまかな旅行計画を事前に立てておくでしょう。
このように、どんな物事も実際に手を動かす前に、アウトプットイメージを緻密に設計することが成功の鍵です。
段取りを設計するときは、パソコンは使いません。
必要なものは、
- 紙
- ペン
- 広いデスク(絶対ではないけど、ほしい!)
の3つだけです。
ちなみに、段取りをするときは、ゼロ秒思考メモがお勧めです。
いろいろな人がブログで書いているので、あえてここでは詳しくは述べませんが、思考スピードが10倍速くなるので、実践してみてください。
段取1:最終成果物に照準を合わせる
まずは、どんな成果物を出すのかを具体的に考え、明確にイメージします。
①1人の読者とその人の具体的な課題を設定する
まずは、読者を1人具体的に設定しましょう。
そして、その人が困っていそうなこと・ニーズをメモ書きします。
(マーケティング的にいうと、ペルソナを設定するような感じです。ざっくりとでOK)
読者を設定するコツですが、「少し前の自分」を読者に設定するとだいたいうまくいきます。
なぜなら、自分が持っている悩みは他の人にもだいたい当てはまりますし、ニーズや悩みが一番リアルに想像できるからです。
たとえば、この記事の想定読者は、
- 記事を書くのがいつも遅い。2~3時間はかかってしまう。
- なんとなくフワッと書き出したが、考えながら書くうちにあれもこれもと情報を盛り込んでしまい、結局何が結論なのかを見失ってしまう。
という課題を持っている人ですが、これはkaakiko自身が直面していた悩みでした。
なので、個人的には非常に扱いやすいニーズです。
もし考えてもあまり出てこないようであれば、悩みの宝庫である「yahoo!知恵袋」を使うとよいでしょう。
【補足】
検索からの流入を増やしたい場合は、この段階で検索キーワードも2~4個くらい決めます。
検索キーワードを記事に盛り込んでおくと、このキーワードで検索した人に注目されやすくなります。また、書いていくうちに記事の趣旨がずれることも防げます。
検索キーワードを探すときは、以下のサイトが便利です。関連するワードが一気に取得できるので、読者のニーズに合わせた記事を作りやすくなります。
②読者にどんな価値を提供したいのか
①で設定した読者にどんなメリットを提供するのかをメモ書きします。
メリットを考えるコツは、読んだあとに読者にとって欲しい行動を、映画のワンシーンを観ているかのように想像することです。
たとえば、この記事の価値は「ブログを始めたばかりの人でも、テンプレートに沿ってメモ書きを行い、ささっと記事を書けるようになる」というものです。
価値はフワッとした概念ですので、価値を考えるときは「うれしい気持ちになっている」などの感情的な言葉ではなく、必ず「どんな行動につながっているか」という行動に落とし込むようにしましょう。
③価値を提供するためにはどんな情報を提供すべきか
②で決めた価値を提供し、読者のもつ課題を解決するためには、どんな情報を知ってもらう必要があるのかを考えます。
ここは答えがないので、メモ書きしながら仮説を立てていきます。
たとえば、この記事でいえば、「記事を書くまでの具体的な段取り」をフォーカスすべき情報としています。
④記事の絵コンテ(最終成果物のイメージ図)を描く
最後に、記事の絵コンテを描いて、最終的にどんな感じの成果物になりそうかイメージを創ります。
記事の構成は、「リード文・本文・まとめ」の3つに分かれます。
- リード文:読者の共感を誘い、記事に興味を持ってもらう。場合によっては著者が自己開示して、読者の信用をとることも必要になる。
- 本文:ブログの主張に納得してもらう。3個~5個程度の小見出しになるとよい。
- まとめ:論理展開のまとめ、および読者への最後のひと押し
まずはこの構成に沿って小見出しをメモ書きしていきます。
キーワードを使う場合は、小見出しでなるべく検索キーワードを盛り込めるように工夫しましょう。
段取2:記事の全体像を設計する
段取1までで、最終ゴールに照準を合わせました。
ここからは、最終ゴールにたどりつくまでの記事の全体像を設計していきます。
①リード文の骨組みを決める
リード文は、小見出しに入るまえの導入文です。本で言うところの序章ですね。読者が一番最初に読む箇所ですので、ここを読んで「面白くなさそう」と思われると、大半が離脱します。
読者を引き付けるリード文は、日本一のマーケッターと言われる神田昌典氏が提唱するPASONAの法則を利用するとよいです。
この法則は、営業トークのフレームワークそのものなので、ダイレクトメールでもよく使われているフレームワークです。
PASONAとは、下記の5つの英単語のイニシャルを取った、造語です。
・Problem(問題):問題点を提示する
・Agitation(扇動):問題点を煽り立てる
・Solution(解決策):解決策を示す
・Narrow down(絞込):対象客や期間を限定する
・Action(行動):行動を呼びかけるつまり、PASONAの法則を、ざっくり説明すると、
「お客さんに問題点を提示し、その問題点を煽り立て、問題の解決策を示し、商品に限定性を持たせ、最後に行動を呼びかける。」
となります。
なお、ブログ記事で流用する場合は、そのままだとキツすぎるし営業っぽくなりますので、最低限この4つは押さえておきます。
- 読者のニーズに対する共感
- 記事の主張(ニーズに対する解決策)
- 自分がその主張を言える根拠
- 記事を読むメリット
②各小見出しごとに結論をつける
小見出しごとに結論を設定し、結論だけを読んでいったときに、きちんとタイトルや読者ニーズと整合性が合うかを確認しましょう。
読んでいて論理の飛躍やモレがあるように感じると、全て水の泡になります。
特に、書きすすめるうちに、意外とタイトルとずれた文章を入れがちになるので注意しましょう。
逆に、結論がしっかりしていれば、あとは具体的事例で埋めていくだけになるので、ここから先の作業が超絶楽になります。
これまでよりもサクサク書けるようになるでしょう。
③各小見出しに入れる根拠や事例を挙げる
結論の根拠となる話や、具体的な事例もざっくり書いておきます。
1つの結論あたり、2~3つくらいの根拠があると望ましいです。
また、具体例は説得力を決めるものなので、できれば自分のリアルな経験もしくはデータを示せるとよいです。
④まとめの文章を書く
まとめは記事の最後に挿入する文章で、本でいうところの「あとがき」ですね。
読者の頭に印象付けるために、記事全体の総括をします。
また、何かしら行動を促すための記事をしているのであれば、背中を押す言葉も添えます。
⑤各パーツごとに文字数と時間の目安を決める
最後に、各パーツごとにどの程度の文字数・時間を使うのかも決めておきます。
まずは文字数を設定し、そこから逆算して所要時間を想定しましょう。
(もちろん、逆の順でもOKです)
時間を決める最大の理由は、集中力が生まれるためです。
また、見積もり時間と実際の所要時間を記録しておくと、記事執筆の改善に役立ちますので大変お勧めです。
なお、文字数の大まかな基準について、1つの小見出しあたり300~最長500文字くらいが個人的に「見やすい」と感じる文章量です。
最近はスマホでアクセスする人が一番多いので、縦長の小さなディスプレイで長文を見せるとストレスに感じられます。スマホフレンドリーな文章量を心がけましょう。
(とはいいつつ、kaakikoは長文になりやすいので、簡潔にまとめることにいつも苦労しています・・・)
段取3:パソコンを使って、ひたすら書きまくる
ブラインドタッチは出来るようになっておくとよいです。
あとは、単語登録ですね。打つよりも圧倒的に速くなります。単語登録については、toricagoさんの記事が一番詳しいです。
驚異的に仕事が速くなるPC単語登録、約200個を公開 - toricago
それと、記事を書くときは一気に書くとよいでしょう。
もし途中で電話が鳴ったり話しかけられたりして、集中力が長く続かない環境にいるのであれば、周囲の雑音をカットしてください。
まとめ:記事の段取りテンプレを使って記事を書こう
記事を書くというクリエイティブなタスクは、手順を予め決めておくことによって、効率よくこなすことができるようになります。
その手順とは、最初に最終成果物のイメージを作り、そのあと全体の段取りを描くこと。
ぜひ、段取りをしっかり設計して質の良い記事を量産することで、ファンを増やしていきましょう。
「仕事が遅い」は二度と言わせない!仕事を高速化する4つの段取り術 - ココカラゲンキ!
段取りについて興味がわいた方は、ぜひこちらの本も読んでみてください。非常に分りやすく解説されています。